横森美奈子の目からウロコのおしゃれ塾・36

80代!ファッションに迷ったら新しいおしゃれに挑戦

80代!ファッションに迷ったら新しいおしゃれに挑戦

更新日:2023年07月11日

公開日:2023年06月10日

ファッションデザイナー・横森美奈子さんが50代からのおしゃれのコツをアドバイスする連載企画。今回のテーマは、年齢にとらわれずおしゃれを楽しむコツ。年を重ねると生じがちな「何を着ればいいかわからない」という迷いを、すっきり解消しましょう。

迷ったときこそ「新しいおしゃれ」に挑戦!

読者モデルの粟田紀美さんと横森さん。
「年齢が高くなってもおしゃれをしたいし、お化粧もしたい。でも最近、今のままでいいのかどうか迷っています」と話す読者モデルの粟田紀美さん(写真左)

今月の読者モデル、粟田紀美(あわた・きみ)さんは88歳。「ひざの痛みはあるけれど、週2回のテニスをずっと続けています」というだけあって、ピンと伸びた美しい姿勢は見事です。

「いくつになってもおしゃれをしたい」という粟田さんですが、その一方で「最近、自分のおしゃれの感覚がずれてきている気がして、何を着ればいいのか迷うようになりました」と悩みを打ち明けます。

「年齢も体力も下り坂なので、おしゃれは上り坂にして見た目も気持ちも明るく楽しくいたい。私たちの年代の女性を元気にするおしゃれが知りたいです」そう語る粟田さんに「前向きで素敵な先輩がいるのはうれしいです!」と横森さん。

「おしゃれは誰のためでもなく、自分の気分を上げるためにするもの。いくつになっても毎日を元気に気分よく過ごすために、そして自分らしく充実した人生を過ごすためにも、おしゃれは大きな力になります。何を着ればいいかわからなくなったなら、わからないことを幸いに、新しいおしゃれに挑戦しましょう」とアドバイスします。 

「白」を味方に!元気で爽やかなコーデを

白は元気に若々しく見える色。白いパンツやシャツを味方につけましょう
トップスを変えるだけで、上下白ですっきり素敵に変身!靴のオレンジをアクセントに

「普段は、どんな服にも合わせやすいので白いパンツをよくはきます」という粟田さんに「白を選ぶのはとてもいいことですね」と横森さん。

「白はパッと見たとき、明るく元気な『健康感』と爽やかな『清潔感』を演出してくれるので年を重ねてからこそ活用してほしいです。ただし、白は決して無難な色ではなく、実はとても派手な色。素敵に見せるにはコツが必要なんです」

写真左は粟田さんのいつものスタイル。「少しでも明るく見えるように華やかなブラウスを着るようにしています。でも最近、何だかしっくりこなくて……」と粟田さん。

華やかなブラウスと合わせなくても、実は白自体がとても派手な色。思い切って上下とも白にすると、かえってスカッと若々しい印象に(写真右)。ハリのあるビッグサイズを選んでかっこよく。

ストールで雰囲気チェンジ!

ストールで雰囲気チェンジ!

シャツだけだと素っ気ないと感じるときは、きれいな柄のストールを足すだけでやさしい雰囲気に。透け感のあるタイプをふわっとかければ、きれいで、寒暖調節にも便利です。

白パンツを着こなすポイントは「色使い」

白パンツをすっきりかっこよく着こなすポイントは色使いです
インナーの色を変えてメリハリを

「私たちの世代向けの服は地味なものが多くて楽しくない」と粟田さん。気分が上がる花柄の服が好きで、よく着ているといいます。やさしい色のインナーと合わせたいつものスタイル(写真左)は、メリハリがなく、なんだかぼやけた印象です。

インナーの色を変えるだけでメリハリが出て引き締まります(写真右)。顔映りもいいですね。インナーの色選びは全体の引き締まり感を左右するので、とても大切です。少し強め・明るめの色の方が顔映りがよいことが多いです。

ニュアンスカラーのシャツを合わせれば「大人カジュアル」が完成

ニュアンスカラーのシャツを合わせれば大人カジュアルが完成!
シックな色合いのシャツはスタイルをよく見せます

ピンクのカーディガンと合わせたこちらのスタイル(写真左)は、元気な印象ですが、ちょっとカジュアル過ぎるかも?トップスをパンツにインすると姿勢が悪く見えがちです。

そこでインナーをちょっとシックな色合いのグレー系のソフトなシャツにチェンジ!パンツにインせず、あえてカーディガンと段差をつけるのが今風で、スタイルもよく見えます。

ヘアメイクで「健康感」と「清潔感」を演出

ヘアメイクで大切なのは明るく元気な「健康感」と爽やかな「清潔感」
ヘアメイクをチェンジして若々しく!

写真左はいつものスタイル。毛量が多いのは素晴らしいですが、さらにパーマで頭が大きい印象に。「年を重ねるにつれて目の存在感が薄くなってきたのでアイラインを引くようにしている」のはご立派です。

ヘアメイクをチェンジしたポイントはここ!

  • ヘアをひし形に整え斜めの前髪で若々しく!
  • ウェーブを少し伸ばして、流れるように動きのあるスタイリングに
  • 眉とアイラインをしっかり描き、目元に力をプラス
  • ファンデーションは明るめにして塗り過ぎず、顔色もすっきり元気に

メガネは「カラーフレーム」で元気な顔に

顔の印象を左右するメガネ。”元気な顔”になりたいなら、断然カラーフレーム
赤いフレームのメガネで顔が明るく華やかに

粟田さんがいつもかけているのは、一般的に多いメタルフレームのメガネ(写真左)。おとなしく上品ですが、顔の印象を弱くしてしまいます。

一方、カラーフレームのメガネ(写真右)は、目のまわりのしわやクマをカバーしてくれる上、顔色を明るく健康的に見せる効果があります。“元気な顔”になりたい人におすすめです!

■挑戦した粟田さんの感想は?
人生100年時代、“見た目も心もずっと明るく楽しくいたい”と思います。今日いただいたアドバイスで、年齢にとらわれずおしゃれもお化粧も前向きに楽しみたいと実感しました。

取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部) 撮影=日高奈々子 ヘアメイク=木村三喜
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年7月号に掲載された内容を再編集しています。


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横森 美奈子
横森 美奈子

よこもり・みなこ 1949(昭和24)年生まれ。BIGIで「MELROSE」等のチーフデザイナーを歴任。2002年「smart pink」ブランドディレクター、13年にはショップチャンネルで「MINAKO★YOKOMORI」を開始。おしゃれに関する本も多数出版。