菅沼薫さんに聞く、50代からのメイク術

(22)ファンデーション|美しく仕上げる下地選び

菅沼 薫
2019/01/09 5

前回までのファンデーションの基礎知識に続き、いよいよ実践編! 年齢肌向けの人気ブランドの商品を実際に試しながら、商品選びや使い方を教えてもらいます。今回のテーマは、ファンデーションをより美しく仕上げ、キープする下地についてです。

下地の選び方
【目次】
  1. 厚塗り、ヨレ防止のためにも下地は必要
  2. 下地の選び方は「顔の“どこ”の“何が”一番気になるか?」
  3. テカリ・メイク崩れを防ぐのも下地の役割

厚塗り、ヨレ防止のためにも下地は必要

「歳を重ねてから、ファンデーションのヨレが気になるようになった」、こういう声をよく聞きます。これは、ファンデーションの選び方もありますが、多くの場合は厚塗りが原因。シワやシミなどをカバーするために重ねて塗ることで、皮膚の動きでヨレが生じてしまうのです。

このヨレを防ぐために、上手に使って欲しいのが化粧下地です。前回もお話ししましたが、化粧下地には、肌の明るさを上げる、毛穴やシミを隠す、ファンデーションのつきをよくするなど、様々な効果があります。下地を塗る手間が増えると思うかもしれませんが、ファンデーションを重ねる手間と化粧直しの手間が減るので、結果としてメイクのトータルでの手間を減らし、仕上がりの満足度を上げてくれるはずです。使っていない人や、ファンデーションの仕上がりに満足できないという人は、ぜひ取り入れてみてください。

なお、下地は上にファンデーションを塗る前提でつくられています。ファンデーションのよさを引き出すためにも、同じブランドの製品を使うことをオススメします。

下地の選び方は「顔の“どこ”の“何が”一番気になるか?」

ファンデーションのブランドに化粧下地が数種類ある場合は、「顔のどこの何が一番気になるのか?」で商品を選びましょう。たとえば「プリマヴィスタ ディア」からは、「小ジワや毛穴のへこみ、色ムラなどのくすみの原因を光で消して肌色を明るく見せる下地」として、肌色を明るくする「つややかタイプ」、シミ・ソバカスをカバーして明るくする「カバータイプ」の二種類が発売されています。

プリマヴィスタの下地

左から、プリマヴィスタ ディア 明るさアップ 化粧下地 つややかタイプ、プリマヴィスタ ディア 明るさアップ 化粧下地 カバータイプ ともにSPF20/PA++ 25g 2800円(編集部調べ)/花王ソフィーナ

 

これはどの化粧品にも言えることですが、顔全体などの広い面積をカバーするものは柔らかめのテクスチャー(=のびがよくて広げやすい)、部分的にカバーするものは固めのテクスチャー(=ピンポイントに置けて広がらずに留まる)でつくられています。

また目もとや口もとの小ジワなど、表情によって皮膚がよく動きシワが気になる部分には、柔らかめのテクスチャーが向いていて、目の下のクマや頬のシミなど、皮膚は動くけれどシワが気になりにくい部分には固めのテクスチャーが向いています。

「プリマヴィスタ ディア」の下地のテクスチャーも、顔全体のくすみを解消する「つややかタイプ」は柔らかめ。「カバータイプ」はクマやシミをしっかりカバーするためか、「つややかタイプ」に比べて固めに感じます。顔全体に「つややかタイプ」、クマやシミの部分に「カバータイプ」を併用するのが理想的なのでしょうが(笑)、どちらかという場合は、全体のくすみ、目の下のクマやシミのうち、どちらがより気になるかで商品を選んでください。

また、下地選びで気をつけたいのが、青白い光のあるタイプは、肌に透明感が出るけどクマが消えにくいということ。「プリマヴィスタ ディア」の場合も、実際に2つを塗り比べてみると「つややかタイプ」の方が、青白い光があるように感じます。その点からも、目の下のクマが気になる場合は「カバータイプ」を選ぶのがいいでしょう。

テカリ・メイク崩れを防ぐのも下地の役割

ヨレだけでなく、テカリもメイク悩みの一つ。20代の頃より皮脂の量が減っているので、顔全体ということは少ないと思いますが、小鼻の周りや、額の中央など、部分的な皮脂の浮き(=テカリ)から、化粧が崩れてしまう人が多いようです。また、汗も化粧崩れの原因に。この場合は、”化粧もち”に、特に効果が高い下地を選ぶとよいでしょう。


例えば「エスプリーク」の下地がその一つ。

エスプリーク下地

エスプリーク パーフェクト キープ ベース SPF25/PA++ 30g  2600円(編集部調べ)2月16日発売/コーセー

テカリの原因は、皮脂がファンデーションや下地の成分である粉になじまず、浮いてしまうこと。「エスプリーク パーフェクト キープ ベース」は、独自開発の成分に皮脂を吸収させることで、表面をさらさらに変えて、テカリを防ぎ、化粧もちをよくするという商品です。皮脂を吸収する一方で、水をはじくので汗をかいても崩れにくくできています。テカリが気になって、メイク直しの回数が多いという人は、こういった「皮脂や汗」対策の商品を試してみるといいでしょう。

小ジワやシミなどの肌悩みは、人によって違うし、年齢や環境によっても変わってきます。これらをファンデーションだけでどうにかするのは難しいので、年齢肌のメイクに化粧下地は必須。ファンデーションの厚塗りも防げるし、化粧もちもよくなります。今の自分肌に合ったものを選んで使ってみてくださいね。

次回は、時短で便利!と愛用している人も多いBBクリームについてお話しします。

 

取材・文=田中優子

 


■ファンデーション関連記事はこちら

(19)日本女性がファンデーションにこだわる理由

(20)50代からのファンデーション選びのポイント

(21)美人に見えるファンデーションの塗り方とは?

(23)個性派揃いのBBクリームのお試し徹底比較!

(24)リキッドファンデーションの選び方と塗り方

(25)おすすめのファンデのパフとブラシ、使い方

(26)必要?使い方は?フェイスパウダーを解説

(27)50代以上向け!パウダーファンデの選び方

菅沼 薫

すがぬま・かおる ビューティ&ライフ サイエンティスト、武庫川女子大学客員教授、sukai美科学研究所代表。日本顔学会会長をはじめ、日本化粧品技術者会役員、日本香粧品学会評議員などを務める。美容雑誌「VOCE」における化粧品比較実験を長年手掛ける。化粧品と肌のスペシャリストとしてメディアでも活躍中。

この記事が気に入ったら「いいね!」ボタンを押してください。 

編集部へのご意見はこちら

ハルメクBEAUTYメールマガジンを受け取る

50代からの美を保つ秘訣やワンポイント・セルフケアなど、美と健康に役立つ情報をお届けします。

※メールの送信をもって、「個人情報保護について」に同意したとみなします。

※受信制限をしている人は、info@halmek.co.jpからのメールを受け取れるようにしてください。

ハルメク halmek

ページ先頭へ