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長年にわたり、きものリフォームを続けてきたやまきさん。口コミで、着物をリフォームしてほしい人たちが、続々とやまきさんを訪れているそう。今回は、きものリフォームを通じて広がった縁について紹介してくれました。
同好の人と一緒にリフォーム
30年あまり前から、きものリフォームをしています。初めは、着物から着物へのリフォームをしていましたが、だんだん洋服へのリフォームが多くなってきました。対象も自身の服から家族、親族、友人へと広がっていきました。そして、さらに対象が広がっていっている最近の様子をご紹介します。
2019年の秋、母が他界しました。天寿を全うしたと思っています。それで、私の行き場の一つがなくなりました。
そのせいだけではないのですが、現在私のログ部屋(『作業の工房を建てました』で紹介)に3組、4人の方が来られています。みなさん、着物をリフォームしたいとのことで、そのお手伝いをしています。友達同士2人で来られる人たちは、男物のアンサンブルから、作務衣上下と丈の長い袖なし半纏をセットで作られました。一人はすでに2組作り上げて、3組目は1人で作れるようになりたいと意欲的です。
きものリフォームへの初めてのチャレンジを手伝い中
母の死がきっかけで、年長者(具体的には自分より一回り以上年上の方)の願いは無条件で聞いてあげようという思いが、漠然とですが芽生えていました。
そんな時に高齢者教室で出会う女性が「持っている着物を洋服にしてほしい」と声を掛けてこられました。即座に「いいですよ」と答えました。「でも、仕立てはしていないので手伝いますから、ご自分で作ってくださいね」としっかり条件を付けてお手伝いをすることにしました。私は作りながら幅や丈を調整するので、何度も着ていただく必要があるのです。
81歳のその女性は、ご自身が好きでよく着ていたとおっしゃる羽織を持ってこられました。まずは、一緒に着物をほどくところから始めました。そして、作務衣の上(ひっぱり)ができました。
2作目は、自分で着物をほどいて洗ってアイロンをかけてから、持ってこられました。そして、パジャマが出来上がりました。ミシンを使うのは、初めてだったそうです。
3作目はチュニックです。この記事が掲載される頃には、出来上がっていると思います。
そして、彼女の紹介で彼女のご近所さんが来られるようになりました。
作品の販売デビュー
娘に「こんなに着物をためて使い切れるの?」と言われました。自分でも無理だとはわかっていますがどうしていいかわかりません。
「何か作ってほしいものない? 孫も大きくなって着てくれないし……」
そんな話をしていたら、娘はスマホでチャチャッと写真を撮って、しばらく操作をしていましたが、「注文が入るかも」と言って帰りました。
それから程なくして、注文が来ました!「○cmの女の子用の服を作ってほしい」って。
着物地の写真を見せて、布を選んでもらい、希望のデザインを聞いて、3着作りました。現在もサイズ120cmのワンピースの依頼を受けて制作中です。
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