酸いも甘いも嚙み分ける占い師・春ちゃんからの教え

受け継がれていく先祖供養の大切さ

公開日:2020.12.15

60歳のとき、人に寄り添って生きるために「占いおばさん」になった春ちゃんさん。今回は、ご先祖様の供養の大切さをお話してくれました。

私の新年の迎え方とお墓参りのすすめ

私の新年の迎え方とお墓参りのすすめ
墓参り道具(お花、お米、線香、ライター)を持参。命日、春秋彼岸、お盆には、お墓参りをします。

新たな首相誕生で、期待も深まり2021(令和3)年を迎えます。

しかし、コロナ禍で外出もままならず、新たな希望も失せてしまう方も多いのではないでしょうか。知人への新年の挨拶は控えても、初詣とお墓参りを念頭に入れることをおすすめします。

仏壇の代わりに地蔵菩薩様の写仏を代用
我が家では仏壇の代わりに地蔵菩薩様の写仏を代用しています。写仏でも、ご先祖供養になると、お寺の住職、神主に教えていただきました

12月31日の紅白が終わると同時に、除夜の鐘の音を聞きながら、ご先祖様、不道明王様、神棚の順に、燈明(とうみょう:神仏に供える灯火)を灯しながら、一年の感謝と、これから迎える一年の家族の無事を祈ります。

我が家で新年の挨拶を済ませると、初詣に出掛けます。氏神様の神社にはたくさんの人が順番に並び、着物姿も見受けられ、「おめでとうございます。今年もよろしくお願いします」と、新年の挨拶が飛び交う光景が見られます。私はこの風習が大好きです。

今はコロナ禍で難しいかもしれませんが、新年の行事として、お墓参りも視野に入れてみてはいかがでしょうか。私は偶然にも、両家の両親の命日が1月20日、21日と重なっていますので、新年の墓参りは命日にしています。

亡くなったら、みな仏様になる

亡くなったら、みな仏様になる

私のところに相談に来た20代の女性の話です。

「私の母は、姑が生きている間、いつも嫌がらせを受け、泣きながら嫁として家を守り抜きました。しかし、今は姑が亡くなり仏様となった以上、どんな人でも大切なご先祖様だからね」と、毎朝、ご先祖様にごはんとお茶をお供えし、お墓参りは欠かしません」

そのお嬢さんを見て、「なんと心優しいお母さんでしょう。あなたが上品で女性らしく育ったのは、『よくも悪くも亡くなったら、みな仏様になる』と、あなたのお母様に教えられたからですよ」と、私は思いました。

「子どもをみれば、親がわかる」ということを教えられました。

ご先祖様に背を向けたら

私のところに相談に来た50代の男性の話です。

「幼い頃から、親の言うことを聞かないと、冬の寒い日でも容赦なく外に放り出され、玄関には鍵をかけられ、食事さえ与えてもらえなかった。あるときには、水風呂に一時間も入れられた」

壮絶な人生を歩んでこられたこの男性は、両親が亡くなり、自分の家族をもっても、我が家の仏壇とお墓参りをしたことがないそうです。

しかし、その男性の子どもは3歳で事故死をしています。

背を向けられたご先祖様は、寂しさゆえに孫まで自分の所に引き寄せたのだと思っています。

一方で、私の友人の話ですが、お盆、お彼岸には必ずお花と線香を供えている彼女は、九十歳になっても病気もせずに飛び回っているから不思議です。

毎朝、無事を祈る言葉として
毎朝、無事を祈る言葉として

私は毎朝、「私の家族、娘家族が一日無事でありますように」と、親の身勝手を許してほしい水子さんへ、また、安らかに成仏してほしいご先祖様への感謝を祈ります。

先祖供養は代々受け継がれ、自分の代で終わりでなく、自分の子どもに受け継がれていきます。

たとえ、過去に辛いことがあっても、それは「空」の心を学ぶのに良い機会だと思っています。

ご先祖様の大切さを、身をもって子どもに伝えていくため、「亡くなったらどんな人でも、仏様になる」ということを、もう一度考えてみるのもいいかもしれません。

「空」の心でご先祖様と向き合うと、地蔵菩薩様や龍神様がお姿を見せてくださいます
「空」の心でご先祖様と向き合うと、地蔵菩薩様や龍神様がお姿を見せてくださいます

 

■もっと知りたい■

春ちゃん

高校卒業後、会社で5年働きました。24歳で結婚し今年48年目を迎え、現在は夫、長男と3人家族で住んでいます。子育てとパートをしながら習った易学で、埼玉の「占いおばさん」として、人に寄り添いながら占い活動をしています。床についてからもできるので、エッセイを書くのが趣味。

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