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- 便利!処方薬が自宅に届く、オンライン薬局サービス
病院での診察後、処方箋をもらって薬局に赴き、薬剤師から説明を受ける…。その流れが、コロナ禍を機に“自宅でできる”オンラインへと移行しています。オンライン薬局サービス「NiCOMS(ニコムス)」を運営する調剤薬局大手の日本調剤に聞きました。
約5万人が登録するオンライン薬局サービス
スマートフォンやパソコン、タブレットを使ってビデオ通話で薬剤師から薬の説明をしてもらい、薬を自宅に届けてもらえるのが、オンライン服薬指導です。全国47都道府県に調剤薬局を展開する日本調剤の「ニコムス」は、2020年9月にサービスを開始し、現在、約5万人(2022年8月時点)の登録者がいるといいます。
オンライン薬局サービスは、体調が悪いときの負担や外出による感染リスクも減らせて便利ですが、医療のデジタル化など、法制度の改定も目まぐるしいし、IT機器にも慣れていないと利用は難しく感じます。
「むしろ、慣れていない方こそ利用してみると便利さがわかると思います」と、日本調剤の薬剤本部 薬剤企画部 営業推進チーム次長の馬場克典さん。詳しく伺いました。
オンライン服薬指導サービスを使いたい!どうすれば?
これまで日本調剤を利用したことがなくても、公式サイトのログイン画面から会員登録すれば誰でも始められるのが「ニコムス」。
「最初のステップをより簡単にするために、スマホやタブレットにダウンロードしなければ使えないアプリではなく、インターネットが使える環境さえあればすぐに始められるシステムにしました」と馬場さん。
電子お薬手帳なども自社開発してきた経験から、アプリは、薬局などで一緒に操作をしないと患者さんの利用開始が難しいと感じていたからだそうです。
「ニコムス」の大まかな利用の流れは下図の通り。
薬剤師との通話は、服薬指導だけでなく「支払い」の際もつながっており、リードしてもらいながら一緒に最後まで操作できるように工夫されています。その後、処方してもらった薬は基本的に翌日までに届き、領収書や薬の情報なども同梱されています。
薬局へ出向かなければいけない場合とは
「ニコムス」のオンライン服薬指導を利用するには、クリニックや病院での診察時に、オンライン服薬指導を受けたい意志と希望の薬局をかかりつけの医師やスタッフに伝えるだけ。
医療機関から薬局へFAX等で処方箋を送ってもらうことでオンライン服薬指導を受けることができるので、わざわざ紙の処方箋を薬局に持っていく手間が省けます。
馬場さんによると、「2023年1月には電子処方箋の運用が始まる見通し。そうすれば薬局が直接、処方箋を入手できるので、すべてオンラインの手続きで薬も配送できるようになります」とのこと。
高齢、過疎化が進む日本の社会にとって医療のオンライン化は不可欠、一日でも早く整うことを願うばかりですね。
家族で参加、すきま時間が使えるメリット
現時点でもすでに約5万人の会員がいるという「ニコムス」。みなさん、どんな使い方をしていて、どんなメリットを感じているのでしょう。
「ある糖尿病の患者さんは、食事作りをしている奥様も一緒に、オンラインの画面を通して薬剤師に相談できるようになったと喜ばれています」と馬場さん。オンラインであれば本人だけでなく、家族も気軽に薬の説明や日常生活のアドバイスがもらえるようになります。
そしてやはり、薬局で待つ時間がなくなり、時間を有効活用できるのが好評とのことです。「ニコムス」の予約は30分おき、仕事や家事のすきま時間に済ませることができるのはうれしいですよね。
馬場さんによると、オンライン服薬指導は薬剤師にとってもメリットが大きいのだとか。「患者さんが来局される時間は集中していますが、オンラインでの対応や調剤は空いている時間にすることで、業務を分散できるようになっています」
健康を日常的にサポート、薬剤師が身近に
2016年には「かかりつけ薬剤師」の制度も始まっていて、希望の薬剤師を指名して同意書に署名すれば、専属のお薬パートナーが持てるようになっています。他の病院で処方された薬やサプリメント、食品との組み合わせに問題はないかなど、すべての服薬状況を把握してもらって、適切なアドバイスを受けることができるという制度です。
「かかりつけ薬剤師指導料として、60〜100円(3割負担の場合)ほどを支払う必要がありますが、持病などを抱え薬が増えて不安だという患者さんの場合、薬を減らす相談などもできますので、喜ばれています」(馬場さん)
処方薬をもらうだけでなく、健康管理のサポートなど、さらに身近で頼れる存在になりつつある薬剤師。「ニコムス」のようなオンライン薬局サービスだけでなく、チャット機能の付いた電子お薬手帳などで、薬剤師さんに相談されている方も増えています。未病対策や健康寿命を伸ばすことにもつながりますし、うまく生活に取り入れていきたいですね。
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