50代からの働く女性に人材育成のプロが推薦

働くこと、幸せとは?働く女性におすすめの本10冊

公開日:2020/04/29

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今こそ、「働くこと」「人生を豊かにすること」についてじっくりと考える時間を持ちませんか?今回は、ミドル世代のキャリア事情に詳しい株式会社FeelWorks代表取締役の前川孝雄さんが、働く女性におすすめの10冊をご紹介します。

働く女性におすすめの本を紹介

働くとは?幸せとは?働く女性が読後に元気になる10冊

新型コロナウイルスの感染拡大により、自宅で過ごす時間が増えているのではないでしょうか。

社会の価値観が大きく揺さぶられている今、読書を通じて、自身のキャリアや働くことの意義を見つめ直す時間を持ってみてもいいかもしれません。

そこで今回は、ミドル世代のキャリア事情に詳しい株式会社FeelWorks代表取締役の前川孝雄さんに、これから働く女性、これまで働き続けてきた女性におすすめの10冊の本を紹介していただきました。

 

これからの人生と幸せについて考えたいときの本

働くとは?幸せとは?働く女性が読後に元気になる10冊

『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット/東洋経済新報社(2016年)

誰もが100年間生きるかもしれなくなり、どう生き抜くかを真剣に考える時代に入っています。働き方、学び方、結婚、子育て、人生などの視点から、目前に迫る長寿社会の新たな生き方を指南する1冊。

 「“人生100年時代”という流行語のキッカケになったベストセラー。単に寿命が延びるだけではなく、生き方も変わります。教育→仕事→引退という画一的な人生ではなく、マルチステージな人生が可能になり、そのぶん楽しめるわけです。自分らしい人生へシフトするヒントが見つかります」(前川さん)

『「親切」は驚くほど体にいい!』デイビッド・ハミルトン/飛鳥新社(2011年)

人に親切にすると、「いい気分」になります。有機化学博士である著者が人に親切にしたときの脳への良い影響を科学的に解き明かします。不安定な世相の中で多くの人が利己的に傾く今、利他的に生きることの意義について考えさせられます。

「化学者の著者によると、幸せになる方法は2つ。一つは目標達成や夢の実現などで得られる幸せで、ドーパミンと呼ばれるホルモンが関係していて、二つ目が親切やふれあいによって得られる幸せで、オキシトシンという幸せホルモンが分泌されるのだとか。人への親切が自分を幸せにするメカニズムを知ることができます。」(前川さん)

『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 』前野隆司/講談社現代新書(2013年)

ロボット学者である著者が、幸福学を用いて、幸せのコントロール方法について迫ります。多様な視点から個人の幸せと社会の幸せのメカニズムを解説。

「技術のみで人は幸せにならないと痛感し、技術者から幸福学の研究者に転じた著者。人との比較や地位・財産による幸せは長続きしないそうです。幸せをつかむは、「やってみよう!」「ありがとう!」「なんとかなる!」「あなたらしく!」という4つの因子が大切だとか。自身の生き方・働き方を見直すヒントが得られます」(前川さん)

『働く幸せ-仕事でいちばん大切なこと-』大山 泰弘/WAVE出版(2009年)

チョーク会社の日本理化学工業株式会社は、全社員の86名中63名が知的障害者(2020年2月時点)。60年前に全国でいち早く障害者雇用を始めた同社の経営者が働くことの意義について提言した著書。
 
「一人の障害者を受け入れたことから、社員同士の思いやりが生まれ、会社とは何か、働くとは何かを考え直し、理想の職場を作り上げて来た日本理化学工業株式会社の物語です。収益を上げることよりも大切な会社の存在意義、働くことの幸せを考えさせられます」(前川さん)

 

自分のキャリアを見つめ直すときに読みたい本

自分のキャリアを見つめ直すときに読みたい本

『その幸運は偶然ではないんです!』J.D.クランボルツ、A.S.レヴィン/ダイヤモンド社(2005年)

仕事でも家庭生活においても、人生は選択の連続。あらゆる選択に悩みながら道を切り拓いていった人たちのケースを心理学者であるキャリアカウンセラーが読み解きます。変化の激しい時代における仕事やキャリアの新しい考え方を示し、「読むと元気になる」と好評。

「キャリアは予期しない出来事や偶然の出会いによって決定されるという、D・クランボルツ教授の”計画された偶発性理論”がわかりやすく学べます。結婚・出産・子育て、異動・転職・再就職など、自分の想定してなかった転機を前向きに捉えて、充実した人生を切り拓くヒントが見つかります」(前川さん)

『専業主婦は2億円損をする』橘 玲/マガジンハウス(2017年)

2017年に大きな論争を巻き起こした著書。2億円というセンセーショナルな数字から、経済的な内容を連想させますが、女性が働くことで、夫婦関係や親子関係にも大きな影響を与えることを、データを使って示しています。
 
