手作りの「古布リメイク小物」で“ひと手間”を愉しむ
2021.03.312021年04月27日
横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・3
季節の変わり目に感じる「涼風の通り道」
料理研究家・横山タカ子さんの季節のしつらいをお届けする連載企画。今回のテーマは「夏を迎える準備」。透き通った水のように見えることから、その名がついたともいわれる「水うちわ」。窓辺に飾るだけでも見た目に涼しく、部屋へ涼を運んでくれるそうです。
「水うちわ」を飾って、涼しく夏を迎える準備を
季節の変わり目の家の模様替えは、我が家の恒例行事。居間の板戸を簾戸(すど)に変え、窓には簾すだれを下ろし、ターコイズブルーに手染めしたガーゼをカーテンの代わりに。家の中にスーッと涼しい風の通り道ができます。
季節ごとに自分の手を動かしてしつらえることは、暮らしを見守ってくれているこの家への礼儀、とも思うのです。
数年前に知り合いからいただいた美濃和紙の「水うちわ」も、夏のしつらいの定番。竹製の骨に雁皮紙(がんぴし)という薄い和紙を張り、上からニスを塗ったもので、...