世界の音楽《アルゼンチンタンゴ》#1

情熱の音楽アルゼンチンタンゴってどんな音楽?

公開日:2020.07.03

更新日:2020.07.08

ハルメクの人気イベント「世界の音楽コンサート」で特に人気の高いアルゼンチンタンゴの音楽をバンドネオン、ピアノの演奏とともに全3回でご紹介。今回はアルゼンチンタンゴの歴史。次回はアルゼンチン、第3回は楽器・バンドネオンについてお届けします。

アルゼンチンタンゴの名曲「リベルタンゴ」を動画で

アルゼンチンのブエノスアイレスで約130年前に生まれ、日本でも人気の高いアルゼンチンタンゴ。

今回は、バンドネオン奏者の鈴木崇朗(すずき・たかとき)さんとピアニストの須藤信一郎(すどう・しんいちろう)さんに、アルゼンチンタンゴの歴史について教えていただきました。

今回、二人が演奏してくれた曲は、アストル・ピアソラ作曲の「リベルタンゴ」。ぜひ動画でお楽しみください。

 

アルゼンチンタンゴはいつ生まれたの?

アルゼンチンタンゴが生まれたのは、19世紀終わり。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの港町。労働者、移民たちが集まる場末の酒場で、ギターやフルート、クラリネット、バイオリンなどで歌やダンスの伴奏をしていたものが、いつしかタンゴと呼ばれるようになりました。

当初は、下層階級の音楽として軽視されていたタンゴでしたが、20世紀に入った頃からは一般市民の間でも徐々に広がりを見せ、高級店や大きな舞台でも楽しまれるようになったといわれています。

アルゼンチンタンゴのダンスと音楽は切り離せないものでしたが、ピアソラは「聴く」ための、音楽が主体のアルゼンチンタンゴを多く作曲し、「芸術」としてのタンゴに引き上げたといわれています。

「リベルタ」= 自由という意味の言葉と、「タンゴ」を組み合わせて作られた「リベルタンゴ」。まさにアルゼンチンタンゴが「踊る」という縛りから自由になり、聴くことでも楽しめるタンゴという意味が込められているのかもしれません。

次回はアルゼンチンタンゴが生まれた南米のアルゼンチンについて、3回目は楽器のバンドネオンについてお二人に教えていただきます。お楽しみに!

 

演奏者プロフィール

バンドネオン 鈴木崇朗さん
すずき・たかとき 2001年よりバンドネオンを小松亮太氏に師事。2005年には小松亮太&オルケスタティピカのメンバーとして南米ツアーに参加し、ペルー、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジルで公演。同年、単身アルゼンチンに留学し、オスバルド・ モンテス氏に師事。2007、2008年にはアルゼンチンに留学し、バンドネオンをフリオ・パネ氏、ネストル・マルコーニ氏に師事。日本国内では、”小松亮太&オルケスタティピカ”、”小松真知子&タンゴクリスタル”“オルケスタ・アウロラ”等で活躍する日本バンドネオン界のホープ。

ピアノ 須藤信一郎さん
すどう・しんいちろう 国立音楽大学ピアノ科卒業。An Musicジャズピアノ科卒業。卒業後、銀座のピアノバーや、アルゼンチンタンゴの老舗、六本木カンデラリアでハウスピアニストを経て、Argentine tangoのピアニスト、そして、Jazz Pianistとして活動を始める。現在はTango、JAZZに留まらず、POPs、演歌、Chansonと、国内外を問わずボーダーレスピアニストとして活動。海外では、Tango Pianistとして、韓国、カナダ、フランスで公演し好評を博している。近年は、八代亜紀の専属ピアニストとしても活躍中。


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