春を感じる豪華な花「ラナンキュラス」の楽しみ方

2023年02月27日

プロに聞く!花を最後まで楽しむテクニック

春を感じる豪華な花「ラナンキュラス」の楽しみ方

今が旬の花「ラナンキュラス」で春を先取りしませんか?「花を知り、楽しむ」がコンセプトの第一園芸のWEBサイト・花毎(はなごと)の連載で、「二十四節気の花あしらい」を担当する谷中直子さんに、ラナンキュラスの飾り方・楽しみ方を伺います。

おしゃれでかわいい春の花「ラナンキュラス」

バラと間違われてしまうこともあるほど、華やかで色彩豊かなラナンキュラスは、冬から春が旬の季節限定の花です。

透けるように繊細な花びらが幾重にも重なるタイプが有名ですが、今ではワックスを掛けたような質感がユニークなタイプなども出回るようになり、バリエーションがとても豊富でさらに人気が高まっています。

今回はそんなラナンキュラスのかわいらしさを満喫できる、花あしらいをご紹介していきます。

ラナンキュラスの飾り方1:グラデーションになる色を選んでふんわり

ラナンキュラスの飾り方1:グラデーションになる色を選んでふんわり

ラナンキュラスのさまざまな色の中から、今回は特に春らしさを感じる、柔らかなピンク色からクリーム色のグラデーションになるような花色を選びました。

ラナンキュラスは花の大きさ・重さに対して、茎が細くつるつるとした質感なので、花瓶に引っかかりにくく、思った場所に花を置くのが難しいかもしれません。

他の花のように一輪ずつ生けるよりも、同じぐらいの長さに切り揃えた花を、花瓶の中にパッと離す「パスタをゆでるとき」のイメージで生ける方法がおすすめです。

花瓶の中にラナンキュラスが入った状態で、花がきれいに見える向きや角度を調整するとバランスが取りやすくなります。

ラナンキュラスの飾り方2:組み合わせるなら小花がおすすめ

ラナンキュラスの飾り方2:組み合わせるなら小花がおすすめ

ラナンキュラスは組み合わせのしやすい花ですが、特に小花と相性がよく、春らしさを表現するのにぴったりです。

今回は淡い桜色の小さな花がかわいらしいナデシコの仲間「サクラコマチ」と、白いレースのような形の小花が繊細な印象の「オルレア」を合わせました。

始めにラナンキュラスを生けてから全体の大きさを決めて、隙間に小花を生けていきます。

どちらが先でも大丈夫ですが、今回はオルレアの方が大きかったので、オルレア、サクラコマチの順番で生けました。多くの場合、大きな花から小さな花、という順番に生けると生けやすいです。

ラナンキュラスの飾り方3:小さな一輪挿しはトレイに載せて

ラナンキュラスの飾り方3:小さな一輪挿しはトレイに載せて

ラナンキュラスは一輪挿しにあしらっても魅力的。

淡いピンクと黄色の花を、手のひらサイズの小さな一輪挿しにそれぞれ生けて、木の皿にのせてみました。

このように一輪挿しや花瓶を好みの皿やトレイにのせてみると、額縁のような効果で、花がより際立って素敵に見えます。陶器やガラスの皿でもぜひ試してみてくださいね。

ラナンキュラスの新定番「ラックス」

ラナンキュラスの新定番「ラックス」

ラナンキュラスの品種「ラックス」は、まるで花びらにワックスを掛けたような、ツルツルの質感と光沢から、ラナンキュラスとワックスを合わせて「ラックス」と名付けられたとされる花です。

このラックスはたくさん枝分かれして多くの蕾(つぼみ)を付け、それが徐々に咲いていく様子を、楽しむことができるのが特徴。

また通常のラナンキュラスの切り花は短めで葉が無いものが多いのですが、ラックスは、背丈がやや長く、鮮やかな緑の葉が付いた状態で花屋に並ぶので、葉と花色のコントラストが楽しめる、ボリューミーな品種です。

このように、色や形もさまざまで、まるで違う花のようなバリエーションの豊富さもラナンキュラスの魅力です。

ラナンキュラスお手入れのポイント

ラナンキュラスお手入れのポイント

この写真はだいぶ咲き進んだ状態です。一週間ほどで花の大きさは倍ほどに大きく、中央の固く閉じていた花びらも、めしべが見えるぐらいにほころんできます。

意外かもしれませんが、ラナンキュラスは咲き進むと驚くほど大きくなります。

花と花が近いと、蒸れて傷みが早くなりますので、あらかじめ距離を取ってふんわりと生けましょう。

また、ラナンキュラスは繊細な印象がありますが、実はとても丈夫で長持ちする花です。初めは丸くぎゅっと固まったような姿ですが、咲き進むとシャクヤクやバラのようなゴージャスな姿に。

ぜひ、日々の変化も楽しんでくださいね。

「ラナンキュラス」の基本情報

「ラナンキュラス」の基本情報

  • 出回り時期:12~4月
  • 香り:なし
  • 学名:Ranunculus asiaticus
  • 分類:キンポウゲ科キンポウゲ(ラナンキュラス)属
  • 和名:花金鳳花(はなきんぽうげ)
  • 英名:Ranunculus
  • 原産地:中近東からヨーロッパ南東部
  • 花言葉:とても魅力的、華やかな魅力 など

構成・写真=石川恵子(第一園芸・花毎)


この記事を制作している第一園芸の店頭でも「ラナンキュラスフェア」を開催中です。お好みのラナンキュラス探しにぜひ足を運んでみてくださいね。

■もっと知りたい■

花を知り、楽しむサイト 花毎

この記事は、花毎での連載「二十四節気の花あしらい」を基に制作しています。
>>花毎で「二十四節気の花あしらい」を読む

花毎(はなごと)
花毎(はなごと)

花屋の第一園芸が運営する花にまつわるコトを楽しむWEBサイト「花毎」。二十四節気とともに感じる季節の花を軸に、買うだけではない花の楽しみ方をさまざまな角度からご紹介。書籍に『花月暦』(株式会社パイ インターナショナル刊)

みんなの コメント
【限定コラボ】職人技が光る!ハルメク×マエノリのセーター誕生秘話

子どもに残すべきはお金?不動産?どちらがお得?

子に遺すべき資産は?

「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは

2024.12.12
【PR】「渋滞の文字で……」トイレ事情あるある

突然の我慢できない尿意

実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って?

2024.12.10
【PR】個人情報の上手な管理・整理術とは

個人情報管理できてる?

銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が…

2024.12.09
【PR】三井住友銀行アプリにシンプルモードが登場

お金の管理が簡単に!

三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です!

2024.11.29
認知症セルフチェック

認知症セルフチェック

「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません…

2024.11.22
思わず笑顔になるコミュニケーションロボット「ニコボ」

健気な姿がかわいい!

「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました!

2024.11.22
デジタル資産の遺し方

生前親に●●聞き忘れると

老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは…

2024.10.11
【PR】50代からの願いを叶える新しい資金調達術

50代~お金の増やし方

将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか?

2024.11.20
【PR】たった60日で英語が話せる!3つのコツ

60日で英語が話せる!

英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは?

2024.08.29
認知症のリスクを確認してみませんか?

今なら無料でお試し!

将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます!

2024.08.08
【PR】頼れる家族がいない……入院・入居どうする?

おひとり様の備えはOK?

この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生!

2024.07.22
50代から1日1分!脳トレクイズで楽しく脳を活性化

50代から1日1分脳トレ

認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?

2024.12.04