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雑誌「ハルメク」で連載中の「マダムの作り方」の著者・川邉サチコさんの娘、美容家・美木ちがやさん。美容一家に生まれ、少女時代から“大人の女性の美”を見つめ続けてきた、ちがやさんが考える美の秘策をお伝えします。第1回目のテーマは「表情」です。
自分と上手に向き合うことで、人は美しくなれる
はじめまして、美木ちがやです。
髪の毛はチリチリのくせ毛、肌質も悪い、あげたらきりがない程の悩みだらけ。そんな中、子どもの頃から美しい人々に囲まれて、綺麗でいることは当たり前の中に育ってきました。
父方の家系は日本に初めて美容技術を取り入れた人達で、祖母もひい叔父さんも美容家でした。特に母、川邊サチコは私が幼少の頃から、とても美に対しては厳しく、歩き方や姿勢、鏡の中で自分がどのように映っているか、確認するようにと、言われてきました。
当時の母は、世界中を駆け回りトップクラスの美しいモデルや女優さんを綺麗にする仕事をし、私も海外ファッションショーの楽屋や、オートクチュールの仮縫いの現場、女優さんの撮影現場などへ一緒に同行し、今考えてみるとそれはとても貴重な体験でした。
そんな中で子どもの頃から育ってきた私は、あまりにも周囲の美レベルが高すぎて、自分への評価がどんどん低くなってしまい、コンプレックスだらけの女の子でした。
大人になりこの仕事をするようになり、やっと自分と上手く向き合えるようになりました。
母とともに、女性をトータルで美しくするサロンを開いて
今は、女性をトータルで美しくする完全予約制のサロン「KAWABELAB」を、母と始めてから25年くらいになります。
サロンと言っても、「自分の家でくつろげるような場所」をコンセプトにしており、ヘア、メイクはもとよりお洋服や着物のコーディネートアドバイス、パーソナルショッピング、メイクレッスンや、講師を迎えての呼吸法ヨガレッスン、身体を整えるためのランジェリーアドバイス、なども行っています。
お店を開いているというよりは、2人で綺麗になって楽しいことを、みなさんと一緒にできる場所をやっている。という感じなのかもしれません。ヘアやメイクをするだけでは女性は綺麗を完成することは不可能です。
私自身も母も、年々歳を重ねれば重ねるほど美への悩みは深くなるばかりですが、少しの目線の違いや、メイクやお手入れ、考え方など、解決していく方法を日々トライしています(実践しています)。
また、その秘策は日々のお客様や私の周りの素晴らしい方々からいただけるエッセンスから学ばさせていただいています。
この秘策をこちらのWEBでは、そおっとみなさまへお伝えできればと、思っています。そして何かお役に立てれば本当に嬉しいです。
今回は、その第1回目として、「大人の美しさは、表情から」をお届けします。
大人の美しさは、表情から
歳を重ねてきて一番危険なのは、実は表情が怖いこと。
どんなに綺麗に完璧にメイクしても、どんなに高価な洋服を着たとしても、駅の廊下や電車の鏡にふと映った自分の顔が暗くてしかめっ面になっているのと、口角がうっすら上がって朗らかな表情になっているのとでは、断然朗らかな方が若々しく見えるものです。
ここ一番というような同窓会、結婚式やパーティーのお支度をしてお客様をお見送りさせてもらうとき、時々、ほとんどメイクも施していないのにキラキラと輝いているのはどうしてだろう? と、思う方がいらっしゃいます。
違いは「表情」。おそらく最も難しく、そして長い年月を費やさないと、この本物の美しい「表情」は手に入らないものなのかもしれません。
日々、努力しなくてはならないのは、入念なお手入れだけでなく、強く、しなやかに生きること。それが最も、大人の美容に大切なこと。
表情が光り輝いている女性が、私の周りでも大勢います。自分の良さに気づかない方々に、どうか自分の美しさにもっと早い段階で気づいてほしいと強く思っている毎日です。
次回のテーマは、「意識次第で、美はポケモンのように進化し続ける」。大人の美に必要なメソッドについてお届けします。
※この記事は、2018年7月公開の記事を再編集して配信しています。
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