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公開日:2025年04月11日
夫婦関係を改善する「伝え方」教室2
パートナーにうまく気持ちを伝えられない…という方必見!本記事では夫婦問題研究家の岡野あつこさんの著書『なぜ妻の一言はカチンとくるのか?夫婦関係を改善する「伝え方」教室』から一部抜粋し、気持ちをうまく伝えるための「傾向と対策」を紹介します。
前回の記事では、「伝え方」が原因で夫婦破綻・離婚危機に陥る夫婦の事例を紹介しました。今回は気持ちをうまく伝えるために考えたい、夫婦関係の「傾向と対策」についてお伝えしていきます。
私はよく、「夫婦関係は大学受験みたいなもの」とお話ししています。
大学受験では、自分の夢ややりたいことにふさわしいのはどの大学のどの学部か調べ、入試の「傾向」を研究すると思います。
その上で、音楽大学に行きたいなら、英語の勉強よりまずピアノを練習しよう、などと「対策」を考えるわけです。
夫婦関係もこれと同じで、まず「傾向と対策」を考えるべきなのです。
例えば、「こう伝えたらうまくいった」「この一言でケンカになった」という成功や失敗の事例を蓄積し、特に相手が「カチン」ときた「地雷データベース」を構築しておくのです。常にこれを参照して対処すれば、夫婦関係はかなりうまくいきます。
でも、多くの人は「地雷データベース」を作成していません。もしくは、地雷であろうとわざと無視しています。だから相手はちょっとした言い方にもカチンときてしまうのです。
残念ながら、ほとんどの人は、人間関係や夫婦関係を良好に維持する作業を人任せにしが
ちです。相手といい関係を築けていれば「相手がいい人だから」、関係が悪くなれば「相手が悪いから」と考えるのが普通です。
でも、そんな考え方では、関係を改善することは不可能です。
夫婦関係が悪化しているのは相手の人柄や性格の問題、自分の方に改善すべき点はない。
そう考えているなら、ひとたび関係が悪化したら、修復しないまま離婚するしかありません。
他人の行動をコントロールすることはできません。相手が自分の好みに合うように、自然と変わってくれることもないでしょう。
人間関係をよくしたいのなら、相手を変えようとする前に、まず自分の行動を変えることがよほど効果的です。
「なぜ相手は自分の気持ちをわかってくれないのか」とモヤモヤしているよりも、「どうすれば相手に伝わるのか」、すなわち「伝え方の傾向と対策」を研究した方がよほど建設的ではないでしょうか。
不思議なことに、職場の上司や、取引先の人に対しては、「どういう言い方をすればこの人は喜ぶのか」を真剣に考え、実践できていたりするものです。でも、夫婦だとつい甘えてしまうのです。
ギスギスしている夫婦ほど、お互いに「傾向と対策」にもっと取り組むべきです。
愛情もないのに、経済的に損な関係を続ける必要はありません。逆に、「愛情」か「経済的なメリット」のいずれかが残っていれば、夫婦を継続した方がいいのです。
私の運営する離婚相談所では、最初から「別れなさい」と助言することはまずありません。
「立つ鳥跡を濁さず」ということわざを使うのですが、一度好きになって一緒に生活したわ
けですから、別れ際が汚いと、「あんな男と結婚していたなんて、自分の人生はいったい何だったんだろう」などとマイナス思考に陥り、落ち込んでしまいます。
また、深く考えずに離婚して経済的に困窮したり、相手の真意を見誤っていたことに気付いてしまうと、「離婚しなければよかった」と、自分の選択を後悔してしまうこともあります。
そうならないように、別れる前に一度、夫婦関係の改善をがんばってみることをおすすめしています。
夫婦関係が悪化した原因を、深掘りしてよく考えることも大切です。
・自分にとってこの二人の関係がどのような意味を持っていたのか
・なぜ結婚していたのか
・どうして離婚したいのか
これらの理由を考える過程で、それまで気付かなかったパートナーの本当の気持ちがわかり、夫婦関係をやり直すケースもあります。
逆に、パートナーの言動を冷静に俯瞰したことで、「自分を大切にするために別れるべき」と決心できることもあります。
このようにじっくり考えて決心したなら、離婚後に後悔することはないでしょう。
夫婦関係の改善には、演技が必要です。離婚を考えるまで関係がこじれているのなら、今更100%の愛情を注ぐことは難しいと思います。
でも、「愛しているフリ」なら何とかできたりします。愛している「フリ」をするだけでも、パートナーの態度は変わってくるものです。
逆に、相手のことを愛していても、その気持ちを伝えなければ、相手との関係はよくなりません。愛情も「伝え方」の問題が大きいのです。
半年から1年間を「関係改善のための期間」と位置付け、「愛しているフリ」をする努力をしてみましょう。
