【1】55歳主婦が溺れた…セカンドパートナーの沼
2024.10.242025年01月04日
【55歳ユミの場合】こんな気持ちは初めて
【11】セカンドパートナーの沼!ホテルで溶けていく…2人の理性
55歳ユミの恋愛ルポ第11話。最近耳にすることが増えた「セカンドパートナー」という関係。不倫とは違うと言いつつ…ハマってしまう人も多い。「既婚者マッチングアプリ」で出会った彼とプラトニックな関係を続けていたが、お互いの抑えられない気持ちに気付き、ついにホテルで一線を越えてしまう。
前回までのあらすじ
前回の話はコチラから。ユミ(55歳)の恋愛談を紹介しよう。姉にコンプレックスを抱きながら育ったせいで、自己肯定感が低い性格となってしまったユミ。
バブル崩壊後に会社で出会った夫と結婚したものの……妊娠中に浮気され、心を閉ざしながらも母親業にいそしむ日々が続いていた。
夫と喧嘩したことをキッカケに始めた「既婚者マッチングアプリ」。やっと運命と思えるカズトと出会いプラトニックな関係を3か月続けていたが、二人ともセックスレスでお互いに抑えきれない気持ちを抱えていることに気付いた。
リゾートホテルの雰囲気が二人の理性を溶かしていく
「初めてカズトと結ばれた日のことはよく覚えています。平日の夕方だったので、こんな時間だとラブホテルしかないけど、ごめんねと彼が言ってくれて。でも素敵な部屋をとってくれましたよ。南国リゾート風のラブホテルで、まるで旅行に来たみたい。二人の気持ちを開くには打ってつけの部屋でした。笑いながらいちゃいちゃして……」
それまで冗談のように軽いキスをしたことはあった。だが、なかなかそれ以上の関係に進めなかったのは、お互いにこの縁・心地よい関係をを切りたくなかったからだとユミさんは確信をもっていた。友情ならずっと続けていける。だが男女の関係になってしまったら、終わりが見えてしまうのだから。
自分でも聞いたことのない、いやらしい声
「でもこうなった以上、何も考えずに、流れに任せようと思いました。彼は私の服を脱がせてはさっと畳んで重ねていった。気遣いしてくれてるなと思ったところで、強く抱きしめられ、『ユミのことを思うと、いつも胸が苦しくなる』『大好きだよ』『素敵だよ』と耳元でやさしく囁いてくれたんです。その声と言葉が媚薬のように私の体を柔らかくしていって」
ピッタリ密着して唇を重ね、お互いの舌をチロチロと絡み合わせる。気持ち良すぎて思わず甘いため息が漏れた。彼の指が下着の脇から入ってきて、ユミさんはビクッと体を震わせた。
「とてもゆっくり丁寧に体中を愛撫してくれたんです。シャワーを浴びたいと言っても、ちょっと待ってって止めてくれなくて。彼の唇や指を受けて、私は自分の体がトロトロに溶けていくような気分だった。最後はもう、一人では立っていられないほど力が抜けていきました」
そこで初めて、彼はユミさんをシャワールームへと運んだ。手のひらでボディソープを泡立てて、彼はそうっと彼女の体を撫でていく。自分でも聞いたことのないいやらしい声が、思わず喉の奥からわいてきた。
- (次回予定)【第12話】震えが止まらない…脳が処理しきれない程の快楽
- 【全話読む】55歳ユミの場合。主婦が溺れた「セカンドパートナー」という沼