50・60・70代にそれぞれに必要な資産運用とは?

2024年04月11日

物価上昇時代に負けないための「お金」の知識#6

50・60・70代にそれぞれに必要な資産運用とは?

IFAの五十嵐修平さんが、物価上昇時代に必要な「お金の知識」をお伝えする連載です。50代・60代・70代、それぞれ年齢によって選ぶべき金融商品がある、と五十嵐さん。詳しくお伝えしていきます。

教えてくれる人は五十嵐修平(いがらし・しゅうへい)さん

株式会社バリューアドバイザーズ 代表取締役

株式会社バリューアドバイザーズ 代表取締役。父親の影響で大学生の時に投資を始める。投資に“無限の可能性”を感じ、証券会社に就職。「中立な立場で顧客に資産運用の提案をしたい」との思いから2013年に会社を設立。ゴールを設定する欧米式の資産運用手法を基にIFAとして活躍中。著書に『55歳からでも失敗しない投資のルール』(インプレス刊)。無料の個別相談セミナーが好評。
※IFAとは、特定の金融機関に属さず、独立した立場でお客さまに資産運用のアドバイスを行う専門家です。

株式・債券・投資信託どれを買えばいいの?

前回は、株式・債券・投資信託の違いと特徴について解説しました。それでは、50代・60代・70代それぞれで、株式、債券、投資信託の金融商品をどのように運用をしていけばいいかという本題に入っていきましょう。

50代の運用は株式型の投資信託の活用がおすすめ

50代の運用は株式型の投資信託の活用がおすすめ

50代の方ですと、10年以上運用しても70歳未満です。55歳の方でしたら、10年たっても65歳ですから、この世代はまだ給料が入ってくる方も多く、日々の生活費は給料でまかなえている可能性も高いです。

日々の大きな値動きが気にならない方は「株式型の投資信託」の活用がおすすめです。50代の方よりさらに運用期間を長くとれる40代の方にも、もちろんおすすめです。

しかし、資産を増やすことよりもすぐに収入が欲しいという方は、60代、70代にもおすすめする「債券投資」を活用して、今の生活を潤すのもアリです。

60代なら「株式型の投資信託」「債券投資」を組み合わせて

60代なら「株式型の投資信託」「債券投資」を組み合わせて

60代の方ですと、引退されている方も多く、利息収入が欲しいという方は「債券投資」の活用をおすすめします。定期的に入ってくる利息収入が日々の生活を潤してくれます。

また、60代の方でも「株式型の投資信託」が合う場合もあります。例えば、将来的に「サービスが充実したキレイな介護施設に入居したい」と考えているけど、まだまだ元気だし、入居するのは10年以上先だと考える方も多いかと思います。

そのような、10年以上先に必要になる資金は、「株式型の投資信託」で長期、分散投資して複利の力を活用すれば効率的に用意することができます。

60代の方は、目先の生活を潤す「債券投資」と将来の必要資金を用意する「投資信託」の両方を活用すると良いでしょう。

70代は「増やす」よりも「使う」ために債券投資を

70代は「増やす」よりも「使う」ために債券投資を

70代になると、これまで貯めてきた資産をご自身のために資産を使っていってもいい世代になります。そのため、メインの金融商品は「債券投資」がいいでしょう。

年金以外の収入となる利息収入が得られることで、日々の生活を潤してくれます。

いかがでしたでしょうか?

上記は世代ごとの代表的な運用方法ですが、もちろん個人の資産状況や家族の状況、収入状況によって適切な資産運用方法は異なってきます。

1人で選べないならIFA事業者に相談を

ここで、第4回でお伝えしたゴールから考える資産運用方法が重要になってきます。みなさんは資産運用をすることでどのような成果を期待しますか?

資産運用は正しく活用するとみなさんの人生を豊かなものにしてくれます。
どうしても資産運用が怖い、一人では選べないという方は、専門家であるIFA事業者に一度相談してみるのも良いかもしれません。IFAは、銀行や証券会社の営業方針に縛られることなく、人それぞれの資産状況とゴールに沿った資産運用のアドバイスすることが強みです。

最近、銀行金利が上がってきましたが、まだまだ1%の金利には程遠い状況は続いていきます。しっかりとした金融知識をつけて、ご家庭の金融資産を有効活用にチャレンジしてみてください。

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五十嵐修平
五十嵐修平

株式会社バリューアドバイザーズ 代表取締役。父親の影響で大学生のとき投資を始め証券会社に就職。「中立な立場で顧客に資産運用の提案をしたい」との思いから2013年に会社を設立。ゴールを設定する欧米式の資産運用手法を基にIFAとして活躍中。著書に『55歳からでも失敗しない投資のルール』(インプレス刊)

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