トイレの汚れの原因と「さぼったリング」の落とし方
2023.06.192023年04月17日
自宅でできる!プロの掃除・片付けワザ・15
いつでも人を呼べる家にする!3か所掃除【トイレ編】
家事支援サービス「カジタク」スタッフが掃除・片付けのコツを紹介する連載企画。玄関・リビング・トイレの3か所掃除で、年末の大掃除を機に「いつでも人を呼べる家にする」方法を紹介します。最終回は、トイレ掃除のポイントを紹介します。
トイレ掃除のポイント1:まずは不快なニオイ対策!
これまで玄関掃除、リビング掃除と2回にわたりご紹介してきた「いつでも人を呼べる家にする」ポイントも、いよいよ最終回。トイレ掃除のポイントを紹介します。
トイレの便器掃除の方法については、別の記事で以前に紹介したので、今回はそれ以外のポイントをお伝えしたいと思います。
トイレのドアを開けた瞬間にまず感じるのは「ニオイの問題」です。
トイレの性質上、ある程度の臭気は仕方のないことですが、できるだけ不快なニオイは押さえ込みたいところです。お客さま対策だけでなく、自分たちのためにも、ニオイの原因を知って手を打っておきましょう。
トイレのニオイ対策1:トイレのアンモニア臭を消す方法
尿の飛び散りがあるとアンモニア臭が発生し、トイレ独特の臭いの原因となります。アンモニア臭はアルカリ性ですので、酸性の洗剤を使って中和します。便器の内側には、酸性のトイレ用洗剤を使用するのがおすすめです。
便器の外側やトイレ全体には、クエン酸水を使います。クエン酸水は、水200mLにクエン酸5gを溶かして作ります。水の代わりにぬるま湯を使うと、クエン酸が溶けやすく、汚れ落ちも良くなるのでおすすめです。
クエン酸水を作ったらスプレーボトルに移し替え、便座の表と裏・便座のフタ・便器の外側・床全体・壁の下の方にスプレーしていきます。手洗い場がある場合は、蛇口や排水口にもスプレーしておくと、水アカを落としやすくなります。
スプレーした箇所を拭いていきます。拭くクロスの種類はお好みですが、使い捨てのウエスやキッチンペーパーだと気が楽だと思います。
トイレットペーパーも悪くはありませんが、拭いている最中にボロボロになりやすいです。使い古しの雑巾で拭くのは、かえって古い汚れや臭いを付着させる原因になりかねませんので、注意が必要です。
このようにして、トイレ全体を拭いていくと、ひと皮むけたようなすがすがしい空間に変わります。残ったクエン酸水は、トイレの中に流せば、さぼったリングの予防になります。
スプレーするのが心配な場合は、クロスにクエン酸水を染み込ませて拭いていきます。200mLを一気に使うくらいの勢いで、狭くて広いトイレを丸ごと拭き上げてみてください。
トイレのニオイ対策2:目立たない場所の汚れもチェック
大小の排泄物の一時的な臭気の他に、慢性的に残っている臭気の原因があるかもしれません。
例えば、便器のフチ裏などの汚れ残り、温水洗浄便座の内部など、一見すると見えない場所に汚れが残っていて、臭気の原因になっている可能性もあります。一度総点検してみましょう。
また手が届きにくいトイレの奥の方のホコリ溜まり、マット・スリッパ・タオルに染みついたニオイなども考えられます。このようなちょっとした汚れと臭気が、総合的にトイレのこもったような臭気を作り出しているかもしれません。
布製品や紙製品は臭気を吸いますので、できるだけ少なくするか、そもそも置かないようにすることも検討しましょう。
トイレのニオイ対策3:臭気の出口を掃除する
トイレの臭気対策に、換気は欠かせません。換気口が取り付けられている場合は、フィルターにホコリがたまっていないか確認しましょう。
トイレは狭い空間ですが、ホコリが多く発生する場所です。換気扇を作動させると、ホコリと臭気がどんどん吸い寄せられますので、フィルターは割と短期間で目詰まりを起こすはずです。
換気の機能を低下させないために、毎月換気フィルターを外して拭くか水洗いし、水分を拭き取ってから再度取り付けましょう。使い捨てのフィルターカバーを取り付け、それを交換するようにするのも一つです。
最近の便器の機能として、脱臭フィルターや脱臭カートリッジが内蔵されているものもあります。取扱説明書を確認の上、フィルターの汚れを取り除く、または交換することで、臭気対策のグレードが上がります。
トイレのニオイ対策4:トイレのフタを閉めておく
トイレは構造上、下水とつながっているため、どうしても完全に押さえこめない臭気があります。便器にフタが付いている場合は、フタを閉めておきます。用が済んで水を流すときにも、フタをして流すことで、飛び散りを防げます。
トイレのニオイ対策5:よい香りを加える
