【実録】年金生活前に暮らしを小さく!収支に余裕も
2023.12.282022年05月02日
会社員×専業主婦夫婦、共働き夫婦、シングル自営業
50代働き方別!年金増やす方法シミュレーション
4回にわたり解説してきた「年金制度大改正」。では自分の働き方の場合、どうすれば、年金額を少しでも増やすことできるの?という疑問にQ&A形式でお答えします。会社員×専業主婦夫婦、共働き夫婦、シングル自営業、4つのパターンで解説します。
教えてくれた人
井戸美枝さんのプロフィール
いど・みえ CFP(R)、社会保険労務士、経済エッセイスト。前社会保障審議会企業年金個人年金部会委員。国民年金基金連合会非常勤理事。年金制度やお金との上手な付き合い方、老後資金の考え方などをわかりやすく、テレビやラジオ、雑誌、新聞、オンライン記事などで多彩に発信している。近著に『今すぐできる!iDeCoとつみたてNISA超入門』(中野晴啓と共著:扶桑社)がある。公式サイト
年金制度の基本!働き方で受け取る年金額は変わる
自分の「ねんきん定期便」を見たことはあっても、他の人の年金額を知らないという方は多いかもしれません。現役時代の働き方によって加入する年金の種類が変わり、受給額も変化します。
厚生労働省の「平成29年老齢年金受給者実態調査(特別集計)」によると、受け取る平均年金月額が一番低いのは自営業です。この調査によれば、
- 20~60歳の40年間のうち20年以上、自営業として働いた人の平均年金額=月額8.2万円
- 20~60歳の40年間のうち20年以上パートで働いた人の平均年金額=月額9万円
- 20~60歳の40年間のうち20年以上正社員で働いた人の平均年金額=月額16.6万円
となっています。
この平均金額と今の家計の支出額を比較すると、リアルな年金生活のイメージがわくかもしれませんね。厳しいと感じる方は、少しでも受け取る年金額を増やせるよう、手を打ちましょう。
社会保険労務士でファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんに、働き方別に、年金受取額を増やす方法を教えてもらいました。
Q:自営業夫婦が受け取る年金額を増やすためには?
ー53歳・妻50歳で、夫婦とも自営業の場合。年金を増やすためには何をしたらいいのでしょうか。...