カテキンとは?カテキンの量が最も多いお茶は何?
2021.05.272023年01月06日
ハルメク365「お茶活クラブ」×伊藤園
お茶活イベント開催レポート!脳トレ&コンサートも
2022年12月12日に東京・目黒の雅叙園東京で「お茶活」体験イベントを開催しました。筑波大学名誉教授・朝田隆先生の脳トレ講座の後は、クリスマスコンサートを楽しみながら抹茶スイーツを満喫。抹茶の点て方と抹茶アート体験に挑戦しました。
伊藤園のほうじ茶・緑茶・抹茶を楽しむ!お茶活イベント
ハルメク「お茶活クラブ」主催のイベントとしては、6月のオンライン茶話会に続いて、2回目の開催となった今回のイベント。「ハルメク×伊藤園がご招待するクリスマス会」と題して、クリスマスを目前に控えた2023年12月12日(月)に、ホテル雅叙園東京で開催されました。
11月の「お茶活クラブ通信」でご案内した当初は30名で開催予定でしたが、151組236名(!)と本当にたくさんの方からご応募をいただき、急遽35名に増員しての開催となりました。
「お茶活クラブ」とお茶のパイオニア・伊藤園のコラボイベントというところで、当日は以下の3種類のお茶がサーブされました。
- お~いお茶 エコティーバッグ ほうじ茶
- 一番摘みのお~いお茶 玉露入り
- お~いお茶 お抹茶POWDER
会場に着いてすぐ、ウェルカムドリンクとしてサーブされたのは、ホットのほうじ茶。寒い中、駅から歩いていらっしゃった参加者のみなさんも、ほうじ茶を飲むとホッとした笑顔に。
「お茶活クラブ」スタッフも、開始までの間に机をめぐりながらご挨拶させていただいたのですが、「前回の茶話会にも参加しました」「いつもクイズ楽しみにしています」などと温かい声を掛けていただけて、本当にうれしかったです!
第1部:朝田隆先生「脳のチェックと若返る脳トレ法」
和やかな雰囲気の中で始まった、クリスマス会。第1部は、医師の朝田隆先生をゲストにお招きして、認知機能を向上させる方法を教えていただきました。
講師:朝田隆先生
メモリークリニックお茶の水・取手 院長・理事長。東京医科歯科大学客員教授。筑波大学名誉教授。専門はアルツハイマー病の臨床、認知症の早期診断法・予防。著書に『認知症グレーゾーン』(青春出版社刊)など多数。
まず始めは、認知症の知識を学ぶ座学からスタート。
「認知症の原因には、遺伝や運動不足、喫煙など、さまざまなものがありますが、年とともにだんだんと認知症になりやすくなっていきます。5歳年齢が上がるごとに、倍々にリスクが上がっていくことがわかっています」と朝田先生。
「また、最近の研究で、耳が悪くなると認知機能が低下しやすいことがわかってきました。人間は情報の8割を目から、残り2割を耳から得ています。難聴を放っておくとその分、脳に刺激が入ってこないので、難聴の期間が5年・10年と増えるにつれて、認知症になるリスクが上がってしまいます」
ただ、こうした要因があったら必ず認知症になるというわけではなく、もし一時的に認知機能が低下していても、脳にいい生活習慣を取り入れることで、気になる症状を改善できるそう。
朝田先生いわく、認知症予防のためには、認知機能低下に効果的な栄養素を食事で取ることでアルツハイマー病の原因因子の1つ「アミロイドβ」の量を減らすこと、そして運動や「脳トレ」などで脳に新しい刺激を与えることが大切とのこと。
緑茶に含まれるカテキンやテアニンが認知機能の低下を抑制する仕組みや、認知症のリスクをチェックする簡易テストのやり方についても、わかりやすく解説していただきました。
講座の最後は、参加者みんなで音声と画像を使った脳トレ問題に挑戦! ここでは、実際に会場で実施した脳トレ問題の中から、1問だけご紹介させていただきます。
この写真に、魚は何匹隠れているでしょうか?
「4匹だと思った人が多いのではないでしょうか。答えは……8匹なんです」と朝田先生。
「答えを聞いて、みなさん『あー!』って思ったでしょう? この絵には赤い魚と青い魚、それぞれ4匹が隠れているんです。でも、最初に赤が見えると、赤い魚だけに集中するから、青い魚が見えなくなってしまうんです。錯覚してしまうんです。不思議ですよね」
実際、問題の解答が発表されるたびに、会場のあちこちから「あー!」という声が聞こえてきました。かく言う私も、3問中2問不正解で、認知機能の低下を実感した次第です……。
「こうやって今までにやったことがないものにチャレンジするのが、一番脳の刺激になるんです。他の脳トレ問題にも、引き続きチャレンジしてください」
認知機能の低下を感じている人は、ハルメク365で1日1問公開している、朝田隆先生監修の「まいにち脳トレ」動画もぜひチェックしてみてくださいね!
