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- 脳トレパズルは8割が体験!シニア女性のゲーム事情
雑誌「ハルメク」のシンクタンク「生きかた上手研究所」所長の梅津順江が、ミドル~シニア世代の女性のトレンドを読み解きます。今回は50代~80代女性の「ゲーム」に関する意識と実態を大調査!人気のゲームやライフスタイルのリアルをお届けします。
国内ゲーム人口を、60歳以上の女性が引き上げ中?
ゲーム・エンタメ情報総合サイト『ファミ通.com』によると、2021年の世界ゲームコンテンツ市場は前年比106%の約21.9兆円。
日本国内のゲーム市場はほぼ横ばいで2兆円の大台をキープし、ゲームアプリが約1.3兆円と国内ゲーム市場をけん引している、とのことでした。(※参照)。
注目したいのは国内ゲーム人口で、前年の5273万人からさらに増加し、21年は5535万人になった点です。
日本の総人口の35%を占める60歳以上が、国内ゲーム人口を引き上げたのではないか。
そのような仮説を持ち、ハルメク生きかた上手研究所は、2023年2月17日~20日、50~84歳の女性403人に、オンラインゲームに限定せず「ゲーム全般に関する意識・実態調査」をWEBアンケートにて実施しました。
シニア女性のゲーム平均時間は運動習慣よりも長い
月1回以上の頻度で最近ゲームをしているシニア女性は全体403人のうち261人(64.8%)でした。6割以上というのは見逃せない数字ではないでしょうか。
それだけではありません。驚いたのは、1回あたりゲームに費やしている平均時間が約42分だったことです。
<5年以内のゲーム経験率と、プレイ頻度が月1回以上の人の割合>
最近は、短い時間でできることを謳うサービスが多く、女性専用スポーツジムは『30分フィットネス』と標榜、最近話題の「コンビニジム」は『1日5分でちょいトレ!健康習慣プログラム』を提供しています。
シニア女性は、運動習慣よりも長い時間をゲームに費やしているということになります。
オンラインゲームもエンタメの一つとして浸透
対面型の紙・道具を使うリアルゲームとスマホ・パソコンで行うオンラインゲームとの違いはどうでしょう。
403人のうち、リアルゲームは198人(75.9%)と多いですが、オンラインゲームも130人(49.8%)。 ゲームをするシニア女性の半数がオンラインでゲームをしていました。シニアのデジタル活用が進んだ結果です。
<リアルゲームとオンラインゲームの経験率>
プレイ内容を見てみましょう。ゲームをしている人(261人)の約8割(208人)が「脳トレ系パズルゲーム」でした。リアルゲームが81.3%(169人)、オンラインゲームが29.8%(62人)、両方経験者が11.1%(23人)です。
紙媒体(新聞・雑誌・本など)で掲載されている「数独(ナンプレ)、クロスワード」が当該世代に人気なことは知っていましたが、脳トレ系オンラインゲーム派も一定数いるということが今回明らかになりました。
ハルメクのオンラインメディア「ハルメク365」でも脳トレは人気のコンテンツです。ぜひお手すきで脳トレにチャレンジしてみてくださいね!
暮らしに根付くオンラインゲーム、まだ課金は少なめ
月1回以上の頻度でゲームをしている人(261人)のうち、お金を使って(課金して)ゲームしているシニア女性は、約2割(52人)。261人の内訳は、リアルゲームで17.6%(46人)、オンラインゲームで3.1%(8人)がお金を費やしていました。
市場が活気づくにはまだ遠いようですが、リアルゲームの方が財布の紐が緩そうです。
自由記述を見ると、シニアがハマっているオンラインゲームと、その理由が確認できます。いくつか紹介します。
・「ツムツム。ハートを送りあうことで、普段会えなくても元気にしているか、コミュニケーションがとれる」(57歳)
・「あつ森。昆虫、魚、博物館などよく表現できているので、実物にも興味が広がる」(59歳)
・「LINE POP2。夢中になることがなかった自分が生まれて初めてハマったゲーム。嫌なこと全て忘れて没頭できる。このゲームが好きなリアルな友達と仲良くなりたい(63歳)」
・「ピクミンブルーム。のんびりできて気楽。孫と買い物行くとき、スマホを持たせて歩いて楽しんでいる。かわいいと孫がお気に入り」(74歳)
オンラインゲームとリアルな生活とを結びつけ、利点を見出している様子が伺えます。
今後ますます、デジタルもゲームもシニアの生活の一部として根付いていくことが予想されます。マネタイズには時間がかかるかもしれませんが、慣れ親しんだリアルゲームとの融合、人とのつながりなど実生活が豊かになるのであれば、可能性があるのではないでしょうか。
シニアのゲーム市場の動きからしばらく目が離せません。
※参照元
ファミ通.comプレスリリース
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