トイレの臭気を完全に取り去ることは難しいかもしれませんが、よい香りを持ち込むことはできます。消臭と芳香の両方をうたうトイレ専用の芳香剤は、年々進化していますね。
アロマオイルを上手に取り入れる方も増えてきた印象です。トイレには、ティートゥリー・ユーカリ・ペパーミントなどが清涼感をもたらしてくれるといわれていますが、いろいろ試してお気に入りを探すのも楽しいものです。
トイレ掃除のポイント2:トイレの照明は明るく
お客さまにトイレを使っていただく際に、照明が薄暗いと「なんとなく怖い」と感じられてしまいます。十分に明るく清潔感のある空間にしておくと安心していただけます。
考えてみると、昔のトイレは薄暗い・寒い・くさいという印象があったものですが、水洗トイレになってから、そのような印象は薄れたように思います。
また、ありがたいことに、水洗になってからは排泄後に自分の健康状態をチェックできるようになりました。健康状態を確認しやすくするためにも、明るいトイレにしておきたいものです。
トイレ掃除のポイント3:カバー・マットは直前に交換を
最近は便座に保温機能が付いている(暖房便座)ので、便座カバーをするお宅は減ってきている印象ですが、便座カバーをしている場合は、頻繫に交換しましょう。来客があるとわかっている場合は、直前にカバーを交換するといいですね。
便座に貼るタイプの便座シートの場合は、どうしても長期間貼りっぱなしになりやすく、交換のタイミングを逃しがちです。衛生面を考慮し、定期的に交換するように意識しましょう。
トイレの床のマットも使用されないお宅が増えています。使用される場合は、頻繁に交換するか、水拭きできるタイプのマットを選ぶとよいでしょう。
スリッパも最近はトイレ内に置かないお宅や、スリッパを置いてあっても来客用で家の人は使っていない、というパターンがあります。そういうお宅は、男性が座って用を足すようにしているため、床が汚れる心配がないということのようです。
当然、カバー・マット・スリッパなどはない方が掃除は簡単になります。どこまで減らせるかはご家庭によりますが、汚れと臭いの温床にならないよう、頻繁に交換する必要があります。
トイレ掃除のポイント4:ペーパーは収納に入れてスッキリ
床にトイレットペーパーを直置きするのは、極力避けたい方法です。なぜかというと、そもそも床に直接モノを置くこと自体が「置きっぱなし」や「雑」な印象になってしまうからです。
またトイレの床に置くことで、ホコリや尿の飛び散りによる汚れが気になりますし、掃除の際に持ち上げなくてはならない煩雑さもあります。トイレットペーパーは棚にいったん収納しておき、必要な時に取り出すというのがスマートな印象です。
収納量を減らすためにおすすめなのが、2倍巻き・3倍巻きのトイレットペーパーです。12個のトイレットペーパーが3倍巻きなら4個で済みます。収納スペースが減るだけでなく、交換する頻度も買いに行く頻度も減るのでかなり助かります。
床に置いていいのは、基本的に掃除ブラシとゴミ箱くらいです。トイレットペーパー・生理用品・洗剤・掃除シートなどは、できれば棚に収納しましょう。見た目のいい箱やケースに入れて、近くの棚に出しておくのは構いません。
トイレ掃除のポイント5:おしゃれなインテリアもおすすめ
トイレは長居をする場所ではありませんが、居心地が悪くないようにしたいものです。シンプルなトイレでもいいですが、好みのインテリアを楽しむのもよいですね。あまり多くを持ち込まず、1点~数点に絞って飾るとちょうどよさそうです。
インテリアと実用を兼ねた方法を一つご紹介します。
トイレットペーパーが切れたときに備えて、手が届くところにある棚の上に、予備のトイレットペーパーを置いておくと安心です。無造作に置くのではなく、トイレットペーパーの芯に造花をさしておくと、白い花瓶に見えるから不思議です。
トイレ掃除のポイント6:結局は清潔感が大切!
玄関・リビング・トイレの3か所掃除で「いつでも人を呼べる家にする」ポイントを紹介してきましたが、すべてに共通しているのは、やはり「清潔感」だと思います。
「家を大事にしているな」「意識して手入れしているな」と感じられると、住んでいる人の愛情を感じて、居心地よく過ごせるのではないでしょうか。
「年末の大掃除は間に合わない!」という人は、新年少し落ち着いた頃に挑戦してみてもOKです。あくまで、大掃除は「人を呼べる家づくり」のきっかけの一つに過ぎません。
時間がない人は、家事支援サービスのトイレクリーニング・洗面所のお掃除セットプランなどもぜひチェックしてみてくださいね!
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