50代からの女性のための人生相談・22

人生相談:夫婦関係がうまくいかない…爆発寸前です!

岡野あつこ
回答者
夫婦問題研究家
岡野あつこ

公開日:2021.06.19

更新日:2023.01.19

「50代からの女性のための人生相談」は、読者のお悩みに専門家が回答するQ&A連載。今回は68歳女性の「夫婦関係がうまくいかない」というお悩みに、夫婦問題カウンセラーの岡野あつこさんが回答します。

人生相談:夫婦関係がうまくいかない…爆発寸前です!
50代からの女性のための人生相談・22

68歳女性の「夫婦関係がうまくいかない」というお悩み

趣味のために1人で出掛ける夫と孤独な妻

今は子どもが独立し、夫婦二人の生活です。「子どもが育てば、誰にも気兼ねなく過ごせる」と思って、老後を楽しみに生きてきました。

30~40代は、子どもたちに見せたくないし聞かせたくないと思って、主人のアル中・DVを考えないようにして、機嫌ばかり取っていた感じです。

40~50代は夫が単身赴任だったので、顔を合わせることもなく快適でした。夫婦間のことは不満もありましたが、お金は申し分なく入れてくれたので「周りの状況を考えると感謝しないと」と自分に言い聞かせていたと思います。

夫が単身赴任から帰ってきてからは、相変わらず酒ばかりの日々。65歳まで働いてくれましたが、その分退職後は自由奔放にふるまい、ずいぶん苦労しています。

夫は社交ダンス・ウクレレ・盆ダンス・地域活動とフルタイムで飛び回っています。「私が我慢すれば済むこと」と、一度は我慢しようとしたのですが、夫婦関係は修復せず。

私は不満がたまってたまって爆発寸前です(ときどき爆発してしまうこともあります)。夫は逃げ回って、モラハラ的な状態で、夫婦の問題にしっかり向き合ってもらえないのが今の悩みです。

(68歳女性)

岡野あつこさんの回答:怒りの爆発は解決につながらない

怒りの爆発は解決につながらない

こんにちは、夫婦問題カウンセラーの岡野あつこです。

68歳といえば、人生も後半に差し掛かり、あと何年夫婦元気でいられるかと、先を考える時期ですよね。お悩みは「夫婦関係がうまくいかない」とのこと。

「二人で楽しめる趣味ならいいけれど、夫は一人で好き勝手……私はこんな老後を待っていたわけじゃない!」と、一歩踏み込めば怒りが爆発してしまうことに、あなたはもう気付いています。

でも、私の経験上、こういう夫は自分が悪いとも思わないタイプです。爆発は解決につながらないばかりか、お互いギスギスして嫌な思いで毎日を過ごすか、あなたが気持ちを押さえられず離婚を提案することになりかねません。

せっかく長年連れ添ってきた夫婦の縁があるのだから(これまでも別れるチャンスは過去いくらだってあったはず)、まずは、あなたの気持ちを夫にわかってもらう方法を考えましょう。

「一緒に老後を楽しみたい」という気持ちを伝えること

「一緒に老後を楽しみたい」という気持ちを伝えること

一生を誓い合った夫婦と言えど、もともとは生まれも育ちも性別も異なる赤の他人同士。長く一緒にいれば、お互いの気持ちのすれ違いや方向性の違いが出てくるのは必然です。

ご主人の場合、お金で満足させてきたという自負があるので、あなたに相当の甘えがあるのでしょう。老後を夫婦で楽しく過ごそうという考えは無く、「これからはそれぞれの人生を謳歌しよう」くらいに思っているのだと思います。

もしくは、あなたの言動から勝手に察して、自分の趣味に誘ってもあなたはどうせ来ない、と諦めている可能性もありますね。

夫婦が別の方向を向いている今、本当に夫婦関係を修復したいと願うなら、「一緒に老後を楽しみたい」というあなたの気持ちをしっかり夫に伝えて、わかってもらうことが大事です。

あなたは定年退職した後、夫婦二人きりの生活を楽しみたいという密かな女心が残ってるんだと思います。女性は何歳になろうが、永遠に女性として扱ってもらいたいものです。

そういう中で一人、ここまでがんばってきたあなたの労をわかってもらい、「一緒に老後を楽しみたい」という気持ちを真剣に伝えましょう。

我慢ではなく行動を!子どもや第三者への相談もおすすめ

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そのためには、ただ我慢をするのではなく、行動を起こすことが大切です。不平不満を伝えて改善を強要することではありません。夫婦で話し合う、思いを込めた手紙を渡すなど、気持ちを伝えてお互いを理解するための行動です。

でも、中にはあなたが直接行動するだけでは、わかってもらえないご主人もいます。そういうときには、子どもたちの力を借りましょう。

「お母さんはずっとこういう気持ちだったの」と愚痴や不満ではなく、正直な気持ちを伝えれば、子どももわかって上手に通訳してくれるはず。

子どもに話すのが気恥ずかしいと言うなら、私たちのような、夫婦問題カウンセラー(=第三者)が間に入って、ご主人に気持ちを伝えることもできます。

夫婦関係を改善するためには、気持ちを伝える努力が必要で、伝えるためのコミュニケーション力も大事です。今の時代は物事が早く進んでいくので、言葉でしっかり、思いを込めて伝えないと相手には通じません。

後悔のないように、勇気を持って行動してみましょう。

回答者プロフィール:岡野あつこさん

岡野あつこさん

おかの・あつこ 夫婦問題研究家、公認心理師。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。30年間で3万5000件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)、電子書籍『離婚診断』(アデル出版)がある。

離婚相談救急隊運営
・「離婚診断士(R)養成オンライン講座」開講
・YouTube「岡野あつこチャンネル

構成:竹下沙弥香(ハルメクWEB)


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