公開日:2019/08/01
毎月開催、身近な草花を見ながら散歩する「ハルメク草花散歩」。7月は、7万㎡以上の広大な敷地を誇る庭園、小石川後楽園を訪れました。睡蓮や蓮の咲く池のほとりを歩き、色鮮やかな夏の花を楽しみました。
今回訪れた東京都文京区にある小石川後楽園は、水戸徳川家の大名庭園。
中山道の木曽谷の渓流を模した木曽川や、中国・杭州の西湖の堤、水面に映る形が満月のように見えることから名付けられた円月橋など様々な風物が取り入れられ、琵琶湖に見立てた大泉水を中心にした回遊式築山泉水庭園になっています。
園内は初夏の色鮮やかな緑に覆われ、都会にいることを忘れてしまうほど! 蓮池では見頃の蓮が綺麗なピンク色の花を付けていました。
お待ちかねの昼食は、涵徳亭(かんとくてい)で和食のお弁当。デザートの水まんじゅうも好評でした♪
午後は急な牛坂を上り、牛天神北野神社へ。
2019年からパスポートの透かし絵に採用された葛飾北斎の富嶽三十六景「礫川雪ノ旦(こいしかわゆきのあした)」はこちらの境内から描かれたそう。
散歩の最後には、東京都戦没者霊苑やイタリア様式を用いて造られた礫川公園も訪れました。
7月前半は梅雨のため雨の中での開催が続きましたが、後半は梅雨明けの快晴で夏の訪れを感じられる草花散歩となりました。
1980年生まれ。千葉大学園芸学部卒。草花はもちろん、土地の歴史や地形にも詳しいハカセです。2014年からハルメク講師として活躍。豊富な知識と明るい性格で大人気です。最近ではNHKの出演でも話題に。 |
講師の清右衛門さんおすすめの草花をご紹介!
日当たりの良いところに生える一年草。小さな花を葉の陰に咲かせ、ミカンに似た実をつけます。
水田など湿地に生える多年草。溝に繁茂する様子から名付けられました。
東日本を代表するユリ。強い芳香と模様により、世界的に珍重され、明治時代にはさかんに欧米に輸出されました。
9月:秋の向島百花園で楽しむ、30mの萩のトンネル
万葉集や中国の詩経などの古典に詠まれた植物を集めて江戸時代に作られた花園「向島百花園」では、この時期、全長約30mの「萩のトンネル」が満開に。園内では秋の七草も観察できます。
次回の動画&レポートも、お楽しみに!
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