「キム・ジヨン」は私。女性の苦悩は世代も国も超える
2020.10.122021年04月02日
【韓国カルチャー】エンタメ編
2021年アカデミー賞候補で話題の映画「ミナリ」
2020年は、韓国映画「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞作品賞を獲って、大きな話題になりました。2021年は、韓国映画「ミナリ」がアカデミー賞にノミネートされました。いま注目の韓国映画の楽しみ方を、まきこ目線でご紹介です。
大きなスクリーンで見たい「ミナリ」
映画を大きなスクリーンで見ることは、なんとも非日常で特別な感じがしますよね。普段はドラマメインの私ですが、映像の世界に入り込める映画館での時間も大好きです。しかし悲しいかな、この1年は気軽に映画館に行くことが難しい生活になってしまいました。
思い返せば、映画館で映画を見たのは、2020年6月に行われたBTSのオンラインコンサート以来。そのときは、もちろん叫んだりはしませんでしたが、最前列のど真ん中の席で、とってもドキドキでした! ライブのときの気持ちを思い出すだけで、いい気分転換になります♪
そんな私が、「これは劇場の大きなスクリーンで見たい!」と思ったのが、大好きな韓国女優の1人ユン・ヨジョンさんが出演している「ミナリ」という作品。2021年のアカデミー賞に6部門もエントリーされています。
「ミナリ」ってどんな映画でしょう
1980代に韓国から農業で成功するアメリカンドリームを信じて移民した一家の物語です。数年後に一人娘の一家と生活するために、韓国から母親がやってきます。とても明るくて、どこから見ても韓国のお母さん(オンマ)。毒舌で破天荒な陽気な人、でも娘一家の力になろうと自分のできることを探し、慣れないアメリカでがんばります。
私はほんの数年ですが、海外で暮らした経験があります。映画を見ながら、飛行機に慣れていない自分の母親が会いに来てくれたことや、初めての海外生活で不安だった当時の自分を思い出しました。
「わかるわ、そうだよね」と忘れていた気持ちが沸々と湧き上がって、主人公の娘やオンマの気持ちが痛いほど理解でき、笑える場面でも涙していました。
「ミナリ」とは韓国語で植物のセリのことで、セリは丈夫に育ち薬にもなり2度目の旬がおいしいといわれているそうです。最後まで見ると、このセリが映画にストーリーにとって重要な意味を持っていることがわかります。静かな深い映画だと思いました。
韓国映画あれこれ
「ミナリ」以外にも、韓国映画にはたくさんの名作品があります。どれを見ていいか迷ってしまう方には、アジア映画をたくさん上映してくれる映画館がオススメ。特に私が気に入っている映画館は「シネマート」です! 東京は新宿、関西は心斎橋にあります。
この3月からお家でも気軽に楽しめる動画配信サイト「おうちでシネマート」がオープンし、シネマートで上映されて人気だった韓国映画特集や、有名俳優カン・ドンウォン特集を見ることができます。最新作から懐かしの作品まで見ることができるので、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。
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