垂れた胸を戻す8つの対策&注意したい生活習慣
2024.04.032019年08月08日
胸が垂れるのを防ぐ正しい下着の選び方
胸垂れ防止!ブラトップ・カップ付きインナー徹底比較
ブラトップなどのカップ付きインナーについて徹底比較! 楽な着心地で人気が高まる一方で「胸が垂れて見える」という声も。美胸に見せるための正しい下着の着方・洗い方・選び方などを、ボディファッションコンサルタントの土井千鶴さんが解説します。
年齢と共に胸は垂れる!? 大人世代にブラトップが人気
「ブラトップなどのカップ付きインナー」は、締め付け感の少ない着心地からも愛用者が増えています。ブラジャーとキャミソールなどが一体型になった下着で、特に薄手のファッションや暑い季節の下着・ホームウエアとして便利です。しかし一方で「胸が垂れて見える」という声もチラホラ……。美胸をキープするためのブラトップの選び方・着方・洗い方をタイプ別比較とともにお伝えしていきます。
年齢とともにバストラインは変化していきます。アラフィフ世代は皮膚と同様にバストも柔らかくなり、徐々に下垂して脇に流れていくのです。若い時はしっかりバストメイクするブラジャーを着けていた人でも、締め付け感に強いストレスを感じるようになるため、50歳ごろになると比較的ソフトフィットなブラジャーを好む人が増えます。ブラトップなどのカップ付きインナーは、一般のブラジャーに比べて楽な着け心地が特徴なので、アラフィフ世代の下着としてもオススメです。
ブラトップが胸を支える仕組み。大きな胸の人には不向き!?
ブラトップなどのカップ付きインナーが胸を支える仕組みは、バスト部分にノンワイヤーのモールドカップなどが組み込まれていて、アンダーバスト部を平ゴムで支え胸を安定させる構造が主流。そこにストラップのサポート力が加わります。メーカーによっては、平ゴムでなくレースなど他の素材で胸を支えるもの、カップが取り外せるものや、背中側にゴムの支えがないものもあります。どのカップ付き下着も、ブラジャーよりは比較的ソフトにフィットするので、楽ちんな着用感を好む人やホームウエアとして愛用する人も多いです。
この「アンダーバストをゴムで支える」という構造上、通常のブラジャーほどの強いボディメイク力はありません。「カップ付き下着は胸が垂れて見える」と感じるのはこのため。特に、Dカップ以上の大きなバストの人は、胸を支えきることが難しいです。リラックスしたい時はカップ付き下着、きちんとボディメイクしたい時は通常のブラジャーと使い分けることをオススメします。
カップ付き下着!キャミソール・タンクトップ・チューブトップ比較
通常のブラジャーとカップ付きインナー3種(キャミソール・タンクトップ・チューブトップ)を着けた際のバストラインを比較してみました。
ブラジャーに比べるとカップ付き下着は胸の位置が若干下がり気味になる傾向が……。
■バストメイク力
バストを支える力は、ブラジャーが一番高く、チューブトップが一番ゆるやかなようです。
ブラジャー > カップ付きキャミソール・タップ付きタンクトップ > カップ付きチューブトップ
■カップ付きキャミソール
肩ひもストラップが適切な長さに調節できる商品は、バスト位置の高低に関わらず万人向けのカップ付きインナーといえます
■カップ付きタンクトップ
カップ付きキャミソールに比べての肩ひも部分が広いため、比較的安定したバストラインが保てます。しかしバストの位置が高めな人には不向きなのと、使用を続けるうちに肩ひも部分が伸びてゆるくなってしまう傾向があるので注意が必要です。
■カップ付きチューブトップ
カップ付きチューブトップは、バスト上部を幅広の平ゴムで支える構造なのでバストメイク効果は望めません。肩を出したオフショルダーや背中見せるファッションなどの際に、割り切って着用するといいでしょう。
カップ付きインナーの選び方・着方。大きい胸の人は試着がベター
ブラトップなどのカップ付き下着のサイズ分類は、S・M・Lなどのざっくりとした分け方が主流(商品によっては、通常のブラジャーサイズを参考表示しているものもあります)。自分のトップバスト寸法を基準に選びましょう。カップ付きインナーはDカップ以上の大きめのバストを支えることには不向きです。バストが大きめな人は、試着して着用感を確認してから購入すると安心でしょう。
また、着用する時は上からかぶるのではなく、足元から履くように着ると、カップ部分がめくりあがらず便利! 着用したら胸と同じ側の手でアンダーバスト部分をささえ、反対側の手でバストをすくいカップの中にきちんと収めるようにしましょう。そうすることで、簡単に正しい位置にバストメイクすることができます。
カップ付きキャミソールの肩ひもは、指1本入る長さに調整
カップ付きキャミソールの紐の長さは、ゆるすぎてもきつすぎてもNG! 紐と肩の間に指1本が無理なく入る長さがちょうどよいといえます。ストラップのアジャスター部分でベストな長さに調節すれば、肩に食い込むことも胸をたれて見せる心配もなく、快適に着用することができます。
カップ付きインナーを長持ちさせる洗濯・乾燥・畳み方
ブラトップなどのカップ付き下着は立体型の洗濯用ネットに入れて洗濯機で洗いましょう。カップ付きインナーはさまざまな伸縮性のあるゴム素材を使用しているので、ネットに入れないで洗うと劣化が早まります。また、高温でゴム部分の伸縮性が損なわれてしまうので乾燥機を使用するのは絶対にNGです。
脱水したカップ付き下着は、カップの形や身頃を整えて、ハンガーにかけて日陰干しします。この時、肩ひもをかけてしまうと早く伸びてしまうので、カップ部上部を止めると長持ちさせることができます。
カップ付きインナーはカップ内にストラップや身頃を入れて、カップが潰れないようたたみます。
カップ部分が潰れないように、重ねてクローゼットの引き出しに収納します。
カップ付き下着の寿命・捨て時
ブラトップなどのカップ付きインナーは、繰り返し洗濯をすると、ゴム部分が伸びてゆるくなり、バストメイク効果が期待できなくなります。
カップ部分が潰れて変形したり、ストラップのひもやアンダーバストの平ゴムが伸びてきたら捨て時。潔く新しい商品に交換しましょう。
カップ付き下着は着心地がいいので、大人世代にもオススメのアイテム。正しい着方・選び方で美胸をキープしてファッションを楽しんでくださいね。
下着について教えてくれたのは?
土井千鶴(ボディファッションコンサルタント)
女性の下着に対する悩みや不満を解決する下着の専門家。大手アパレルでデザイナー・マーチャンダイザーとして商品企画を経験後、下着の商品企画に参加。ファッショナブルなランジェリーだけでなく、女性の美しい着こなしのための下着選びなど、ファッションとランジェリー双方に精通した下着情報を発信しています。
撮影=山下コウ太、取材・構成=鳥居史(ハルメクWEB編集部)
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