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- 意外と間違っている?ビューラーの正しい使い方
前回は、目力をぐんとアップするアイラインの引き方についてお教えしました。第40回は細く短くなったまつ毛をカバーし、魅力的な目もとにする方法を菅沼薫さんに教えてもらいました。ビューラーの正しい使い方は必見です!
ビューラーとマスカラは目を大きく見せるためのもの
前回、マスカラはアイラインの代わりにもなり、塗ることで目を大きく見せることができるとお話ししました。これは、目を囲んでいるまつ毛の縁取り効果が上がるためで、資生堂と大阪大学が行った研究でも、マスカラを塗った方が錯視により目が大きく見えることが証明されています。
この研究結果でもわかるように、まつ毛は目を大きく見せるために重要な存在。ですが、年齢を重ねるごとにハリやコシが失われ、細く少なくなりその存在感が薄くなってしまいます。
また、もともと日本人のまつ毛は下向きに生える傾向があり、まつ毛が瞳や白眼を隠して影をつくってしまうことも、目が小さく見える一因になっています。さらに日本人は一重や内二重まぶたの人が多い上、年齢を重ねてまぶたにたるみが生じることで、まつ毛の根元がまぶたに入り込んでしまうため、目がより小さく見えてしまうのです。
このまつ毛に太さと長さを出してくれるのが、マスカラです。実はまつ毛は1列並んで生えているのではなく、3~4列に生えています。マスカラは、このまつ毛をまとめて束感を出すこともできて、細くまばらなまつ毛がボリュームアップ! さらにビューラーで上向きにカールすることで、目を大きく魅力的に見せることができます。
ビューラーの正しい使い方と選び方
ビューラーについては「まぶたの皮膚を挟んでしまい、上手に使えない」という声を、特に50代以降の女性からよく聞きます。この場合、ビューラーの選び方と使い方が間違っているケースがほとんどです。
ビューラーに選び方?と思うかもしれません。あまり気にしたことがないかもしれませんが、実は商品によってまぶたにフィットさせる部分(上写真・赤い矢印部分)のカーブの形状や深さ、大きさ、幅が違います。
上画像の赤い矢印の部分を肌に当てているだけの人が多いようですが、それは間違い。このカーブでまぶたの中央を押し、皮膚に埋もれたまつ毛を押し出すのが、ビューラーの正しい使い方です。こうすれば皮膚を挟むこともなく、まつ毛を根元から上向きにカールできます。
ビューラーでまぶたを押し上げるのが正解
まぶたの形は人によって違います。ビューラーを選ぶときは、ビューラーのカーブ部分の形状や深さ、大きさ、幅が、まぶたの形に合うものを選びましょう。実際に使い比べてみるとフィット感の違いがわかると思います。いろいろ試してみて、一番しっくりくるものを見つけてくださいね。
また、下のゴムが破れたものを使うと、カールしないだけでなくまつ毛が切れてしまいます。使っていて弾力がなくなったと感じたら、交換するのをお忘れなく。
ビューラーが苦手な人は温熱式のカーラーが便利
それでもやっぱりビューラーが苦手、という人には、温熱式のまつげカーラーが便利です。まつ毛を下から持ち上げて上向きにカールさせ、熱でクセ付けします。
マスカラをつけた後に温熱式のカーラーを使うのが、私の裏ワザ。マスカラの樹脂が温まって固定されるので、上向きカールをさらに持続させることができます。ただし、温熱式のカーラーを当てるのは、マスカラがしっかり乾いてから! 乾く前に使うと、逆にカールが下がってしまうので気をつけてください。
パンダ目になるのは、マスカラの量が多すぎるため
マスカラは、ねっとりしたのり状の液体です。まつ毛をコーティングし、太さや長さのボリュームをアップさせます。今はほとんどが”ウォータープルーフ処方”と言って、マスカラが落ちてにじんだり、目の下の皮膚につかない仕様になっています。そのため、マスカラが乾いていれば、まつげが皮膚についても色が落ちることはありません。
ですが、マスカラが落ちてパンダ目になってしまう、と悩んでいる人が少なくないようです。この原因として考えられるのが、マスカラが乾いていないか、つけすぎ。マスカラが乾いていない状態でまばたきをしてしまうと、半乾きのマスカラが目の下の皮膚についてしまいます。また、つけすぎると乾きが悪くなる上、まつげも重くなります。せっかく上向きにしたまつ毛が重さで下がり、皮膚についてしまっているのでしょう。
マスカラにも適量があります。ブラシにつきすぎている場合は、ティッシュなどで余分なマスカラを落としてから、まつ毛につけるようにしてください。
ところで、そもそもマスカラがキレイに塗れない!と言う人もいるかもしれません。次回は、キレイに塗りやすいマスカラ選びのポイントと、今話題の“まつ育”アイテムについてお話ししたいと思います。
取材・文=田中優子
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