それくらいの期間でも、一生懸命に取り組んでいると、パートナーの態度が変わり、関係改善を実感できます。そうなると気分がいいので、パートナーへの態度がさらによくなります。こうして関係改善へのよいスパイラルが生まれるのです。
逆に、一定期間がんばってみて「やっぱり離婚すべきだ」と思うこともあります。それはそれでいいのです。そうやって決心がつけば、離婚を後悔することもありません。
「演技」に抵抗がある人もいると思いますが、うまくできなくてもいいのです。一生懸命取り組み、相手に必死さが伝われば、それが関係改善への大きな力になります。
もともと日本では嫌なことを、黙って耐えることが「美徳」とされがちでした。
ただ最近は「もっと自己主張すべきだ」と考える人も増えてきたようです。企業や学校でも「自分の意見を言う」ことを推奨しています。
自分の権利をどんどん主張していこう、という雰囲気自体はよいことだと思います。ただ、人間関係を円滑にするには、自己主張ばかりしているのは問題です。相手に対する気遣いがなければ、人間関係はトラブルに満ちたものになります。
私のところに相談に訪れる人の中にも、自己主張ばかりで、相手への気遣いが足りないように見える人がいます。
そういう人も、会社では周囲に気を使っていたりします。でも、家族には気を使わないのです。
本当に大事にすべきなのは家族です。いざというとき、他人は味方をしてくれません。しかし、家族は最後まで味方をしてくれるものです。
しかも夫婦は経済的にも最重要パートナーであり、その権利は法律で保護されています。他人に気を使うことができるのなら、まずは家で大切な人に気遣いすべきなのです。
「アサーション(assertion)」という言葉をご存じしょうか。直訳すると「自己主張」で、「自分も相手も大事にするコミュニケーション方法」のこと。わかりやすくいうなら、「相手を怒らせたり、嫌な思いをさせずに、うまく自己主張する技術」と言えばいいでしょうか。
普段からうまくお互いに自己主張できている夫婦は、トラブルが少ない傾向にあります。
では、上手な自己主張とはどのようなものでしょうか。
例えば夫に、「明日は自分の代わりに子どもの付き添いで病院に行ってほしい」と伝えるとします。
その際、妻が「夫婦は平等に子育てすべきだ。だから、あなたが明日、子どもの付き添いに行くべきだ」という言い方をしたら、どういう結果を招くでしょうか。
もちろん夫の性格やその場面での夫婦の関係性にもよりますが、かなりきつい言い方だと受け取られて、ケンカに発展するかもしれません。
そうではなく「仕事で疲れているときに悪いけど、明日はどうしても手が離せなくて、代わりに行ってもらえないか」という言い方をしたらどうなるでしょうか。
きっと相手は快く受け入れてくれるでしょう。これがアサーションの基本的な考え方です。
「あなたは〇〇すべき」と言う代わりに、「私は〇〇をしてほしい」と言うだけで、印象がまるで違ってきます。
相手を否定せず、尊重し、感情的にならない伝え方を心がければ、相手は怒らずに聞いてくれるものです。
「嘘から出た実」ということわざがあります。嘘として言ったつもりが、結果的に真実になってしまうことです。
同じように、「愛しているフリ」を続けていると、本当に愛情が戻ってくることがあります。言葉に出し、フリを続けていると、いつの間にかその気になってくるのです。
「フリ」といっても、やはりある程度相手に好意がなければ、続けるのは難しいもの。だから「フリ」をすること自体が、相手との関係をよくしたい、維持したいというアピールになるのです。
「フリをしてくれるほど、自分のことを考えてくれているんだな」と思うことはあっても、嫌がられることは私の経験上からもあまりありません。
決して「嘘をついてごまかせ」と言っているわけではないのです。相手に対する「伝え方」を工夫すべきだと言っているのです。
次回の記事では、本音を伝えてもうまくいく「したたかな妻」になる極意を解説します。夫婦関係でストレスを溜めないコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事は、書籍『なぜ妻の一言はカチンとくるのか?夫婦関係を改善する「伝え方」教室』(講談社)より一部抜粋して構成しています。
おかの・あつこ 夫婦問題研究家、公認心理師。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。34年間で4万件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。「離婚相談救急隊」を運営し、夫婦問題カウンセラーの育成も行う。YouTube「岡野あつこチャンネル」は登録者6万人以上。
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