「大卒女性が60歳まで働いたとして、平均的な収入の合計は2億1800万円だとか。人生はお金だけではないけれども、お金がないと不安がぬぐえないのも現実です。家族のパターンなどで変わる収入の構造を理解し、現在の自分の状況を客観視できます」(前川さん)

『ビジネスマンの父より娘への25通の手紙』G.キングスレイ ウォード/新潮文庫(1994年)

経営者の父親が、折に触れてキャリアウーマンの娘に送った手紙。仕事を持つ娘が、家族を持ち、育児と仕事の両立に悩み……と、さまざまな局面を迎える中で、父親の目線で優しく悩みに寄り添っていきます。

「『運命に道を阻まれてはいけない。苦境に立たされたときには、君が運命に挑むのである。敗北を拒否するのである』という至言など、カナダ人コンサルタントである著者が、男性中心社会に羽ばたく娘に贈ったメッセージ。30年以上前に著された本ですが、世界の先進主要諸国と比べて女性の活躍が遅れている現代の日本にフィットします。女性が働くことについて考えさせられます。」(前川さん)

 

ビジネスパ―ソンとしての教養を身につけたいときの本

ビジネスパ―ソンとしての教養を身につけたいときの本

『女神的リーダーシップ 世界を変えるのは、女性と「女性のように考える」男性である』ジョン・ガーズマ、マイケル・ダントニオ/プレジデント社(2013年)

世界13か国、6万4000人を対象とした調査を通じて、世界各国で成功している起業家、リーダーが示す特徴の多くは、「女性的」といわれる資質を持つことが明らかに。今、求められているリーダー像が見えてきます。ヤマザキマリさんのイラストも圧巻です。

「好戦的な男性的リーダーシップから、分かち合う女神的リーダーシップの時代へ。男女の性別のみで強みや個性を決めつけてはいけませんが、著者はこれからの時代には女性的な資質こそ求められるといいます。女性ならではの強みの傾向を理解する一助になります」(前川さん)
 

『異文化理解力 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』エリン・メイヤー/英治出版(2015年)

「評価」や「リーダーシップ」といった、文化の違いが生まれやすい8つのマネジメント領域をカルチャーマップ使って可視化。海外で働く人はもちろん、日本にいながら外国人の上司・部下・クライアントと仕事をする人にとっても有益なアドバイス、身近なケーススタディが満載です。

「日本の中だけで、一つの会社で長く働いていると、もともと日本人が持っている村社会的な文化にその会社ならではの社風が染みついていきます。これによって、自分が正しいと思っている行動が、外から見ると違和感を抱かれることがあります。このように自分を客観視し、違いを認める大切さなど、多様性とは何かを学び、人間関係を良好にしながら働くコツが学べます」(前川さん)

『青春とは、心の若さである』サムエル・ウルマン/角川文庫(1996年)

出版して時間を経ても、今なおトップビジネスマンに愛され続けているベストセラー詩集。「年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき初めて老いる」というフレーズは有名。

「松下幸之助さんなど著名なリーダーも愛したサムエル・ウルマンの詩。過去をくよくよ悩んでも変えられません。それよりもまだまだ続く人生の未来に向けて夢を育み行動を起こすこと。結果、過去の出来事の意味や解釈すらも変えられるようになるのです。心の若さを保つ秘訣が詰まった詩集。人生で迷ったとき、凹んでときに勇気づけてくれます」(前川さん)

前川孝雄(まえかわたかお)さんのプロフィール

 前川孝雄(まえかわたかお)
(株)FeelWorks 代表取締役/青山学院大学兼任講師
1966 年、兵庫県明石市生まれ。 (株)リクルートで『リクナビ』『就職ジャーナル』『ケイコとマナブ』などの編集長を務めたのち、2008 年に(株)FeelWorks 設立。「上司力研修」「50 代からの働き方研修」などで 400 社以上を支援。2017 年に(株)働きがい創造研究所設立。一般社団法人企業研究会 研究協力委員、ウーマンエンパワー賛同企業 審査員なども兼職。著書は『「仕事を続けられる人」と「仕事を失う人」の習慣』(明日香出版社)、『5人のプロに聞いた!一生モノの 学ぶ技術・働く技術』(有斐閣)、『「働きがいあふれる」チームのつくり方』(ベストセラーズ)など30冊。

最新刊『50 歳からの逆転キャリア戦略』(PHP 研究所)は、発売2か月で 4 刷のベストセラーに。キャリア・働き方・人材育成のヒントをYouTubeで発信中!「FeelWorks前川孝雄のYouTubeチャンネル」https://www.youtube.com/channel/UCQfltGZFasnuK0BWQA8BSjg

 

取材・文=北川和子

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>>50代からの仕事特集


■前川孝雄さんの著書はこちら

50歳からの逆転キャリア戦略 「定年=リタイア」ではない時代の一番いい働き方、辞め方 (PHPビジネス新書)

 

ハルメクWEB編集部

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