健康にいい栄養素、花めぐり、有名人……

意外な埼玉県の魅力をお伝えします!

公開日:2019.05.22

埼玉県在住の上野さんが地元の魅力をご紹介します。日本一健康な街を目指す坂戸市が注目している栄養素とは? 新紙幣の肖像に選ばれた埼玉出身の有名人は誰? 埼玉で見られる花は? ぜひ答え合わせをしてみてください。

深谷のチュ-リップ
深谷のチュ-リップ

坂戸市と葉酸の開発

坂戸市は埼玉県中部にある、人口約10万1千人の市です。都心から約40㎞の距離にあります。

坂戸市は健康なまちづくり計画に基づき、日本一健康な街を目指して市民の健康長寿の実現に取り組んでいます。

市内にある、女子栄養大学の香川靖男先生の研究で、認知症や脳卒中の原因となる動脈硬化の予防に効果のあるといわれている、「葉酸」に市は着目し「葉酸プロジェクト推進事業」を開始しました。

セミナ-にはこれまでの11年間に1800人の市民が参加。受講者の健康意識が高まり、野菜や葉酸摂取量増加、食塩摂取量の減少といった、食生活の改善や血中の葉酸値が高まるなど、効果が確認されています。私も葉酸に大変興味をもち、葉酸プロジェクトの「食と健康のプランニングセミナ-」に6月から参加して勉強することにいたしました。

葉酸とは?

葉酸はホウレンソウの葉から発見されたビタミンです。水溶性ビタミンのB群に属します。ビタミンは微量で体の機能を調節して正常に保つ働きをする、生きていくために必要不可欠な栄養素です。人の体内で十分な量をつくることができないため、食品からバランスよく摂らなければなりません。

貧血の予防因子として発見されたこのビタミンは、ホウレンソウの葉にちなんで、葉酸と名づけられました。

その名の通り、緑色の濃い葉野菜や、ブロッコリ-、アスパラガス、枝豆、海苔、レバーにも多く含まれています。緑色の茶葉には非常に多くの葉酸が含まれています。ただ、葉酸は光によって分解されますのでペットボトルのお茶では葉酸量は期待できません。

私は葉酸を摂ろうと毎日茶葉から抽出したお茶を飲んでいます。

遅くなりましたが、坂戸市と女子栄養大学の研究で開発されたサプリ米「葉酸米」の紹介です。お米にまぜて炊くだけで葉酸とビタミンB1、B6、B12が補給できます。小さいスプ-ンがついていますので、一合の米に一杯です。ご飯の味も変わらず、においもしません。

サプリ米「葉酸米」
サプリ米「葉酸米」

セミナ-に参加して、次回から葉酸をもっと詳しくお伝えしたいと思っています。レシピなども紹介できると思います。
    
ぜひご期待ください!

深谷のチュ-リップと渋沢栄一

さて、固い話から花の話に変えましょう。埼玉県北部にある深谷には、北は利根川、南は荒川が運び続けた肥沃な土が堆積しています。1996年(平成8年)にオープンした深谷グリ-ンパ-クにチューリップを見にいってきました。春の桜とチュ-リップ、夏のユリ、秋のコスモスと四季折々の花が広い花壇に咲き誇ります。特に人気なのが、春のチュ-リップで3万4000株ものピンク、赤、白、黄など色とりどりの花が一面に咲いている光景はすばらしいです。また、肥沃な土地のおかげか、花が大きいです。

深谷駅と渋沢栄一

ひと足早く渋沢栄一を紹介。

5年後の2024年に新たな紙幣が登場するのはみなさまご存じのことと思います。新1万円札の肖像は渋沢栄一です。渋沢栄一は深谷市の出身で「日本資本主義の父」といわれるように経済人でした。その生涯を通じて500社近い会社の立ち上げに関与しましたが、一大財閥を作ることはしませんでした。その時代に必要とされている、物、サ-ビスを社会に提供すべく、次から次へと起業していったのです。その目指すところは、自分自身がもうけるためではなくて、人々の幸福や富に永続性を持たせることだったのです。

渋沢栄一記念館には栄一ゆかりの写真や遺墨などが展示されています。

栄一は幼少のころから「論語」を学び、7歳のころから、従兄弟で実業家の尾高惇忠(おだかじゅんちゅう)に習うようになりました。栄一が惇忠の家に論語を習いに通った道はいつしか「論語の道」と呼ばれるようになり、この辺りを「論語の里」と呼んでいます。 

深谷駅駅舎
深谷駅駅舎

 深谷市のレンガ史は栄一が明治20(1887)年に設立した日本煉瓦(にほんれんが)製造会社の工場に始まります。ここで製造されたレンガは東京駅まで鉄道輸送され使われました。現在のJR高崎線の駅である深谷駅は、その駅舎の外観で話題になっています。東京駅の赤レンガ駅舎をモチ-フにしたデザインで「ミニ東京駅」と呼ばれています。

越生町(おごせ)五代尊(ごだいそん)のツツジ

越生町五代尊のツツジ
越生町五代尊のツツジ

坂戸駅から東武越生線で20分ぐらいに位置する、越生町にある五代尊のツツジを紹介します。

五代尊つつじ公園の山裾を鮮やかに彩るツツジは、江戸時代に侍僧が植えたのがはじまりと伝えられています。約3ヘクタ-ルの園内にあるツツジは、オオムラサキツツジやヤマツツジなど、約10種類、約1万株が色鮮やかに咲いています。

今回は、葉酸の少しの紹介と、坂戸市周辺の花めぐりの話でした。

上野 洋子

ママさんバレ-をしていた私が、30代半ばに「静」のイメ-ジにひかれ、近くの公共の施設の教室で気楽に茶道を始めました。お菓子を食べお茶を飲む、これなら宿題はないかな、こんな動機でした。しかし始めてみると奥深く厳しいものでした。茶道を通して学んだこと、良い先生・仲間のことなどを中心にご紹介していきます。

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