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知っておきたい「お正月にやってはいけないこと」
知っておきたい「お正月にやってはいけないこと」
更新日:2026年01月02日
公開日:2021年12月21日
お正月にやってはいけないこと6つ

お正月の三が日(1月1日〜3日)は、年神様が福を持って家を訪れる期間とされます。そのため昔から「縁起を担いで控えるとよい」と言われてきた行動がいくつかあります。
ただし、地域や家庭で考え方はさまざま。無理に厳密に守る必要はありませんが、由来を知って“できる範囲でゆるく”取り入れると、気持ちよく新年を迎えられます。
- 掃除
三が日は年神様をお迎えする時期とされるため、掃除で福を払い落としてしまうと考えられ、控えるほうがよいと言われます。
どうしても必要な場合は、来客前の玄関だけ軽く整えるなど、“最小限”にすると気がラクです。
- 水仕事
キッチンやバス、トイレ掃除、洗濯などの水仕事も、年神様を水で流してしまうという考えから、控えたほうがよいとされます。
どうしてもやるなら、食器をためすぎない程度の洗い物だけ、など「暮らしが回る範囲」に。
- 刃物を使う
包丁やはさみなどの刃物は、「縁を切る」につながるとして避ける地域があります。「三が日に刃物を使わなければ一年を無事に過ごせる」「包丁を休ませる」など、言い伝えはさまざまです。
また昔は、奉公人(丁稚/でっち)も正月はしっかり休めるように、という生活の知恵でもあったようです。
対策としては、年末に切り物を済ませる/カット野菜や出来合いを上手に使うのがおすすめです。
- 煮炊き
かまどには荒神(こうじん)様という火の神様がいるとされ、三が日は火を使う煮炊きを控えて休んでいただく、という考えがあります。
また、煮炊きで出る灰汁(あく)が「悪(あく)」につながるとして縁起が悪い、と言われることも。
おせちが“日持ちする料理”として発達した背景には、こうした発想もあります。
- 四足(よつあし)の肉を食べる
四足とは、豚・牛・馬など4本の足で歩く動物のこと。お雑煮などに使う鶏は2本足なので該当しません。
年神様へのお供え物でもあるおせちには、もともと四足の肉を用いないのが基本とされてきました。背景には、仏教の殺生禁止の考えが影響したと言われています。
とはいえ現代は家庭の事情もさまざま。気になる方は、三が日は魚や鶏、豆・卵料理中心にするなど“できる範囲”でOKです。
- 散財
「お正月に散財すると一年お金が貯まらない」という言い伝えがあります。初詣のお賽銭は問題ありません。
福袋やセールで買い物が増えがちな時期なので、“予算だけ決める”など小さなルールがあると安心です。
お正月飾りのタブー

しめ飾りや門松、鏡餅は、年神様をお迎えするためのもの。飾る時期・外す時期・置き場所には、いくつか注意点があります(地域差あり)。
- しめ飾りや門松を飾る時期
しめ飾りや門松を飾る期間は地域で異なります。たとえば関東では、1月1日〜7日を「松の内」とすることが多く、七草がゆをいただいた後に外す家庭もあります(8日になってから外す地域も)。
関西では、松の内を1月15日までとする地域もあり、その場合は15日まで飾ることが多いようです。
迷ったら「地域の慣習」「近所の雰囲気」に合わせるのがいちばんスムーズです。
- 鏡餅を飾る場所・時期
丸い形が特徴の鏡餅は、年神様が家々を訪れるときの依り代(よりしろ)とされます。だからこそ、テレビの上など落ち着かない場所や、見下すような低い位置は避けたほうがよいと言われます。
リビングボードの上、台所、書斎、子ども部屋など、「年神様に来てほしい場所」にお供えするとよいでしょう。
その後、一般的には1月11日(地域によっては15日)に鏡開きをしていただきます。
なお、しめ飾り・門松・鏡餅は、縁起が悪いとされる前年の12月29日と31日を避けて飾るのが習わし、という考え方もあります。ただし鏡餅は「ふく」と読ませて12月29日に飾る地域もあるなど、こちらも地域差があります。
お正月のしきたりは、意外と奥が深いもの。現代では厳密に守らなくても大丈夫ですが、知っておくと迷ったときの判断軸になります。気持ちよく新年を迎えるために、できる範囲で取り入れてみてくださいね。
※この記事は2021年12月の記事を再編集して掲載しています。
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