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公開日:2025年04月11日
夫婦関係を改善する「伝え方」教室1
夫婦関係を続けていると「カチン」とくる瞬間も。夫婦問題研究家の岡野あつこさんの著書『なぜ妻の一言はカチンとくるのか?夫婦関係を改善する「伝え方」教室』から一部抜粋し、些細なことで関係が悪化した夫婦の事例を紹介、原因を解き明かしていきます。
おかの・あつこ 夫婦問題研究家、公認心理師。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。34年間で4万件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。「離婚相談救急隊」を運営し、夫婦問題カウンセラーの育成も行う。YouTube「岡野あつこチャンネル」は登録者6万人以上。
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普通に接していたはずなのに、パートナーが不機嫌に……。そんな出来事に戸惑ったことはありませんか?夫婦関係は「まさか!」と思うような些細なことがきっかけで、急に壊れたりするものです。まずはその原因を探るため、実際にあった4つの事例を見ていきましょう。
専業主婦(あるいは家事を担当する夫)であるパートナーに対して、「家にいるだけで何もしていない」「仕事の話を理解してくれない」などと不満に思う人は多いようです。
中にはこういった不満を爆発させ、離婚を選択する人さえいるのです。
これは、私がかつて相談を受けた「ヨガ離婚」の事例です。相談者は50代の男性。妻も同年代です。
コロナ禍で、相談者の男性もリモートワークになりました。ずっと家にいるうちに、だんだんと妻の行動が気になってきたそうです。
妻はよくユーチューブの動画を見てリビングでヨガをしていたそうですが、その姿を見て相談者の夫は幻滅してしまったといいます。
「俺が会社で必死に働いている間、こいつは気楽に遊んでいて、何もしていない。だから人間として成長が止まっている。そんな人間と、この先も夫婦でい続けていいのだろうか」と思ってしまったのです。
しかし、夫が妻を呼んで話を聞いてみたところ、ヨガをしていたのは、むしろ前向きな行動だったとのこと。コロナ禍で外出を自粛しているので、少しでも運動に励み、ダイエットしようと努力していたのでした。
それに、この妻は週に2日仕事をしていました。しかも英語を使う難しい仕事で、結構しっかりがんばっていたようです。
つまり、夫が抱いた「疑惑」は完全に濡れ衣だったのです。それでも一度誤って思い込まれてしまうと、疑惑を晴らすのは簡単ではありません。
さらに、夫が不満に思っているのはこれだけではありませんでした。コロナ禍で家にいる時間が長くなって、家の中が常日頃から結構汚いと気が付いたのだそうです。
妻は一応は掃除をしていたのですが、少しズボラなところがあり、カバンを出しっぱなしにしたりもしていました。そういう雑なところが夫は嫌だったようです。
このケースも、夫婦の伝え方や、コミュニケーション不足がトラブルの原因でした。
結局、私が間に入り、夫婦双方の伝え方の改善に取り組みました。
妻の仕事ぶりや、家事も一生懸命やっていることなどを知ると、夫の態度は軟化。無事に夫婦関係が改善に向かい、今では月に一度は家族でファミレスに行くまでになったそうです。
自分ではちゃんと伝えたつもりでも、意図やニュアンスがうまく伝わらないことは日常茶飯事です。
だからこそ普段から丁寧なコミュニケーションを心掛ける必要があるのです。
ただ、夫婦の場合は長い間一緒に暮らしているので、「いちいち言わなくてもわかる」という雰囲気も出てきます。
例えば、ある妻から、夫婦間のLINEの添削依頼を受けたときの話です。
「子どもが病院に行くことになった。夫にその旨を伝えたい」と、次の文面が送られてきました。
「子どもが〇日に病院に行くことになりました。あなたが付き添いますか、それとも私が行きましょうか」
これはまさに「余計な一言」の典型といえるでしょう。
なぜなら、夫の方はやり手の経営者で、非常に細かい性格。子育てにも細かく指示を出すタイプです。だから子どもが病院に行くといえば、絶対に「自分が付き添う」と言うに決まっているからです。
