スマホ写真が上手な人はこれを知っているから!「光」と「構図」をマスター
スマホ写真が上手な人はこれを知っているから!「光」と「構図」をマスター
更新日:2026年03月18日
公開日:2025年04月14日
教えてくれた人:山崎理佳(やまざき・りか)さん
写真家、編集者。数多くの写真関連書籍を編集し、自身も日常的に写真撮影を楽しむ経験を生かして作った『まるごとわかる!撮り方ブック』(日東書院刊)が人気シリーズに。最新刊は『はじめての60歳からのスマホ写真 撮り方ブック』。
1.光:【人物】は光の当たり方でここまで違う!

「スマホカメラをインカメラ(自分が写る内側のカメラ)にし、窓辺で一周回ってみましょう。光の当たり方で、顔の写り方が驚くほど変わるのを実感できますよ」と話すのは、スマホカメラの撮り方をわかりやすく伝えている山崎理佳さん。
まずは、人物を撮影する際、光の向きによって顔の写り方がどう変わるか見て見ましょう。スマホカメラには明るさ補正機能があり、逆光でも暗く潰れることはありません。人物カットの場合は逆光気味の方が、顔のアラが目立たずきれいに写ります。
真上や正面からの光「順光」:やや老けて見える?

真上や正面から強い光が当たる順光は、顔に影ができ、シワやたるみが目立つ結果に。居間やレストランでのダイニングライト下は影ができがちなので要注意!
太陽を背にする「逆光」:きれいだけどやや暗い

顔に光が当たらないので、アラが目立たず柔らかい印象になる半面、モヤがかかったようなはっきりしない印象に。暗さも気になります。
半分逆光の「斜逆光」:きれい!

窓を横にして立ち、顔の半分に光が当たっている状態の斜逆光。ふわっとしたやさしい光で、シワやたるみも目立ちません。美人に写るならこの光!
昼間の屋外はポーズで順光を回避!

お天気のいい日中に順光で撮る場合は、両手を顔の上に掲げてひさしをつくったり、あえて太陽の方角に顔を上げると、顔に落ちる影を薄くできます。
【風景】「光」を意識して上手に撮るコツ
屋外での撮影はより太陽光の影響を受けるので、 順光、逆光でがらりと印象の違う写真に。風景と花の写真で、それぞれのよさを知りましょう。
色みがきれいに出る順光に対して、逆光での風景写真は山並みや建物のシルエットが浮かび上がる、雰囲気のある1枚になります。
「順光」:色がきれいに出る

撮影者が太陽を背にすると順光に。空、雲、草木の色がこんなに鮮やか。見たままをしっかり写したいときにおすすめ。
「逆光」:ドラマチックに撮れる

太陽の方に向かって逆光で撮影すると、明暗がくっきり出てドラマチック! 色みは出ませんが、かっこいい1枚に。
【花】「光」を意識して上手に撮るコツ
ひと口に花と言っても、タイプはさまざま。鮮やかさを見せたいのか、儚さを見せたいのかで、選ぶ光は変わります。
「順光」花の色が鮮やか!

ツバキ、ダリア、バラなど花びらが分厚い・または枚数が多い花は逆光だと暗く写ります。色鮮やかに撮れる順光で。
「逆光」花びらが透けてきれい

花びらが薄く透ける花は、逆光で撮るとこんなに儚げな印象に! 桜は特におすすめ。下から見上げて撮るだけです。
2.構図:「離れて2倍ズーム」だとゆがまずきれい!

スマホカメラは普通のカメラより撮れる範囲が広く、端のものがゆがんで写る傾向が。被写体から離れて「2倍ズーム」で撮影すれば、ゆがみのない写真になります。
2倍ズームの方法

撮影画面の下に倍率の数字が表示されるので「2」を選択。表示がない場合は画面を指で広げても(ピンチアウト)
【料理】「構図」を意識して上手に撮るコツ
肉眼だとおいしそうなのに、写真に撮るとあれれ……ということ、多いですよね。2倍ズームで撮るとグッと料理に寄ることができ、おいしさが伝わる写真に!
2倍ズームで撮影、料理に立体感が出ておいしそう!

【Before】
ズームなしだと、丸いお皿が楕円に写って下にずり落ちてきそう……。右下に余計なものがあるのも気になります。
【After】
余計なものは除き、料理から離れて2倍ズームで撮影するとお皿がゆがまず、きれいな構図に。いすに座った状態で「食べようとする目線」で撮影しているので、自然な雰囲気。
あえてお皿を全部入れずに撮る方法も

お皿をギュッと寄せて、少し上から、あえて全部入れずに撮影しても。密度のあるおしゃれな1枚に。
【雑貨などの物】「構図」を意識して上手に撮るコツ
雑貨、手芸作品、洋服やバッグなど、物を撮影するときも2倍ズームで! 色みがきれいに出る窓際の自然光で撮影するのもコツです。
テーブルに対して平行に置き安定感のある構図に

【Before】
小物の左端が大きく、右端が小さく見えてアンバランス。テーブルが斜めに見えたり、逆光による暗さも気になります。
【After】
窓からの光を横から受ける位置に小物を移動し、小物の位置までカメラを下げて、2倍ズームで撮影。両端を空けて余白のある構図に。色みもきれいに出て、小物のかわいらしさが伝わります。
「グリッド線」を表示させるとさらにゆがみにくい

「設定」で格子状のグリッド線を画面に表示させると、被写体の傾きなどがわかり、構図を決めるときの助けに。

操作・画面の情報は2024年8月10日現在のものです。
※Androidは、機種によってメニュー名が異なる場合がありますが、操作の手順は同じです。
【風景】と【人物】を撮影するときも「グリッド線」が便利

風景と人物の両方を主役にしたいときは、人物を中心より少し外側に配置すると、風景が背景にならずに両方が引き立つ構図に。グリッド線があると配置の目安になります。
次回は写真撮影で「光」「構図」と並んで大切な「背景」についてコツをお伝えします。
取材・文=田島良子(ハルメク編集部)、撮影=山崎理佳、イラストレーション=ながのまみ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年9月号を再編集しています




