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- 山本ふみこさんエッセー通信講座第4回参加者の2作品
随筆家の山本ふみこさんが講師を務めるハルメクのエッセー通信講座。毎月1回、半年間でエッセーの書き方を学びます。第4回のテーマは「かけはし(橋)」。参加者が書いた作品から山本さんが選んだエッセーを紹介します。
山本ふみこさんが選んだ2つのエッセー
クリックすると、作品と山本ふみこさんの講評をお読みいただけます。
「昆布〆、って」大井洋子さん
夫は家に人を招き、もてなすのが好きである。その際、「昆布〆」を手作り……
「じいばあいーつ始めました」板谷越りんさん
それって、今はやりの何ていうんだっけ? ご飯とか運んでくれるサービス……
エッセーに関する質問・お悩みに動画で回答
通信制エッセー講座の参加者から寄せられた質問やお便りに、山本さんが回答します。
今月は、参加者が取り組んだエッセーのテーマ「かけはし(橋)」のお話から始まりました。
山本さん:今回のテーマは難しかったというお便りを多くいただきました。私は、実はそう思っていなかったんです。なぜならみなさんは、日々いろんなものに向かって橋を架ける方だろうと思っていたから。
エッセーを書くときは読者に対して橋を架ける。家族に対して橋を架ける。お友達に、そのとき触れ合っている相手に、いつも橋を架けながら生きているのが私たちの「ありよう」だと思うんです。
だから、いつもしていることを、いつものように書いてくだされば成立するというのが予想だったので、その意識に遠かったのかなという驚きがありました。
これからはテーマと向き合うときに、そのテーマが意味するところは自分にとってどんなことだろうかと想像を広げてみて、そして書き始めるのはいかがでしょうか。
動画では、「橋」という題名で山本さんの印象に強く残っているカフカの短い小説の紹介と、その朗読も聞いていただけます。
続いて講座参加者からの質問にお答えしました。
【質問】「本の一節や歌の歌詞を引用する場合、著作権との関連で注意すべきなのはどういうところでしょうか?」
山本さん:引用にはルールがあります。
- 公表された著作物であること(本などの出版物やCDなど)
- 書名と著者名、歌の場合は曲名と作詞者(歌い手ではない)を明記すること
- 漢字の表記などすべてにおいて文章や歌詞を変えないこと(数字も同様)
- 引用部分とそれ以外の部分が明瞭に区別されていること(括弧や1行空けなど)
- 自分の著作物が主で、引用する文章や歌詞が従になっていること
- 引用する目的に必然性が必要
引用の力を借りなくても自分で言えてしまうときは、引用しない方がいいと思います。また「こうではない」というときに引用された人の迷惑も考えた方がいいかもしれないし……難しいですね。引用とは、他の人からの借り物ですから、どう扱うか、損なわない行為であるかということも大切だと思います。慎重でありたいですね。
動画ではさらに、「自分の文章のスタイルが作れなくて迷走しています」というお便りに、山本さんがお答えしています。ぜひご覧ください。
随筆家・山本ふみこさんのプロフィール
1958(昭和33)年生まれ。出版社勤務を経て随筆家に。ハルメクでは連載「だから、好きな先輩」やエッセー講座(会場開催と通信制)の講師でおなじみ。著書に『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社刊)『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫刊)『暮らしと台所の歳時記 旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)『こぎれい、こざっぱり』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ刊)『家のしごと』(ミシマ社刊)ほか多数。公式ブログは http://fumimushi.cocolog-nifty.com/
ハルメクの通信制エッセー講座とは?
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回出されるテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けられます。講座の受講期間は半年間。
現在、第4期の講座を開講中です。次回第5期の参加者の募集は、2022年6月に雑誌「ハルメク」6月号の誌上とハルメク旅と講座サイトで開始予定。
募集開始のご案内は、ハルメクWEBメールマガジンでもお送りします。ご登録は、こちらから。
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