第三者の私ですらそれがわかるほどなので、妻がわからないはずがありません。
なのに、わざわざ「あなたが付き添いますか」と聞くから、嫌味ったらしく感じてしまうのです。夫も「行くに決まってるだろう、誰が行かないって言ったんだよ」と、カチンとくるわけです。
この場合、夫が付き添うことは「大前提」と考え、いつどこに行けばいいか、持っていくものは何かなど、必要な点だけ伝えればいいのです。
聞かなくてもいいことをわざわざ聞いたのは、「後で責められたくないから、念のため聞いておこう」と思ったのだと思います。
でも、「責められたくない」は妻の都合に過ぎません。「余計な一言」をつけ加えたのは、相手への思いやりではなく、自分のエゴによるものです。
こういう「余計な一言」が、この夫婦の関係をちょっとずつ悪化させていたわけです。
次は、納豆が大好きな妻が、そのせいで離婚を告げられたという「納豆離婚」のケースです。
相談者の女性はとにかく納豆が好きで、スーパーの特売で安いときに大量購入するクセがありました。納豆は賞味期限よりも日持ちするから、それでも大丈夫なのだそうです。
そのため冷蔵庫にはいつも納豆が山のように入っていましたが、夫は納豆が嫌いでした。夫婦関係が順調なうちは、夫も譲歩し、妻も納豆をそこまで溜めないように注意していました。
しかし、とある諍い(いさかい)をきっかけに夫婦関係が急速に冷え込み、夫が家を出たことがありました。
頭を冷やした夫が2週間ぶりに帰って来て冷蔵庫を開けると、中に賞味期限切れの納豆のパックがギッシリ詰まっていました。
夫はそれを見て、「俺に対するあてつけか」と、また怒ってしまったのです。結局、二人の関係は修復することはなく、離婚してしまいました。
逆に、ちょっとしたことで夫婦関係が改善する場合もあります。次にあげるのは、私が相談を受けた「チョコレート大作戦」の話です。
相談者は40代の女性です。結婚して15年ほどですが、ある日突然、夫が出ていってしまいました。おかしいと思い探偵に依頼すると、夫は会社の同僚女性と社内不倫の関係にあることがわかりました。
妻は専業主婦で、どちらかというとおっとりしているタイプ。一方の不倫相手はバリバリのキャリアウーマンで、性格的には真逆なタイプでした。
妻の話では、夫婦関係に問題はなく、ずっとうまくいっていたとのこと。でも、夫が家を出ていった以上、本当はセックスレスだったとか、何か問題があったのでしょう。
いずれにせよ、夫は不倫相手のもとから戻ってきません。その状態が続き、とうとう2年も経ってしまいました。
妻は何とか復縁したいと思い、私の元へ相談にやってきました。
しかし、今更どうきっかけをつくってアプローチしていいかもわかりません。そこで考えたのが「チョコレート大作戦」です。
ちょうどバレンタインデーの前だったので、夫にチョコを送ることを提案しました。妻から直接送ると拒否される可能性があるので、子どもから送り、手紙を同封してはどうかと提案しました。
妻は最初、この作戦に乗り気ではありませんでした。いくら夫とはいえ2年も顔を見ていません。チョコレートと手紙を送って拒否されるのが怖いのです。
でも、何とか説得し、妻も勇気を振り絞って手紙を書きました。心のこもった手紙が功を奏し、夫から返事がきました。これをきっかけに、少しずつ関係改善を進めていったのです。
関係が破綻したからといって諦めることはありません。ふとしたきっかけやイベントごと、タイミングなどで、嘘のように元のサヤに収まることもあるのです。
言わなくてもダメ。言い方が悪くてもダメ。本記事を読み、「気持ちの伝え方一つで、夫婦関係がこんなに変わるのか!」と実感された人も多いのではないでしょうか? とはいえ、気持ちをうまく伝えるにはどうしたらいいのでしょう?
次回の記事では、夫婦関係を改善する伝え方の「傾向と対策」を紹介していきます。
※本記事は、書籍『なぜ妻の一言はカチンとくるのか?夫婦関係を改善する「伝え方」教室』(講談社)より一部抜粋して構成しています。
『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか? 夫婦関係を改善する「伝え方」教室』
(講談社刊)
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