第2部:歌とピアノのクリスマスミニコンサート
続く第2部は、クリスマスコンサートです♪
メゾソプラノ歌手・下園理恵さん
国立音楽大学音楽学部声楽科卒業。東京二期会公演・宮本亜門演出『フィガロの結婚』ケルビーノ役に抜擢され大成功を収める。また、文化庁の『次代を担う子供の文化芸術体験事業』にて全国各地で公演、他多数演奏会に出演。
二期会会員。
ピアニスト・小泉耕平さん
武蔵野音楽大学、同大学院修士課程修了。
第72回読売新人演奏会等、多数の演奏会に出演。武蔵野音楽大学伴奏研修員を経て、現在演奏の他、ラジオ出演、等、幅広く活動を行う。
今回のイベントでは生歌5曲とピアノ1曲が披露されました。「ホワイト・クリスマス」や「きよしこの夜」などクリスマスの名曲のメロディーが、厳かな雅叙園東京のパーティールーム全体を包みこみ、まさに“大人のためのクリスマス”といった雰囲気に。
「クリスマスというと洋楽が中心なのですが、今日は特別に、日本語のクリスマスソングもご紹介させてください」と、下園さんが辛島美登里さんの「サイレント・イヴ」をしっとりと聴かせた後は、一転して、小泉さんが迫力ある演奏で「革命のエチュード」を弾きあげます。
コンサートの間には、雅叙園東京で人気の抹茶ケーキ「栞杏(りあん)」とホットの緑茶のサーブも!
「最後は『アメイジング・グレイス』をお届けします。ぜひ抹茶ケーキとお茶を楽しみながら、聴いてくださいね」と、ゲストにやさしく声をかけてくださった下園さん。
会場に響き渡る美しいピアノの旋律と澄み切った歌声に、心が洗い流されるような素敵な時間でした(すっかり演奏に聞き惚れていて、ケーキとお茶を休憩時間に慌てて食べたのは、内緒です)。
第3部:伊藤園ティーテイスターが教える「お抹茶体験」
そして、ラストを飾るのは「お抹茶体験」です。今回は講師・阿井さんとともに、伊藤園ティーテイスターのみなさんにも各テーブル1名同席いただき、抹茶の点て方をレクチャーしていただきました。
講師:阿井崇さん
伊藤園リーフブランドグループ・チーフ。お茶について幅広い知識を有する人のみが取得できる社内検定資格「伊藤園ティーテイスター」(厚生労働省認定資格)1級を持ち、茶道歴は10年以上。裏千家専任講師の資格を持ち、茶道にも精通している。
ご協力いただいた伊藤園ティーテイスターのみなさん
まず、阿井さんから、抹茶の健康効果と、抹茶の点て方・いただき方について、教えていただきました。
「お抹茶とは、覆い下栽培(被覆栽培)した茶葉を揉まずに乾燥した茶葉(てん茶)を茶臼で挽いて、微粉状に製造したもののことです。抹茶のメリットは、お茶の成分をまるごと取れること。煎茶では茶殻に残ってしまいがちなβカロテンやビタミンE、食物繊維などの栄養も、茶葉を丸ごと粉砕して飲む抹茶なら全部摂取できます」
また、抹茶に含まれるカテキン・テアニンには、認知機能低下にも効果があることがわかっています。
「第1部で朝田先生からもお話がありましたが、年齢を重ねるごとに、認知機能の低下が気になる人が多いと思います。今回みなさんに点てていただく、お~いお茶 お抹茶POWDERは、認知機能の精度を高める効果が認められている、機能性表示食品のお抹茶です。では、さっそく、お抹茶を点てていきましょう!」
そう言うと、手慣れた手つきで抹茶を点て始めた阿井さん。手首の高速スナップが、さすがプロ……!
参加者のみなさんも、見よう見まねでお抹茶を点ててみますが、阿井さんのように短時間でふわっと細かな泡が立たず、苦戦する人も(私です……)。
でも、伊藤園ティーテイスターのみなさんが、やさしく点て方をサポートしてくれるので安心!
抹茶がしっかり泡だったら、最後は「抹茶アート」体験です! 少し濃い目の分量で作った抹茶を絵の具代わりに、割りばしを筆に見立てて、思い思いに絵を描いていきます。
私も伊藤園さんのロゴマーク(四つ葉のクローバー)の中に「ハルメク」の文字を描いてみました!
抹茶アートを楽しんだ後は、阿井さんに教わった作法の通り、お茶碗を回してから、ゆっくり一口。鼻先にふわっと抹茶の香りを感じた後、口の中に広がる濃厚な味わいに癒やされます。
こうして、ほうじ茶・緑茶・抹茶と、3種のお茶を楽しむ「お茶活」体験イベントは、幕を閉じたのでした。
伊藤園さんのご厚意で、参加者のみなさんには、お~いお茶 お抹茶POWDERと、お菓子研究家・福田淳子さんの『抹茶のおやつ100』のおみやげも! ぜひ、おうちでも引き続きお茶活を楽しんでくださいね。
今後もハルメク「お茶活クラブ」では、さまざまなイベントを開催していく予定です。今回参加できなかった方も、次回はぜひお会いできるとうれしいです。
文:竹下沙弥香(ハルメク365)
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