スリランカとっておきの紅茶旅(後編)

セイロンティーの故郷で上質な時間を味わうホテル4選

公開日:2020/02/11

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東洋の真珠と呼ばれるスリランカの魅力を、現地在住の日本人フォトグラファー石野明子さんがお伝えします。前回に引き続き、スリランカの紅茶を楽しむ旅がテーマ。おいしいセイロンティーも英国気分も味わえる、上質で素敵なホテルをご紹介します。

華やかなグランドホテルのアフタヌーンティー(@2019 Tea Time 提供)
華やかなグランドホテルのアフタヌーンティー(@2019 Tea Time 提供)

紅茶の産地「ヌワラエリヤ」への行き方

スリランカ紅茶の産地
見学&試飲ができる紅茶工場もある

前編では、セイロンティーの産地や特色をお伝えしました。今回は紅茶をテーマにすると、どんな旅ができるのか、お伝えしたいと思います。

まずは、紅茶畑がある高原地帯へ向かいます。おすすめのルートは、古都「キャンディ」から鉄道に乗って、高原地帯「ヌワラエリヤ」へ行くこと。車でももちろん行けますが、私のおすすめはのんびりとした鉄道の旅です。

 

スリランカの鉄道は植民地時代、紅茶を運ぶために造られた。(ナインアーチブリッジ/スリランカ観光局提供)
スリランカの鉄道は植民地時代​​​​、紅茶を運ぶために造られました(ナインアーチブリッジ/スリランカ観光局提供)

スリランカの鉄道車両は古く、時間通りに運航しないこともしばしばですが、そんなこともきっと新鮮な経験になると思います。エアコン付きの一等車もありますが、窓が開放できる二等車が私のお気に入りです。

キャンディからヌワラエリヤに向かう道のりは、標高が高く、暑さはさほど気になりません。ヌワラエリアに近付くほど、だんだんと涼しくなっていきます。車窓を流れる茶畑を眺めていると、茶摘みレディたち、飾らないスリランカの人々の営みが垣間見えます。手を振る子どもたちの素朴なかわいさがたまりません。

 

ヌワラエリヤ市内のスーパーマーケット、歴史的建造物が今はスーパーマーケットに
ヌワラエリヤ市内のスーパーマーケット、歴史的建造物が今はスーパーマーケットに

ヌワラエリヤは、イギリス植民地時代に避暑地としてつくられた街です。歴史あるゴルフクラブや競馬場、英国式建築のホテルが点在するなど、今もその名残を色濃く残しています。

英国の優雅な気分を味わう「 ジェットウィング セントアンドリュース」

ティーマイスターによるテイスティング講座も開催
ティーマイスターによるテイスティング講座も開催

お昼頃にヌワラエリヤの町に着くようにすれば、ランチ代わりにアフタヌーンティーを楽しむことができますよ。ヌワラエリヤにある「 ジェットウィング セントアンドリュース(Jetwing St.Andrews)」では、アフタヌーンティーを12時から提供してくれます。他のホテルでは、15時からということが多いのでうれしいサービスです。


 

朝食時にも好きな産地を指定して紅茶をいれてもらえる
朝食時にも好きな産地を指定して紅茶をいれてもらえる

こちらのホテルではティーマイスターも所属しているので、紅茶のテイスティング教室も受けることができます。建物自体も英国時代の名残を感じるつくりで、とても優雅な気分にさせてくれるホテルです。朝は高原野菜たっぷりのサラダから始めてみては?

1部屋2名 139.75ドル~
 

元・英国総督の邸宅に泊まる「ザ・グランドホテル」

元・英国総督の邸宅に泊まる「ザ・グランドホテル」
ヌワラエリヤを代表するザ・グランドホテル

2つ目のヌワラエリヤを代表するホテルは「ザ・グランドホテル(THE GRAND HOTEL)」。19世紀英国総督の邸宅として建てられました。

現在はホテルとなり、その趣のある上品な佇まいが訪れる人を魅了しています。大人気のアフタヌーンティーはスパークリングワインも一緒に楽しめます!

キャンセル待ちも出るほど人気があるアフタヌーンティー(@2019 Tea Time 提供) 
キャンセル待ちも出るほど人気があるアフタヌーンティー(@2019 Tea Time 提供) 

1部屋2名、140ドル~
 

農園主としてのおもてなしを!「セイロンティートレイルズ」

	 農園主としてのおもてなしを!「セイロンティートレイルズ」
朝、鳥の声が響き渡る

 

スリランカ最大手の紅茶会社「ディルマ社」が経営する「セイロンティートレイルズ(Ceylon Tea Trails)」も、おすすめのホテル。自社の紅茶畑の中に、ロケーションと趣が異なる5つの邸宅風バンガロー があります。それぞれ、4~7部屋を擁しており、ダイニングルームやサンデッキ、プールがある邸宅も。お気に入りの場所で紅茶を楽しむことができます 。

宿泊するお客様は農園主として迎えられるというホテル独自のサービスが特徴。専属の執事がつく上に、オールインクルーシブ。ここでしかできない最高のぜいたくです。

 

クラシカルで上品な客室
クラシカルで上品な客室

 

紅茶を使った料理も
紅茶を使った料理も

食事はシェフと相談してお好みのものを、部屋を温めてほしければ執事に伝えましょう。滞在中は、他の邸宅へお出掛けして、昼食やアフタヌーンティー  を楽しむのも可能です。どの邸宅も、美しいお庭がお迎えしてくれます。
 

朝、何も言わなくとも日本語の新聞のコピーをそっと手渡してくれた専属執事。行き届いたサービスと気遣いがうれしい
朝、何も言わなくとも日本語の新聞のコピーをそっと手渡してくれた専属執事。行き届いたサービスと気遣いがうれしい

1部屋2名、526ドル~
 

元紅茶工場でタイムスリップ!「ヘリタンス ティーファクトリー」

外観はまさに紅茶工場
外観はまさに紅茶工場

そして、もう一つユニークなホテルをご紹介します。それは元紅茶工場だった施設をホテルに改築した「ヘリタンス ティーファクトリー(Heritance Tea Factory)」です。すべてにおいて紅茶尽くしのこのホテル。一歩、エントランスに足を踏み入れれば紅茶の香りがふわっとお出迎え。
 

ヘリタンスティーファクトリーのウェルカムドリンクはもちろんホットティー 
ウェルカムドリンクはもちろんホットティー 

なんと、昔から使われている手動のエレベーターは今も現役! メインレストランの奥にあるバーも、まるでタイムスリップしたかのような趣ある時間が流れています。ミニ紅茶工場が敷地内にあり、茶摘み体験や茶園散歩といった紅茶にまつわるアクティビティーが満載  です。
 

丁寧に手入れされた手動のエレベーター
丁寧に手入れされた手動のエレベーター
プレミアムルームの大きな三面の窓からは紅茶畑が一望できる
プレミアムルームの大きな三面の窓からは紅茶畑が一望できる

セイロンティーを知って、学んで、お気に入りの紅茶を見つける旅、ワクワクしませんか!

1部屋2名 152ドル~
 

記事に記載されている写真や本文の無断使用・ 無断転載を禁じます。また掲載情報は取材時点のものであり、最新の情報は施設等へお問い合わせください。


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石野 明子

フォトグラファー。大学で写真を学んだ後、新聞社の契約フォトグラファーを経て2006年から女性誌やwebで撮影するフリーランスに。16年スリランカ・コロンボに移住し、写真館「STUDIO FORT」をオープン。大好きなスリランカの魅力を伝える。また朝日新聞デジタルで「スリランカ 光の島へ」を連載中。

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