今から楽しみたい、大人の秋コーデ3
2022.09.142023年10月06日
美容家・美木ちがやの美の秘訣は
肌と心の調子を上げるモーニングルーティン
トータルビューティーサロンを主宰する美容家・パーソナルスタイリストの美木ちがやさんが、“大人の女性の美の秘策”をお伝えします。今回は、モーニングルーティン。家事や仕事で忙しい女性こそ、朝に自分だけの時間を過ごすことが大切と言います。
朝は、自分のためだけに過ごせる貴重な時間
朝の時間は、本当に大切です。仕事や家庭のことがあると、日中はまったく自分の時間を取れないものです。夜は早く就寝し、朝は家族より早く起きて自分だけの時間を作るようにしています。
写真、美容、ファッションといった仕事に携わる身として、美しいものも、そうでないものも、見るものすべてに感動できるような感受性を持っていたいと思っています。そのためにも、美意識や五感を呼び覚ます朝は、とっても神聖な時間帯です。
新しい始まりである朝にエネルギーをチャージして、自分を整えるモーニングルーティンをご紹介します。
朝起きたら、まず自然を感じながら白湯を飲む
朝起きたら天気に関係なく、必ず窓を開けて息を大きく吸い、目をつむり、空気と太陽の光を自分の中に取り込み、今日一日に感謝することからスタート。
光や風、雲の流れ、木々、犬の表情など、美しいシーンを一つ一つ思い浮かべ、心の中に置くことを心掛けています。
そして、体温くらいの白湯を飲みます。朝の体にはできるだけすぐに、水分を補給したいもの。寝ている間に汗をかいて、朝の体は水分が足りない状態になっています。白湯を飲むと、体が活性化するのを感じます。
「鏡は先生」キッチンに立ちながら表情を確認します
寝起きの顔って、1日の中で一番最悪な状態です。でも、一番最悪な顔を見ておかないとだめ。「今日は調子がいいな!」「今日はこんな顔色なんだ」と、ちょっとした日々の変化をチェックできるからです。
顔をチェックするために、キッチンには大きな鏡を置いています。鏡は先生です。朝ごはんを用意しながら、食器を洗いながら、ふと目に入った自分の顔を確認。そして、にっこり口角を上げて、笑顔のチェックもします。
くすみのない肌を作る温冷洗顔のやり方
次は洗顔。川邉家に伝わる洗顔の習慣が「温冷洗顔」です。蒸しタオルを作って、首、耳まわりを温めた後に洗顔をし、最後に氷水で締めます。
年を取ってくると、肌のターンオーバーのサイクルも乱れる上に、滞りやすくなって、むくんだらむくみっぱなしです。
血行をよくしてから、最後に冷水で締めることで毛穴も引き締まり、化粧のりもよくなります。肌の代謝が上がって顔色もよくなり、気分も上がります。
美容家だった祖母が温冷洗顔をしていて、蒸しタオルの使い方やマッサージ、最後は氷水で締める大切さをよく聞かされていました。サチコさん(母)も、社会人の息子も習慣にしています。
祖母やサチコさんのハリのある肌の調子を思うと、化粧品でケアして物質的に補うことも大切ですが、自分の体が本来持っている力を使うことが大事だと感じています。
時間に余裕があるときは、ストレッチも
時間に余裕があるときは、ストレッチポールを使ったストレッチと、簡単なヨガのポーズを行います。
朝のたるみをスッキリさせるためには、顔をマッサージするだけでは足りません。全身使って、血流をアップしていきます。
ストレッチポールはとっても簡単。ストレッチポールに背骨を当てて乗り、ゆらゆらと左右に揺れるだけで十分です。やりたくないときはやらなくてもいいと思っています。
そして、やはり朝に一番大切なのは笑顔。なんだか気分が乗らないときも、まずは笑顔! 笑顔を作ることが、心からの笑顔を導きます!
自分を大切にケアする習慣をつけよう
コロナ禍を経て、自分の力で自分をケアすることへの意識が高まっているように感じます。これから先、人工的に作られた美しさではなく、ナチュラルに年を重ねていくことに美意識を持つ人が増えていくはずです。
自分の体は、自分でリメイクしていくしかありません。だからこそ、五感を研ぎ澄まし、自分の内側に目を向けてケアする習慣を作ることが大切だと思うのです。
美木ちがや
みき・ちがや 1963(昭和38)年東京生まれ。ヘアメイクアップアーティストとして雑誌等で活躍。東京都・渋谷で完全予約制サロン「KAWABE LAB」を運営。母サチコさんとともにヘアメイク、ファッションのトータルアドバイスも行う。
■美木ちがやさんが母・川邉サチコさんと主宰するトータルビューティーサロンのInstagramはこちら