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南信州の美しい桜を愛でるお花見散歩

公開日:2020.05.04

更新日:2020.05.04

ウオーキングやお散歩が大好きな長野県在住の渡来夢さん。今回は南信州の美しい桜を紹介してくれました。心が落ち着かない日々が続きますが、きれいな桜を見ると、心が晴れるような気がしますね。

南信州から

一本桜のメッカともいわれる南信州(飯田市周辺)から、心和む桜便りをお送りします。私の大好きな安富桜が見頃になってきました。天気がいまひとつでしたが、待っていたようなチョットしたひと時もありました。

安富桜(長野県天然記念物)は飯田市美術博物館にあります。幹の周囲6.7m、樹高20m、推定450年のエドヒガン桜です。右の建物が美術博物館です。

長野県の天然記念物「安富桜」
長野県の天然記念物「安富桜」
別方向から見た安富桜
別方向から見た安富桜
駐車場から見た安富桜
駐車場から見た安富桜

飯田城主堀氏家老、安富氏が植えたと伝えられています。姿・形と良い、他を圧巻する、美しくも力強い桜です。どこから見ても素晴らしい!

周りに咲いている桜も、なかなか風情があります。安富桜は左奥に見えています。門の横の桜、名前は付いてないようですが、種類は安富桜と同じエドヒガン桜です。門の後ろに見えるのは県の合同庁舎です。

美術博物館入り口の門
美術博物館入り口の門
門を入ったところ
門を入ったところ
門の横に咲くエドヒガン桜 両手を広げて歓迎しているように見える
門の横に咲くエドヒガン桜 両手を広げて歓迎しているように見える

 

飯田城赤門

明治4年(1871年)の廃藩置県により廃城され、飯田城で唯一残された桜丸御門。当時あった場所のそのまま残されているのは珍しいようです。例年追手町小学校の新1年生が通り抜けをしています。この右手奥に桜丸御殿の夫婦桜が咲いています。

飯田城赤門(桜丸御門1754年建立)
飯田城赤門(桜丸御門1754年建立)

 

桜丸御殿の夫婦桜

桜丸御殿の夫婦桜
桜丸御殿の夫婦桜

夫婦桜は中央奥のV字型に見える桜です。一本に見えますが、右の枝垂れ桜と左のエドヒガン桜の二本が寄り添い一本の木のように見えています。今は、狭い場所に立っていて、気の毒です。桜丸御殿は脇坂氏が建てた屋敷で、桜をたくさん植えたため、桜丸と名付けられたと伝えられています。

手前の桜、名前も付いてないのですが、根元を見るとすごいです。長い年月を経ているようですが、驚きの強さです。どちらの桜もがんばっています!

 

黄梅院の枝垂れ桜

黄梅院枝垂れ桜
黄梅院枝垂れ桜

黄梅院枝垂れ桜は、眼通り周囲5.5メートル、樹高18メートル、推定400年。

黄梅院は武田信玄と三条夫人との間に生まれた、長女黄梅院姫の菩提をとむらうために建てられたと伝えられています。城主の命で現在の場所に移されたそうです。この枝垂れ桜は鮮やかな濃い紅色が特徴です。咲き始めたばかりです。優雅ですね。

黄梅院枝垂れ桜 木の下から
黄梅院枝垂れ桜 木の下から

見上げると桜のシャワー。今年はどの桜も、10日~14日例年より早く咲き始めました。
今は新型コロナウイルスの影響で遠くへは出歩けないですが、桜は毎年咲きます。

 

南信州~麻績の里~

麻績の里 舞台桜
麻績の里 舞台桜

数日、天候が優れません。この日(3月31日)、小雨だった雨も午後になり止みました。まだ、曇っていましたが、南信州飯田にある樹齢350年の「麻績の桜」を確認しに出かけることにしました。テレビで報じられてたような人混みはありません。こちらには2本の美しい桜があります。お花見できないみなさまへ、少しでも癒やしになればと思います。

麻績(おみ)というのは古い地名です。麻績神社手前に咲いている桜が、『麻績の里 舞台桜』と呼ばれています。。同じ長野県ですが、中北部の東筑摩郡麻績村とは全く別の場所です。

大規模な観光地ではないものの、4月上旬から中旬の開花時期には多くの人が訪れる人気のある桜です。今年は、観光バスも来ないし、人がどっと集まることはありません。少し早めに時期や時間をみて回っているので、大丈夫です。

 

麻績の里 舞台桜

場所は座光寺、元善光寺近くです。

舞台桜と旧座光寺小学校
舞台桜と旧座光寺小学校

『学校の枝垂れ桜』と、親しまれてきましたが、公募により、『麻績の里 舞台桜』と名付けられました。後ろが旧座光寺小学校です。学校校舎では、県下最古で、明治7年に建てられました。近代学校建築で、先頃国宝指定を受けた開智学校(明治9年1879年竣工)より古いみたいです。また、歌舞伎舞台としても県下最大級で、県宝に指定されています。

『麻績の里 舞台桜』は珍品種で、半八重彼岸枝垂れ桜といいます。その特徴は花弁の数が一定でないことです。同じ枝でも花によって花弁の数が違い、5~10枚といわれます。以前、触ることなく数えたことがありますが、その時12枚の花があったのを記憶しています。

花弁の数が花ごとに異なる。見に行っても、触ってはいけません!!

花弁の数が花ごとに異なる。見に行っても、触ってはいけません!!
花弁の数が花ごとに異なる。見に行っても、触ってはいけません!!
麻績神社石段から
麻績神社石段から

花色は少し濃いめで、丸いドームのような形はかわいらしい雰囲気です。枝垂れた花は地面すれすれです。

 

麻績の里 石塚の桜

麻績の里 石塚の桜
麻績の里 石塚の桜

ここには、もう一本美しい桜があります。舞台桜のすぐそばにある樹齢250年の「石塚の桜」です。古墳の上に、凛々しく立たっています。舞台桜より少し後に咲き始めます。木の下は横穴があります。以前、近くに住む方から、戦時中など、食物を保存していたんだと、聞いたことがあります。

石塚の桜
石塚の桜
中央が舞台桜
中央が舞台桜

旧座光寺小学校の奥には、『竹田扇之助記念国際糸操り人形館』があります。


 

渡来夢

美しいものに触れたいとの思いから美術館に行ったり、植物を育てたり、きものリフォームなどの手芸を楽しんでいます。元気でいられるように、ピアノの練習やパンを焼くことにも挑戦しています。『やってみよう!』の精神で。日常こそ大切、工夫して、お金をかけずに楽しむこころ豊かな暮らしを目指しています。

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