小泉今日子さんが同世代の相談に答えます<1>

ふいに襲う寂しさ、切なさ…今日子さんはどうしてる?

公開日:2023.09.29

更新日:2024.09.12

不定期連載「小泉今日子のときどき、こんにちは」。今回は、オトナ女性のお悩みに、今日子さんがズバリ本音でアドバイスする「お悩み相談」コーナー。夫婦仲も交友関係も充実…でもふと心を襲う「人恋しさ」や「寂しさ」をどうすればいい?というお悩みです。

悩み:最近、やたら人恋しく、寂しさが募ってしまいます

48歳、自営業、大学生と高校生の母です。

毎日、家族のご飯を作り、フルタイムで働き、平凡な日々を過ごしています。夫とも月に2回はお出掛けしたりと仲良くしています。

コロナ禍になってからなのか、年をとったせいなのか、急に昔の友達や昔好きだった人に会いたくなってしまいます。勇気を出して連絡をとって、ランチをしたり近況報告をしたり楽しい会話で盛り上がるのですが、"私の生きてるうちにあと何回この人と会えるだろう"と思うと急に寂しくなったりします。
毎日が忙しく、時間に決して余裕があるわけではないのですが、もっと時間をつくって遠くの友達に会いに行ったりしたいと思ったりもします。

この寂しさはなんなのでしょうね?

両親や兄妹とも離れて暮らしているので、もっと親孝行をしなきゃなぁとか、母娘旅行もしたいと思いつつ、なかなか出来ないままでいます。

昔から小泉今日子さんのファンで、ドラマ「最後から2番目の恋」を何度も見返しているのですが、今日子さんが演じた主人公・吉野千明は40代の切ない気持ちが表現されていて泣いてしまうこともあります(笑)。
10年前には感じなかったこの40代の寂しさなのか切なさなのか、どうしたものか、誰にも話すことなく一人で悶々と悩んでいます。

今日子さんは、このような気持ちになる時はありますか?そういう時はどのようにして過ごされますか?
 

今日子さんの回答:「寂しい」という感情を受け入れて

私も最近になってずっと疎遠だった中学生時代の友人達と頻繁に連絡を取り、時々会ってお話しをするようになりました。みんなそれぞれの人生を生きてきて、この年齢でまた少女時代のように笑いながら過ごす時間に感謝しています。

私は15才の頃から働いていたので中学が最終学歴(高校一年で中退)です。だから、何者でもなかった、“ただの私”を知ってくれているのはその頃の友達です。何十年も会っていなかったのに一瞬で“ただの私”に戻れるのがとても嬉しく、楽しい時間です。

きっと誰もがそうなのかもしれません。

私の場合は...

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ハルメク365とは?

小泉今日子

1966年生まれ。1982年にデビュー。俳優として映画や舞台に多数出演し歌手、執筆家としても活躍。2015年より株式会社明後日を立ち上げ、舞台・映像・音楽・出版など、ジャンルを問わず作品をプロデュース。
 

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