駅や民宿で気軽に楽しむ

京都の足湯|歴史ある街ではんなり足湯5

公開日:2019.01.23

いまや世界各国からも観光客が訪れる日本一の観光名所、京都。そんな京都にも、本格的な温泉の足湯や、京都ならではのオシャレな足湯があります。ちょっと足を延ばして行きたい駅の足湯もご紹介します。

kyouto ashiyu
京都の足湯はちょっと優美に

入場券で浸かれる嵐山温泉「駅の足湯」(京都市右京区)

嵐山駅内にある「駅の足湯」。タオル付き200円はお値打ち

京都西山「愛宕山」から吹き降ろす通称「愛宕おろし」に、峰々の桜や楓が吹き散らされることから呼ばれるようになったと言われる京都「嵐山」。世界文化遺産・臨済宗大本山天龍寺の門前に位置する嵐電「嵐山駅」の中央ホーム先端に、嵐山温泉を利用した足湯があります。足湯前に鎮座している「ふれ愛地蔵」さんは、額のハートマークを撫でると運気アップするそうですよ。

実はこの駅は改札がないので、電車を利用せずに足湯だけ使うこともできます。利用するには、駅のインフォメーションで利用券を購入する必要がありますが、オリジナルのタオルつきなのでお得感があります。

泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)。神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進などの効能があり、入浴時間の目安は10分程度でよいそうです。

そしてこの足湯のもうひとつの魅力は、「キモノフォレスト」。「友禅」を用いたポール約600本を林に見立てた嵐山ならではのオブジェなのですが、日中はさること、ライトアップされる夜の景観に、はんなり、ほっこり、癒されます。

嵐電・嵐山駅の「駅の足湯」は、同じように駅に足湯があるJR九州の「由布院駅」、阪急電鉄箕面駅の「もみじの足湯」と、「足湯三姉妹」として提携を結んでいるそうです。

嵐山温泉「駅の足湯」 

住所:〒616-8376 京都市右京区嵯峨天龍寺造路町 嵐電 嵐山駅構内
電話:075-873-2121(嵐山駅インフォメーション)
営業:9:00~20:00(季節やイベント期間などで変動あり)無休
料金:200円(オリジナルタオル付)
駐車場:なし
アクセス:電車 嵐山電鉄(京福電鉄)嵐山駅下車すぐ

風光明媚な嵐山の隠れ家的足湯サロン「嵐湯」(京都市右京区)

ヒノキの桶の足湯+多彩なフットケアでリラックス

風光明媚な景勝地京都嵐山のメイン通りは、いつも大勢の観光客でにぎわっていますが、一本筋道に入った閑静な路地にある「嵐湯」は、ここでしか体験できない素敵な足湯があります。

「嵐湯」の足湯は、ヒノキの桶を使い、ひとりひとりひとりの好みに合わせたメニューが魅力。日本の花をたくさん使ったフォトジェニックな足湯や、新鮮な緑茶の茶葉を使った足湯、身を清める塩を使った禊の足湯、抹茶の足湯など、それぞれフットマッサージと合わせた30分から50分のメニューがあります。

足湯の時間は15分ですが、身体の芯からぽかぽかと暖かくなるだけでなく、香りやビジュアルなど、五感でリラックスできること間違いなし。竹を利用したフットマッサージでは、竹独特の質感やひんやりした感触を確かめながらゆったりとくつろげそう。嵐山を人力車で観光するツアーや、レンタルの着物で歩くツアーなど、お得なコラボメニューもあります。

「嵐湯」 

住所:〒616-8384 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺造路町35−40
電話:075-406-0010(予約優先)
営業:11:00~19:00(最終受付18:30)無休
料金:30分 3,780円~
駐車場:なし 
交通:電車 京福電鉄嵐山本線 嵐山駅 徒歩1分
      阪急嵐山線 嵐山駅 徒歩8分
      JR山陰本線 嵯峨嵐山駅 徒歩10分

素朴で美しい山間の民宿で!「足湯カフェ」(京都市左京区)

恋に疲れたら(?)「大原山荘」の「足湯カフェ」へ

「京都 大原 三千院」というとデューク・エイセスのヒットソング『女ひとり』を思い出しませんか? 「恋に疲れた女がひとり」と歌われていますが、大原は古くから修行者や貴人が癒しを求めてきた里としても有名なところなのだそうです。

賑やかな観光地とは違う、静かな大自然を堪能する大原には、平家物語の悲劇のヒロイン、建礼門院が余生を送ったところとして有名な尼寺「寂光院」や 1,200年の歴史ある「三千院」など、時間をかけてゆっくり歩きたい大人の観光スポットがあります。

そして、歩きつかれたら、民宿「大原山荘」にある「足湯カフェ」へ。大原温泉は1,175mの深さから毎分約20リットル、27.9度のお湯が湧き出しています。泉質は「美肌効果」のあるナトリウムイオンと炭酸水素イオンが多く、足湯に浸かったところはお肌がつるつるになります。冷え性や神経痛、疲労回復にも効果が期待できるそうなので、観光客が一休みするにもうってつけです。

ホットコーヒーやハーブティーのほか、自家製赤紫蘇ジュースなどのカフェメニューからワンドリンク注文して、40分間ほど利用できます。ホームメードのスコーンなど、その日限定のスイーツなどもお楽しみです。

