思い出いっぱいの“着物”を自分で普段着に作り変えて
2025.02.14
公開日:2020年05月25日
きものリフォームに魅了されて30年以上
自粛期間にきものリフォーム作品を続々仕上げています
長年にわたり、きものリフォームを続けてきたやまきさん。口コミで、着物をリフォームしたい人たちが、続々とやまきさんを訪れているそう。今回は、外出自粛中に、作り上げたきものリフォームの作品を披露してくれました。
新型コロナウイルスで、きものリフォームの教室は休み中
新型コロナウイルスのせいで、通っている講座がすべてお休みになっています。
楽しみだと言ってきものリフォームのお稽古に通ってくださっている生徒さんも、4月、5月はお休みです。家で過ごす時間が増えたので、縫い物の作品が次々と出来上がっていきます。
ネットで注文を受けた子ども服が完成
先ずは注文を受けていた子供用のワンピースです。もとはピンクと赤のツートンの総絞りの羽織でした。ピンクの部分は無地で、赤の部分には幾何学的な模様がありました。

いただいた着物で制作しました
以前、図書館で出合った方にいただいた着物から、ベストとパンツの上下ができました(「きものリフォームで、縁がつながって」で紹介)。図書館のすぐそばでお仕事をされているので、見ていただきたいのですが、図書館も閉館になり、まだ見てもらえていません。

日常的に着物を着たいと作務衣を製作中の生徒さんから、使い道がないからといって華やかな長羽織と着物をいただきました。羽織は身丈も袖丈も長く、縫い紋が入っていました。大正時代のお嬢様が着ておられたのかな? という感じです。すぐにほどいてしまったのですが、これからは着物の状態でも写真を撮っておこうと思います。
いつものように、洗って、アイロンをかけて、反物のように巻いたのですが、何にすればいいか思い付きません。ため息交じりに布をポンと座布団の上に転がしました。
おおっ!何とあでやかなのでしょう! 製作のインスピレーションが湧いてきました。一番優雅な後ろ身頃で、座布団カバーを作りました。何とぜいたくな座布団でしょう! 金糸の刺繍が施されているとても豪華な部分です。残り布で、あと2枚の座布団カバーができました。
作っている最中にテーブルセンターを作りたくなりました。ちょうど片袖で作れます。キルト芯を挟んで、大きな花の柄の周りを金糸で縫って、両サイドを帯地でくるみました。まだ細長いハギレが残っていたので袋状に縫って腰紐を作りました。これは、着物をくださった彼女に、せめてものお礼に使ってもらいましょう。

まだ柄のない部分が少し残っているので、足袋を作ってみようと思っています。
着物の端切れでマスクも作りました

店頭からマスクが消えて、手作りしましょうという機運が高まる中、今度はその材料となる、ガーゼやゴムひもが手に入らなくなってしまいました。
学校に通う孫は休校中なので、昨年中に買ってあったマスクで間に合っていました。ところが、保育園に通う孫が欲しいと言ってきました。急を要したので着物の端切れで作りました。ゴムはシャーリング用の糸ゴムです。きれいなので取り置いていた菓子箱についていたゴムも使いました。絹なら織り目も細かいし、肌触りもいいかと思い紬や絞りで作りました。できたそばから必要な人が使ってくれてうれしいです。