菅沼薫さんに聞く、50代からのメイク術

必要?使い方は?フェイスパウダーを解説

公開日:2019.02.06

更新日:2023.10.13

ファンデーションを深掘りする特集第8弾は、ベースメイクの仕上げに役立つフェイスパウダーについて。そもそも必要なの? どうやって使うのが正しいの? フェイスパウダーによるメイク直しのコツもお教えします。

フェイスパウダーの役割って?必要なの?

お化粧は、いい香りのするお粉をパタパタするもの。子どもの頃、そういう風に思っていませんでしたか? 漫画やアニメでも、女性がお化粧する場面って、白粉を叩いている姿が描かれていましたよね。

そういう意味で、フェイスパウダーはメイクの象徴的なものといえるでしょう。今はファンデーションが進化して、フェイスパウダーいらずの商品が増えているようですが、フェイスパウダーを併用することで、肌のツヤや輝き、化粧もちがアップします。

フェイスパウダーは、きめ細かい粉が特徴です。マットな質感と輝きを与えてくれるので、透明感のある肌色と明るさを演出してくれます。パウダー、リキッドなどのファンデーションのタイプに関係なく、肌化粧の仕上がり感をアップしてくれます。
 

おすすめのフェイスパウダーと正しい使い方

第25回で試したリキッドタイプのファンデーションにも、仕上がりを格上げするフェイスパウダーが用意されています。すべてルースパウダー(パウダータイプのおしろい)ですが、それぞれ仕上がりの肌感が違っています。

左から、DEW スペリア フィニッシングコンセントレート 15g 4,950円、リサージ ボーテ ビューティアップヴェイル輝 22g 10,000円/すべてカネボウ化粧品

 

「DEW スペリア」のフェイスパウダーは、ツヤ感と上品な光沢感のある仕上がりで個人的に好きでした(笑)。ベールをかけたような印象で、軽めのメイクでいいなら下地にフェイスパウダーをのせるだけでも、十分肌をキレイに見せてくれます。

「リサージ ボーテ」のフェイスパウダーは、ツヤと透明感がさらにアップしますね。

フェイスパウダーは、一見どれも同じように見えるかもしれませんが、実際に肌にのせると、質感が全く違います。

漫画やアニメに描かれているようにパフをパタパタと叩くのではなく(笑)、柔らかいパフや大きめのブラシで、ファンデーションを、ふわっと覆うようにのせるのが、キレイに仕上げるコツです。

つける場所は、基本の中高の額の中央から鼻筋、頬骨の高いところ。ただ、小鼻より下につけると頬がたるんで見えるので注意してください。
 

メイク直しは、プレストタイプの方が便利です

メイクの仕上げや、夕方のお疲れ顔をカバーするには、色付きのフェイスパウダーもおすすめです。サラサラの粉状で、粉が飛びやすいルースパウダーより、粉が固められているプレストタイプなら、使いやすく持ち運びも便利です。また、色付きであれば、簡単に顔色を明るくした上で、肌色を美しく見せてくれます。

化粧直しは、浮いた皮脂を取ってから行い、パウダーファンデーションに加えてフェイスパウダーをのせると、しっかり直せます。崩れが少ないならTゾーンの皮脂を押さえてから、フェイスパウダーだけでも直すことができるでしょう。

プリオール 美つやアップおしろい SPF15/PA++ 全2色 3500円/資生堂、

プリオール 美つやアップおしろい SPF15/PA++ 全2色 3,850円(編集部調べ)/資生堂 

ベージュは健康的な印象に、ピンクは明るく華やかな印象の肌に見せてくれます。キメの細かいさらっとした肌触りも、気持ちいいです。

使い方はくるくるとパフを回しながらパウダーをとると、異なる役割を持つ3つのパウダーが均一に混ざり、明るさとツヤのある元気な印象の肌に見せてくれます。

手の甲などでパウダーのつき具合を確認してからパフを肌にのせると、粉っぽさのない仕上がりになります。パフで肌をこするのではなく、肌の上をそっと撫でるように、やさしくのせてください

夕方になるとファンデーションがヨレる、顔色がくすんでお疲れ顔になってしまうという人は、ぜひ試してみてください。

次回は、ファンデーション特集の締めくくりとして、パウダーファンデーションについてお話しします。

※掲載の商品情報・価格は2023年10月時点のものです。

取材・文=田中優子


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菅沼 薫

ビューティ&ライフ サイエンティスト、武庫川女子大学客員教授、sukai美科学研究所代表。日本顔学会会長をはじめ、化粧品成分検定協会理事、日本香粧品学会学術委員などを務める。美容雑誌「VOCE」における化粧品比較実験を長年手掛ける。化粧品と肌のスペシャリストとしてメディアでも活躍中。

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