足湯だけでは物足りないなと思ったら、温泉を堪能できる日帰りプランや素泊まりプラン、そしてもちろん宿泊プランもあります。

京都 大原温泉 湯元のお宿 民宿 大原山荘「足湯カフェ」

住所:〒601-1248 京都府京都市左京区大原草生町17
電話:075-744-2227
営業: 9:00~17:00 火曜日定休
料金:ワンドリンク、タオル付き。40分まで。ホットコーヒー720円~ 自家製スイーツもあり。
※宿泊客には200円の割引あり。大原山荘にて日帰りプラン利用の方100円割引、寂光院窯にて1,000円以上利用の方100円割引。
駐車場:有り 50台 無料 予約不要 
交通:電車 JR・近鉄「京都駅」より京都バス⑰⑱約60分
      阪急「四条河原町駅」より京都バス⑯⑰約47分
      京阪「出町柳駅」より京都バス⑯⑰⑱約33分
      地下鉄「国際会館駅」より京都バス⑲約20分
      叡山電車「八瀬駅」より京都バス⑯⑰⑲約15分
      いずれも「大原」バス停下車、寂光院方面に徒歩約13分

駅にたたずむ源泉掛け流しの足湯『しらさぎの湯』(京丹後市)

源泉掛け流しの「しらさぎの湯」。入場券(140円)で利用できる

カニと温泉で有名な「夕日ヶ浦温泉」の最寄り駅である夕日ヶ浦木津温泉駅構内には、京都府最古の名湯「木津温泉」の足湯があります。毎分1,400リットルの豊富な湯量を利用した源泉掛流し、湯温は30℃前半なので少しぬるく感じますが、ゆっくりと浸かっているとほかほかと温まってきます。

昔懐かしい温泉宿のような駅舎、そしてのどかな木津温泉駅周辺の風景によく似合う足湯は、丸太のベンチに腰掛けて、電車の待ち時間を過ごすのに格好の場所です。入場券(140円)を購入すれば誰でも利用できます。6名が利用できる丸い足湯が2つ並んでいますが、場所柄かさほど混雑はしていないようです。

泉質は単純温泉(低張性中性温泉)。効能としては、神経痛、筋肉痛、間接痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、冷え性、疲労回復、健康増進など。

おすすめのシーズンは、冬場よりもむしろ春以降がよさそうです。湯温も低いので、冬場は冷たく感じることもあるかも。季節もぬるむ春になると巣づくりのツバメが飛び交う姿が間近に見られるのも観光客に話題になっています。


夕日ヶ浦木津温泉駅 足湯「しらさぎの湯」

住所:〒629-3241 京都府京丹後市網野町木津
電話:0772-72-6070 京丹後市観光協会
営業:9:00~17:00
料金:乗車券、入場券(140円)が必要
駐車場:あり(駅駐車場使用可)
交通:電車 京都丹後鉄道「夕日ヶ浦木津温泉駅」」下車すぐ

スイーツ片手に足湯に浸かれる「スプリングスひよし」(南丹市)

人気の道の駅内にある穴場の足湯。ゆっくり利用できる

温泉、温水プール、チムジルバン健美房(岩盤浴)のほかに、BBQガーデンやキャンプができる広大な道の駅「スプリングスひよし」。日吉ダム建設に伴い、地域振興や雇用確保などを目的として平成10年(1998年)に開業した観光施設だそうですが、ここにもほっこり足湯があります。遊び疲れた時にちょっと一休みするという感じでしょうか。

館内のレストランにはテイクアウトできるメニューもあり、定番の美山牛乳ソフトのほかにも、美山産の平飼い卵のポップオーバーに美山牛乳たっぷりの濃厚ソフトクリームをのせた日本初の「ソフポ」や、美山産の平飼い卵の温泉玉子と美山牛乳のソフトを合わせた新感覚の「温たまソフト」といったユニークなスイーツが人気。道の駅ファンには、特産品販売「里の市」で、新鮮な京野菜や京都産の新丹波黒を使ったお菓子をお土産にしてもよいでしょう。

そんなスイーツ片手に丹後の山を見ながらのんびりする足湯は、定員10名ほど。「スプリングスひよし」の広い施設のなかでは、とても小さな施設なので目立たないかもしれません。大々的に宣伝はしていないようですので、施設の穴場としてゆったりと過ごしてはいかがでしょうか。


「スプリングスひよし」

住所:〒629-0335 京都府南丹市日吉町中宮ノ向8番地
電話:0771-72-1526
営業:足湯 10:00~17:00(4月~11月)
10:00~16:00(12月~3月 荒天時休業)
水曜日定休(祝日の場合営業、振り替え休館日あり)
料金:無料
駐車場:あり
交通:車 京都方面から 京都縦貫自動車道沓掛IC~園部I.C経由 府道19号線 約30分
     国道162号(京北方面)から府道19号線で約60分
     大阪・高槻方面から 名神高速道路大山崎JCT~沓掛IC 京都縦貫自動車道経由 約40分
     川西・池田方面 国道423号(亀岡方面)約60分

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伊藤 淳子

農と食女性協会代表。(公)日本フードスペシャリスト協会理事。農林水産省農業女子プロジェクト・サポーター。農業や食、地域ブランドづくりに関わり、女性の活動支援も多面的に行っている。猫好き。

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