コロナのあとさき

2020年06月16日

緊急事態宣言が解除されて

コロナ禍で変わったこと、変わらないこと

創刊当初から雑誌編集に携わり、「ハルメク」を心から愛するハルメク編集部・岡島がつづるコラムです。新型コロナウイルス禍、緊急事態宣言が解除されて、編集部にも「新しい日常」がやってきました。

コロナ禍で編集部は全員リモートワーク

新型コロナウイルスのおかげで、学校がお休みになったり、デパートが休業したり、みなさまの暮らしまわりでも思いもよらない大変化が起きたのではないでしょうか。私たち編集部にも「働き方改革」でも為しえなかった大変革が起きました。

コロナの前は、午前9時から10時くらいまでには何となく編集部員が出社してきて、机の前で仕事を始めていました。介護をしていたり子育て中の社員が数人、すでにリモートワークを始めていましたが、まさか全員がリモートワークになるなんて、予想もしない未来でした。

今や、会社に行っても編集部には1人か2人しかおりません。最初はおっかなびっくりだったテレビ会議も、今ではみんな慣れっこになっています。世の中が変わる、というのはこういう感じで一気に変わるものなのだな、と実感しました。

きくちリモート取材
神奈川県川崎市の菊池和子先生とリモートで取材中です

先日は、きくち体操の菊池和子先生ともテレビ会議で取材しました! パソコンの画面越しに先生から指導を受けながら、びしっと立ったり、腕を上げたりするわけですが、「ひざ! 力が抜けてるわよ!」「お腹! ちゃんと引いて!」と、実に的確な指示が飛んでくるのです。86歳の先生の順応性の高さに驚きつつ、リモートワークですっかりなまってしまった自分の体にもびっくりでした……。

 

カミュの『ペスト』を読んでみた

遅ればせながら、カミュの『ペスト』を読みました。ずいぶん昔――30年くらい前、高校生の頃に買ってあったのですが、一度も読んでおりませんでした(汗)。

高校生の頃って、かっこつけで文学書などを本棚に並べたりしませんでしたか? 以前、故・日野原重明先生も同じことをおっしゃっていて(先生は“円本=大正時代に一世風靡したという文学全集”を買い集めて書棚に並べたそうです)、みんな同じなんだなあ、と思ったものです。

さて、『ペスト』。今の機会を逃したら、一生読まないかもしれない、と思って読みました。もっとこむつかしいのかと思っていたのですが、実にドラマティックな物語で、どの登場人物も「ああ、こういう人いるよねー」とうなずけるのです。このような感染症を目の当たりにしたときの人々の心の動揺っぷりは、古今東西変わらないものなんですね。

『赤毛のアン』などは何人も訳者がいて、その人の個性が楽しめるのですが、『ペスト』の訳者はほぼ宮崎嶺雄氏一人。そろそろ新訳が出てもいい頃では……

 

コロナの今年も、梅しごと

コロナが猛威を振るっているときでも、冬は春になり、春は夏へと向かってゆきます。なので梅は漬けなければ!

と思って、例年通りの時機にいつもお願いしているところに梅を頼もうとしたら……「完売」。がーん。世の中、コロナのおかげで家事とか手芸とか、おうちでできることが盛り上がっているからかしらん……。

そんなわけで今年は近所のスーパーで青梅と黄熟梅を買ってきました。去年は横山タカ子さんの「さしす梅」を漬けて好評を博したのですが、今年は娘たちに「梅シロップ」を希望されたので、青梅で梅シロップ、黄熟梅で梅干しを漬けようと思います。来年は「ハルメク」2020年7月号に掲載されていた「カリカリ小梅(※)」を漬けよう。

さて梅を漬けるときには、まず梅を水洗いして、その梅をよーく拭きます。よし、キッチンペーパーで拭こうと思ったらちょうど切らしていたので、スーパーに買いに走ったのですが、なぜかキッチンペーパーだけが売り切れ。

ドラッグストアにも何件か寄ってみたのですが、やっぱりキッチンペーパーの棚だけが空っぽ。世の中、コロナのおかげでみんな梅しごとに盛り上がっているからかしらん……。

そんなわけでティッシュやふきんを多用して、無事に梅しごとは終了しました♪

大きな瓶の方が酢入りの梅シロップ。東京もいよいよ梅雨入りしました

今年は赤しそは入れずに、白いままの梅干しにする予定です。梅シロップは普通に漬けると、梅がシワシワになってしまいますよね。梅の実もおいしく食べたいので、シワシワにならない方法をネットで研究?した結果、あらかじめフォークで穴をあけておいた梅を使い、砂糖だけでなく酢も100ccほど入れてみました……あら?「さしす梅」に近いですね。出来上がりが楽しみです。

 

2020年7月号

※横山タカ子さんの「カリカリ小梅」の作り方は、ただいま発売中の雑誌「ハルメク」2020年7月号に掲載しています。

※雑誌「ハルメク」は定期購読誌です。書店ではお買い求めいただけません。詳しくは雑誌ハルメクのサイトをご確認ください。
 

岡島文乃
岡島文乃

いきいき・ハルメク歴22年、2人の小学生姉妹あり。夫もハルメク関係者。両親も長らくのハルメク読者。思えば私の人生は、いきいきとハルメクでできています。

みんなの コメント
【限定コラボ】職人技が光る!ハルメク×マエノリのセーター誕生秘話

子どもに残すべきはお金?不動産?どちらがお得?

子に遺すべき資産は?

「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは

2024.12.12
【PR】「渋滞の文字で……」トイレ事情あるある

突然の我慢できない尿意

実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って?

2024.12.10
【PR】個人情報の上手な管理・整理術とは

個人情報管理できてる?

銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が…

2024.12.09
【PR】三井住友銀行アプリにシンプルモードが登場

お金の管理が簡単に!

三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です!

2024.11.29
認知症セルフチェック

認知症セルフチェック

「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません…

2024.11.22
思わず笑顔になるコミュニケーションロボット「ニコボ」

健気な姿がかわいい!

「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました!

2024.11.22
デジタル資産の遺し方

生前親に●●聞き忘れると

老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは…

2024.10.11
【PR】50代からの願いを叶える新しい資金調達術

50代~お金の増やし方

将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか?

2024.11.20
【PR】たった60日で英語が話せる!3つのコツ

60日で英語が話せる!

英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは?

2024.08.29
認知症のリスクを確認してみませんか?

今なら無料でお試し!

将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます!

2024.08.08
【PR】頼れる家族がいない……入院・入居どうする?

おひとり様の備えはOK?

この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生!

2024.07.22
50代から1日1分!脳トレクイズで楽しく脳を活性化

50代から1日1分脳トレ

認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?

2024.12.04