きものリフォームに魅了されて30年以上

お気に入りの着物をリフォーム!羽織り物の作り方

公開日:2020.08.06

更新日:2020.08.03

長年にわたり、きものリフォームを続けてきたやまきさん。今回は、友人を通じて、ずっと欲しかった紗(しゃ)の着物に出会い、おしゃれな羽織り物を作ったエピソードを話してくれました。

紗の着物との出会い

前回に続いて友人とのエピソードです。

先日、私が作ったブラウスを差し上げたお礼と思っているのでしょう。友人はあれもこれも一緒に作ろうと、帯や着物を出してきます。その中に紗の着物がありました。しかも裏と表の色が違う逸品です。さらに飛び柄があります。

私は断捨離としてきものリフォームをしているので、新たに購入はしないと決めています。でも、友人が持っていたその紗の着物は、ずっと欲しいと思っていた生地でした。彼女もお気に入りの着物ですが、私の「欲しい欲しい」コールで、片方の身頃をいただけることになったのです。

 

羽織り物の作り方

この着物で作るものは決めていました。ベストのような、マーガレットのような、羽織り物です。シンプルなデザインなので、どうしても裏表の色が違う紗で作りたかったのです。
型紙なし、短時間で作れる超初心者向きなので、およその寸法と縫い方の順序を書いてみました。もちろん、スタイルブックなどにもよく登場する一品ですから、参考程度に見てください。一般的には、縫い代は裏になりますが、今回は裏の色を見せるため、肩や袖下は縫いっぱなしで、縫い代は表に置きました。肩の縫い代はステッチをかけて落ち着かせました。

製図
製図

縫い方

  1. 生地を外表に2枚をそろえる(上が袖山・肩・首)。
  2. 袖口を三つ折り縫いにする(②を4か所)。
  3. 上部、中央から15cmずつ(頭が自在に通る寸法)左右に開ける(③)。
  4. 袖口は上から7cm下げたところで、③と④を結んで縫う(肩と袖山になる)。
  5. 袖下を縫う(⑤私は弓なりに縫いましたが、垂直に縫ったり斜めに縫ったりもします)。

*縫うところは③と④を結んだ線、②、⑤のみです。耳を利用しているので縫い代の始末も不要です。

 

重ね着のコーディネート

白いTシャツの上に、重ね着をすると紗の模様がくっきりと見えます。赤や黒のトップスとも合うので楽しくてたまりません。肩を少しずらして着るのも面白いと思っています。

重ね着のコーディネート

やまきひろの

3世代6人家族で暮らし、家事を担当する主婦です。孫の世話もしており、旅行も孫連れが多いです。趣味はきものリフォームで、完成に至るまでのいきさつを交えながら作品を紹介していきます。

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