旅のプロが教える、関東のお得な鉄道きっぷ16選
2022.04.302022年04月29日
姫路城も琵琶湖へも日帰りができる!
お得なチケット「関西1デイパス」で関西の名所を巡る
関西1デイパスは、ほぼ通年で購入でき、自由周遊区間が広く、特典チケットも4種類から選べるお得なチケットです。今回は、関西1デイパスの特典内容を紹介しつつ、上手に組み合わせて疲れない旅プランをご紹介します。
関西1デイパスはほぼ通年発売のお得な切符
関西1デイパスは、正式には季節の名前を冠して「春の関西1デイパス」「夏の関西1デイパス」という名称で、季節ごとに名前を変えながらほぼ通年発売されているお得な切符です。設定されているフリー区間はかなり広く、近畿地方一円のJR普通・快速・新快速電車および特定の私鉄路線が使用できます。
料金は大人3600円で有効期間は1日間。前日までに購入しなければならないという制約があります。有効期間が短期間なので、ある程度事前に計画を立て、行く場所を絞り込んで使うと疲れずにお得に旅行が楽しめます。
特徴的な特典内容は、各私鉄(京阪、南海、近鉄、神戸市営地下鉄、神鉄)の周遊区間が設定された特典チケット4種類より、好きな1枚を無料で引き換えられる点です。一例として、2022年春季発売の「春の関西1デイパス」では「京都定期観光チケット(京阪)」「高野山チケット(南海)」「室生寺・長谷寺参拝チケット(近鉄)」「有馬温泉チケット(神戸市営地下鉄・神鉄)」の4種類が提供されています。
その他、「1デイパス」には、大阪の水上バス「アクアライナー(大阪城・中之島めぐり)1日乗り放題」や駅でのレンタサイクルサービス「駅リンくん」1回サービスが付いてきます。
割引サービスもバラエティ豊か! 割引内容も確認しながら旅程の大筋を決めるとよいでしょう。
また、意外と忘れがちですが、関西国際空港と大阪との移動にも関西1デイパスは有効です。大阪-関西空港の料金は1210円。関西への移動日・関西からの帰宅日に、残り2390円分を利用して関西観光ができますので、いろいろな利用を検討してみましょう。
新快速を使いテーマを持った旅程を組む
チケットの元を取りつつ、ゆったりと観光を楽しむプランをご紹介しましょう。新快速を使うとかなり時間短縮にもなるので、うまく組み込んでいきましょう。
まずは、全国的に有名な城「姫路城」「彦根城」を巡るプランです。
【お城巡りプラン】
割引なしの場合6910円かかるので3310円お得。※( )は割引なしの金額
大阪:スタート
9:00
↓ 新快速(1520円)
10:05
姫路:姫路城の見学と姫路観光、ランチもここで
12:57
↓ 新快速(3410円)
15:18
彦根:彦根城の見学
17:22
↓ 新快速(1980円)
18:42
大阪
新快速のスピードを生かし、大阪を起点に西へ東へと動き回るプランです。「姫路から彦根までは遠いなあ」という方は、彦根城の代わりに京都の二条城にチェンジすると楽になります。
【滋賀を楽しみつくす】
割引なしの場合7380円かかるので1780円お得。※( )は割引なしの金額
大阪:スタート
8:30
↓ 新快速(1520円)
9:35
近江八幡:「近江八幡日牟禮(ひむれ)ヴィレッジ」散:策&ランチ
12:34
↓ 新快速(680円)
13:10
長浜:竹生島クルーズ 乗船料 大人3200円→2000円
4:05-16:25
17:29
↓ 新快速(1980円)
19:13
大阪
風情のある日牟禮神社と和菓子「たねや」や「クラブハリエ」の焼きたてバームクーヘンが楽しめる「近江八幡日牟禮ヴィレッジ」は、イチオシの観光スポットです。ランチは「日牟禮茶屋」でどうぞ。
午後は、長浜に移動して、徒歩10分程度の場所にある長浜港から竹生島(ちくぶじま)クルーズはいかがでしょうか。大きな湖に浮かぶ島ですが、西国三十三所音巡りの札所や神社もあり、パワースポットとしても注目されている島です。琵琶湖の豊かさをぜひ船の上で感じてみましょう!
特典チケットを利用してよりお得に
4種類の特典チケットは、通常料金で計算すると、1300円~2000円の価値があります。2022年春の特典チケットの場合、特典チケットを使わない場合の料金は以下の通りです。
京都定期観光チケット:京橋-東福寺(京阪410円往復で820円)東福寺-出町柳1日乗り放題 京都定期観光バス1回乗車3000円~
高野山チケット:新今宮-高野山(1390円往復で2780円、高野山でバスフリー乗車)
室生寺・長谷寺参拝チケット:鶴橋-長谷寺(近鉄700円+奈良交通バス440円往復で2280円 京都-長谷寺は1020円なので往復で2920円) 長谷寺・室生寺の拝観・入山料金割引券付き
有馬温泉チケット: 三宮-谷上-有馬温泉(神戸市営地下鉄280円+神鉄400円往復で1360円) 一部の温泉施設などの割引優待券付き
大阪を起点として考えた場合、特典チケットの対象エリアは行って帰って来るだけで1日かかります。あくまでもその日の観光は特典チケットメインで考えて、あとはJRの路線を少し利用したり、大阪市内の水上バスやレンタサイクルなどをうまく組み合わせたりすると元が取れて、ゆったりした旅になるでしょう。
まとめ
関西1デイパスはさまざまな旅プランが立てられるお得なチケットです。メインで行く場所やテーマを決めて、詰め込み過ぎないようにしながらお得感のあるプランを立てるように意識してみてください。関西の日帰り旅行を思う存分楽しみましょう。
文・藤森みすず
春の関西1デイパスの詳細はJRおでかけネットへ
(発売期間:2022年5月30日まで)
※この記事は2022年4月20日更新時における情報です。
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