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- セブ島でセレブのように?
「死ぬまでにやっておきたい事にチャレンジしたい」と話す好奇心旺盛なとし古さん。今回は2年ぶりに海外へ。セブ島で英語レッスンを受けてきたエピソードを話してくれました。
久々の海外旅行でセブ島へ
2019年年の晩秋に旅行社から送られてきたパンフレットには、「フィリピンリゾート、セブ島」の文字が。
「直行便で5日間か。よし、ここに行こう。セレブのように過ごしてみよう」と思い立ちました。早速娘に相談してみると、即座に「お母さんにセレブは無理」と言われてしまいました(笑)。
私はここ2年近く海外旅行をしていません。膝を痛めてしまい、外国へ行く自信がなかったからです。そこで、「セブ島でセレブのようにのんびりと過ごしてみよう」と思ったのですが、そういった旅に憧れはあるものの、時間を持て余すのではないかという不安もありました。
膝痛もかなりよくなってきたので、海外旅行に耐えうるか試してみようと、思い切ってセブ島に行くことに決めたのですが、旅行の目的を若干変更しました。今回の海外旅行の目的は英語の勉強です。午前中のみ、マンツーマンクラスに参加することにしました。
これでセブ島行きの口実(?)はできました。膝に多少の不安はありましたが、私の目的に近いツアーを探して申し込みました。
新旧いりまじるセブの街
出発10日ほど前に旅程表が届きました。驚いたことに、参加者3名に添乗員1名という超恵まれたツアーが組まれました。贅沢ですよね。
セブ島は、フィリピンを構成する7000余りある島の一つ。マニラに次ぐ大都市がセブ市です。セブ島の回りにも小さな島々が属島として点在していて、私たちが宿泊したホテルは、セブ島と橋で繋がれているマクタン島にありました。
セブ島の空の玄関もこのマクタン島にあり、マクタン島はいわゆる「セブ・リゾート」と呼ばれている風光明媚な島です。風が心地よく、常夏の国でありながら、朝夕は長袖のシャツを羽織りたいくらいの気候でした。
どのホテルも出入り口は複数人のガードマンが立っていて、門扉のガードにあたっていました。車の下に鏡を差し込んだり、犬に匂いを嗅がせたりしてチェックしているガードマンもいました。ショッピングモールでもすべての出入り口にガードマンがいて、私もバッグの中に細い棒を差し込まれました。テロ警戒のためだと後で聞きました。
空港からホテルへ向かう車窓から見るフィリピンは、現代的な高層ビルが並んでいるエリアがある一方、戦争直後の日本を思わせるバラック小屋が立ち並ぶ街や空き地があったりと、「新興国」の様子を呈していました。
韓国人がオーナーというショッピングモールがすごくにぎわっていたのが印象的でした。空き地にはバスケットゴールがしつらえてあって、大人も子どももゲームに興じている姿をあちこちで見かけました。
快適なホテルライフ
ホテルは実に快適で、従業員のおもてなしやマナーがよく行き届いていました。プライベートビーチには、日差しを避けるための大きなパラソルやチェアが並んでいました。プールもあって、海を眺めながらプールで泳いでいる人たちもいました。
早朝に浜に出てみると、誰も足を踏み入れていない砂浜に絵が描かれていたのでビックリ! 早朝に起きて絵を描く現場に立ち会いたいと思って、4時頃浜に出てみたら、すでに描かれていて、またまたビックリしました!毎朝違う絵を描くのだそうです。絵に感心していたら、私も描けと勧められ、棒でドラえもんを描いたのですが、意外に力の要る作業でした(下手だったせいか、ドラえもんだとは理解してもらえませんでした)。
英語のマンツーマンレッスンは……?
さて、肝心の英語のマンツーマンレッスンは、大学を卒業したばかりの若い講師陣が担当していて、日本人留学生が事務方のアシストしていました。2週間の予定でレッスンを受けるという横浜の中高生たちにも会いました。
フィリピンはアメリカの統治が長かったので、国民の90%は英語が話せるといいます。ロシアや東南アジアの国々からもレッスンを受けに来ている人たちがいました。ビジネスとして十分に成り立つのでしょう、街のあちこちに英語スクールが看板を掲げていました。
わずか3日間のレッスンでは英語が上達したという実感はありませんが、「もう一度英語を勉強しよう」という動機付けには十分なりました。日本に憧れを抱いている若い講師たちに接していろいろと刺激を受け、「人生100年時代」の生き方を大切にしたい、と思いながら帰国の途につきました。
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