
自分の尿モレタイプはどれ?
たまに尿モレがあっても、だましだまし過ごされている方も多いのでは? けれど一口に尿モレと言っても症状によってタイプはさまざま。そこで自身の尿モレのタイプがわかる簡易診断チャートをご紹介!
公開日:2025年05月15日
大人女性の“ととのう”温泉グルメ紀行 Vol.2
通知音、会話、街の喧騒、頭の中の独り言、人間関係……なんだか“音”が多すぎる気がする今日この頃。そんなときには、山に抱かれて湯をめぐる、静けさの旅へ出てみませんか?岐阜・奥飛騨の自然に抱かれた温泉宿「界 奥飛騨」1泊2日でリセットできる湯治旅を綴ります。
高速バスで東京を発ち4時間半、平湯温泉バスターミナルから歩くこと約4分。山あいの新鮮な空気に包まれて「界 奥飛騨」に到着しました。
フロントの床に敷かれているのは、ナラの木。小川をモチーフとしたデザインが、静かな森の中に足を踏み入れたような気持ちにさせてくれます。
界 奥飛騨の特徴は、木の温かみとシック&モダンな世界観の共存。何もかもが見えすぎない、薄暗い室内が、情報社会に疲れた心と頭を癒やしてくれます。
チェックインを終えたらフロントを出て、客室棟へ。
この宿の構造は少しユニーク。フロント、宿泊棟、湯小屋、離れの4棟がそれぞれ分かれた造りになっていて、奥飛騨温泉郷でかつて楽しまれていた「湯めぐり」気分を楽しめるようになっています。
少しひんやりとした外の空気に触れながら、歩くのが気持ちよく感じる……。
お部屋に来ました。奥飛騨の天然木のやさしさを感じる「飛騨MOKUの間」。
ベッドのヘッドボードは、曲木をモチーフとしています。曲木とは、木に熱を加えて柔らかくして、曲面に成形する技術のこと。明治時代に西洋から伝わり、それまで1300年以上の歴史を持っていた飛騨の匠の技術と融合し発展してきました。ヘッドボードの木材は、飛騨地域の広葉樹の代表格であるブナ、タモ、サクラ、ナラを使用しているそう。
そのほかにも、日本三大祭り・高山祭で用いられる法被(はっぴ)の柄を使用したクッション、伝統的な漆塗り・飛騨春慶を用いたウォールアートなど、飛騨地域の誇る工芸品に囲まれ、まるで小さな美術館に来た気分。
そしてベッドの正面には…客室露天風呂!
庇(ひさし)を閉じれば完全プライベート空間に。撥水のソファに上がって外気浴も楽しめます。庇を開けて、外気を感じながら足湯を楽しむのもおすすめ。目を閉じて深呼吸すると、まるで森林浴のようです。
お部屋で少し休んだら、さっそく温泉へ。そぞろ歩いて、湯小屋へ向かいます。
奥飛騨の流れ星をイメージしたデザインの内湯。源泉かけ流しの“あつ湯”と、“ぬる湯”の2つの浴槽があります。交互浴をするように、ゆっくりと浸かっては休み、また浸かる……そのリズムに、自然と心も整っていくのを感じます。
そして、露天風呂。「雪の回廊」をモチーフにした真っ白な空間。天井にぽっかりと空いた穴から空を見上げると、昼は青空、夜は星空が切り取られて……。
「山を見る」のではなく、「山を感じる」がテーマであるこの露天風呂。壁によって視界が遮られることで、五感が研ぎ澄まされていきます。真上から吹き込む風を楽しみながら深呼吸をすると、不思議な世界に迷い込んだような気持ちに。
泉質はナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物泉。保湿力とあたたまり効果の高い泉質が、季節の変わり目で乱れた自律神経を整えてくれました。
湯あがり処で一休みしたら、飛騨地域の伝統技術である「曲木」を体験しにいきます。界では「ご当地楽」といって、その土地の文化に触れることができるのです。
曲木とは、文字通り木材を曲線に成形する技術のこと。お湯につけてやわらかくした木を、実際に曲げていきます。
木版を曲げ型に合わせて、割れないようゆっくりと押し込みます。静かな空間で、手を動かすことに集中していると、不思議と頭の中もクリアに。無心になっていく心地よさよ……。
完成!界オリジナルの風呂敷に使うハンドルができました。
お待ちかねの夕食は、飛騨牛を使った味噌すき鍋や、郷土の食材を取り入れた会席料理。囲炉裏端を思わせる盛り付けや、木の皮のように薄い木材を用いた半個室のパーテーションなど、視覚からも地域の文化が楽しめます。
朝は中庭近くで「現代湯治体操」を楽しみます。「界」全体で行われているこの体操は、その地域をモチーフとした、オリジナルの動きで構成。
界 奥飛騨の動きは…「奥飛騨やまびこ体操」。
木の棒を持って体を動かします。木を切るのこぎりに見立てて棒を動かしたり、「ヘイヘイホー!」と声を出しながら振り下ろしたり……ユニークな動きに参加者の間で笑いも起こり、和やかな朝時間となりました。
目を閉じて体を動かすと、遠くの鳥の声や木々の揺れる音が耳に届いてきます。自然の気配を全身で受け入れる贅沢な時間でした。
そのまま朝風呂へ。夜のしんとした雰囲気とは違い、青空の下で湯に浸かる時間はまた格別です。
平湯バスターミナルから新宿へ。乗車時間は約4時間半…決して短い時間ではありませんが、だからこそ非日常空間からいつもの日々へとゆっくり心を戻していけるのかもしれません。
乗車前に、バスターミナルで、家族へのお土産を物色。……のつもりが、もなかアイスを購入。明治30年から続く飛騨の牛乳屋さん「牧成舎」が、独自の製法で30年作り続けている名品です。ぎゅっと詰まったアイスが、濃厚でおいしい!
スマホ片手に次の予定をこなす日々では味わえない、静かな空間と、贅沢な手間。界 奥飛騨では、その“間”が、自分を整える力に変わっていくのを実感できます。
50代になって、体も心も、ちょっとした変化を敏感に感じるようになった今だからこそ、こんな場所で深呼吸したくなるのかもしれません。
日本屈指の湯量を誇る、奥飛騨温泉郷に佇む「界 奥飛騨」は、飛騨木工の技をモダンに織り交ぜたアーティステックな温泉宿です。
「70歳以上限定『温泉めぐり 界の定期券』」の対象施設の一つとして、シニア女性にも人気の温泉宿です。
▼界 奥飛騨住所:〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯138
取材・文=島仲こすも(HALMEK up編集部)
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」。「界 奥飛騨」は、日本屈指の湯量を誇る温泉地・奥飛騨温泉郷に位置する温泉宿。山あいの新鮮な空気や風を感じる温泉を堪能しつつ、飛騨地域の伝統と技術が輝く文化にふれられる宿の宿泊券(1泊2日)を、1組2名様にプレゼントします。(有効期限:2025年9月1日~2026年2月末日)
※宿泊券の発送は8月初旬になります。
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