これが老いの兆候?親の介護に向き合うきっかけ
2023.06.022023年10月07日
上大岡トメ×黒田尚子 親の介護とお金が不安です・3
介護に必要な費用はいくら?介護保険制度の仕組みとは
上大岡トメさんと黒田尚子さんによるコミックエッセイ『マンガで解決 親の介護とお金が不安です(主婦の友社刊)』から、親の介護への準備・向き合い方のコツを紹介する連載企画。今回は、介護に必要な費用や介護保険制度について詳しく解説します。
教えて黒田尚子さん!「介護保険」ってどんなもの?
著者のイラストレーター・上大岡トメさんは、山口県に住む56歳。神奈川県に住む80代の両親に「要支援1」の要介護認定が下り、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんから介護における心構えを教わりましたが、やっぱり気になるのはお金のこと。
黒田さんに相談すると、介護に必要な費用や介護保険制度について詳しく教えてくれました。
上大岡トメ(かみおおおか・とめ)さんのプロフィール
東京生まれ、横浜育ち。東京理科大学工学部建築学科卒業。建設会社を経て、イラストレーターに。現在は山口県在住。著書に、ミリオンセラー『キッパリ!たった5分間で自分を変える方法』(幻冬舎)、『のうだま1・2』(池谷裕二氏と共著・幻冬舎)、『日本のふくもの図鑑』(ふくもの隊と共著・マイナビ文庫)、『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)など多数。
黒田尚子(くろだ・なおこ)さんのプロフィール
CFP(R)、1級FP技能士。CNJ認定乳がん体験者コーディネーター、消費生活専門相談員資格。富山県出身。千葉県在住。立命館大学法学部卒業後、日本総合研究所入社。在職中にFP資格を取得。1998年独立。現在は、医療や介護、老後、消費者問題などに注力。がんと暮らしを考える会の理事や城西国際大学の非常勤講師も務める。
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介護保険のサービスを受けるには申請が必要
介護保険のサービスを受けるためには申請が必要です。
65歳以上になると「介護保険被保険者証」が送られてきますが、医療保険証と違って、これを見せても介護を受けられるわけではありません。
手続きは、本人(親)が住んでいる市区町村の窓口や地域包括支援センターなどで。家族が代わりに申請することもできます。その後、本人の自宅(入院中は病院)に認定調査員が来て聞き取り調査を行います。その結果と主治医の意見書を元に、要介護度や要支援度が決まるのです。
認定区分によって使えるサービスが違うので、不服の場合には「区分変更申請」を市区町村に提出しましょう。再度認定審査を受けることができます。
次回は、介護に備え親のお金を把握したいときの良い切り出し方や、押さえておくべきポイントをお伝えします。
※本記事は、上大岡トメ・著/黒田尚子・監修『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)より一部抜粋して構成しています。
構成=渡邊詩織(ハルメクWEB)
『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』発売中
イラストレーターの上大岡トメさんと、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子先生がタッグを組んで作った、親の介護に初めて向き合う人のための本『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)。親が高齢になり、いろいろ心配になってきた介護初心者のトメさんが、実際に富山県の実家で遠距離介護をスタートしているお金の専門家・黒田尚子先生にさまざまなギモンをぶつけながら学んでいきます。
「介護」のことなんて、考えたくないと避けていた方にも、いつの間にか基本の知識が身に付く内容です。ぜひあなたの「親の介護とお金の不安」を解消するヒントにしてください。
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