- ハルメク365トップ
- 連載
- 著名人コラム
- 池田まき子 グレイヘアで、心軽やかに
- 「グレイヘア」で自由になった心で、人生を楽しく!
秋田市在住の児童書ノンフィクション作家・池田まき子さん(61歳)が、グレイヘアをテーマにつづる人気連載も、今回が最終回。この1年でブームとなったグレイヘアについて振り返りながら、代表を務める「グレイヘア秋田」の活動にも触れます。
「グレイヘア・ブーム」はどこまで?
「あっ、あそこに、グレイヘアの人!」
「あの女性のグレイヘア、素敵! ファッションもかっこいい!」
「グレイヘア歴5年」の私は、街に出ると、知らず知らず、グレイヘアの人を目で追い、素敵な着こなしの女性を見つけると、後をついて行きたくなってしまいます(笑)。アクセサリーからカバンまで、こだわりが感じられる女性たちは、胸を張ってさっそうとし、表情も生き生きしています。同性の私でも、ときめかずにはいられません。
今月初め、2019年度「流行語大賞」のノミネートが発表されました。振り返れば、昨年のノミネートに「グレイヘア」が選ばれたことが、「グレイヘア」の認知度を高め、「グレイヘア・ブーム」が起こるきっかけになったといえます。
あれから、ちょうど1年。自然志向の価値観が注目され、グレイヘアの女性を見る機会は、確実に多くなったように思いますが、ブームはこのまま続いていくのでしょうか。
そもそも、「白髪を染めないという選択」は、「ありのままの自分を受け入れ、年を重ねることを楽しむ」というライフスタイルにつながるもの。グレイヘアにすることが最終目標なのではなく、目指すは、自由で前向きな生き方。言うなれば、「グレイヘア」は自分のための「マイブーム」。気負いのない捉え方で、いいのかもしれません。
「グレイヘア秋田」を立ち上げて1年
2018年春、60歳になったのを機に、30年在住したオーストラリアでの生活に区切りをつけ、仕事の拠点を故郷の秋田市に移しました。日本でやりたいと思っていたことの一つが、「グレイヘア」についての発信。
まずは、インスタグラムへの投稿を始めたところ、全国各地のグレイヘア仲間から、すぐに反応がありました。そして、東京や大阪をはじめとした都市部で「オフ会」が開かれていることを知り、秋田に「グレイヘアの会」を立ち上げることになったのです。
「グレイヘア秋田」の会の様子が、地元のメディアで紹介されると、問い合わせが多く寄せられるように。加入したいという申し込みだけではなく、白髪にまつわる悩みを打ち明ける人も、少なくありませんでした。
「染毛剤の影響で頭皮がかゆくなるので、いつかはやめたいと思っている」
「グレイヘアにしたいのだけれど、きっかけがないまま、ずるずると……」
「世間の目が気になって、白髪染めをやめられない。どうしたらいいか」
当初は、グレイヘア仲間の親睦を図り、情報交換の場となればと考えていました。けれども、悩みを抱えた人たちの切実な声を聞いてからは、「染めない自由」があることを知ってもらい、一歩を踏み出す手伝いができればと思うようになりました。
回を重ねるごとにメンバーは増え、現在は60人余り。大きな輪になりつつあるといえます。
12月初旬に開く集まりは、早くも第7回目。4回目のランチ会からは、講師を招き、「グレイヘアに合うファッション」「ヘアスタイル」「メイクアップ」などをテーマに、ワークショップを開いています。これからも、心豊かなライフスタイルにつながる企画を続けていければと、模索しているところです。
「グレイヘア」の適齢期はいつ?
私が白髪染めをやめたとき、姉と母からは、「染めた方が若く見えるのに」と、何度も言われました。けれども、私の活動や発信を見聞きしたことが影響したのか、二人とも白髪染めをやめることに。姉66歳、母は88歳にして、「グレイヘアへの道」を選んだのです。
「美容院に行くのがおっくうだったから、もっと早く始めていればよかった」
「髪のパサつきがなくなって、ツヤやハリが出てきた。頭皮も肌もいい感じ」
姉と母にこのようなコメントをもらい、また、傷んだ髪の毛がよみがえる様子を間近に見られたのは、何よりもうれしいことでした。二人にとって、グレイヘアに対して抵抗を感じなくなったこのときが、「グレイヘアにする適齢期」だったのかもしれません。
年をとると、髪の毛が白くなるばかりではなく、眉毛やまつ毛も減ります。額、眉間、目元にシワが増え、頬もたるむなど、全体的にぼんやりした印象に。つまり、顔全体が柔らかい感じになるので、髪だけが黒々と目立つと、はっきりしない顔がますますぼやけ、老け顔になってしまいがちます。
自分で「どこか、しっくりこない」といった違和感があるのなら、そろそろ「グレイヘア適齢期」なのかもしれません。「染めるのも自由・染めないのも自由」ですが、もし、染めるなら「まっくろくろすけ」にならないよう、くれぐれもご用心を。
自由な心で、人生を楽しみたい!
「白髪があると、老けて見える」
「白髪を染めないのは、恥ずかしいこと」
多くの人がこのように言います。けれども、私は、全く気にならないし、気にする必要もないと思っています。年を取ると、シミやシワが増えるように、髪の毛が白くなるのは、ごくごく当たり前のことなのですから……。
「女性の白髪はだらしない」といった固定観念、周囲の価値観、世間の目などから解放されると、気持ちがスッキリ。みんなと同じである必要はなく、自分がどうありたいかを考え、自分が心地良いと思えることを貫いていきたいものです。
グレイヘアを選択して得たものの中で、「自由な心」になれたことが、一番の宝物。本来の自分に戻って、自然体で真っすぐに歩んでいけることが、何よりの幸せなのではないかと思うこの頃です。
自分と向き合い、老いていく自分をいとおしく感じられるようになった今、60歳を越えた今だからこそ、人生の面白さを、もっともっと味わっていければと思っています。
どうぞ、みなさんも、「自由な心」で、年を重ねることを大いに楽しまれますように!
池田まき子さんのinstagramやfacebookもどうぞ。
-
上質な美酒がずらり!
希少で高価な「貴腐ワイン」を美味しく飲める場所をご存知ですか?何年も工夫を重ねて作られた美酒を、家族やお友だちとご一緒に!ギフトにもおすすめです。 -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
ボクと一緒に歩こう!
日々の歩数を記録して、かわいい「うごくま」がカロリー消費を応援してくれる!独自の歩数計アプリを搭載した便利スマホって? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって? -
自分に似合う「眼鏡」は?
見た目の印象が若返る♥「自分に似合う眼鏡」を知って、ワンランク上のおしゃれを!