「足の先生」長﨑和仁の足のトラブルQ&A・4

女性は男性よりも冷えやすい!足がつったときの対処法

公開日:2021/07/31

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足の専門医・長﨑和仁さんの著書『足の先生!足のむくみ、だるさ、冷え、下肢静脈瘤どうすればラクになるか教えてください。(アスコム刊)』から、足のトラブルの予防・対処法を紹介します。今回のテーマは、足の冷え対策です。

足の冷え対策 足がつったときの対処法は?

女性は男性よりも足が冷えやすいのは、どうして?

女性は男性よりも冷えやすい

一般的に、女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、熱を発生させる能力が高くありません。さらに体を締めつけるファッションや無理なダイエットが、冷えやすい体を作っていると考えられます。

人間は食べ物を消化・分解したり、筋肉を運動させたりして熱を発生させ、それを血流に乗せて全身に運んでいます。体のどこかが冷えるというのは、熱の発生が十分でないか、熱を運ぶ血流が十分でないか、あるいはその両方が原因になって起こります。

運動不足や胃腸の働きが十分でないこと、貧血、ストレス、女性ホルモンのバランスの乱れなども血流の悪化を招きます。最近多いのは、冷暖房による自律神経の乱れです。自律神経が乱れると、体の温度調節機能がうまく働かなくなり、冷え性の悪化を招きます。

女性の多くが履いているハイヒールも、冷え性、特に足の冷えの原因となります。ハイヒールを履いた状態で歩くと、ふくらはぎの筋肉がうまく働かないために、足の血流が悪くなるのです。

どうしてもハイヒールを履かなければならないのなら、必要な場所でだけ履くようにして、それ以外の場所ではスニーカーなどに履き替えることをおすすめします。

足が冷えやすく、ふくらはぎがつるのは、病気の前兆?

ふくらはぎがつるのは病気の前兆?

足の冷えと足がつることは関連があります。どちらにも、足の血行不良が関係しているからです。病気とは関係がないことが多いですが、あまりにも頻繁に起きる場合には、念のために医療機関を受診しましょう。

足がつる、俗に「こむら返り」という現象は、ほとんどすべての人が経験します。特に就寝時に足がつると、寝ぼけているために適切な処置ができず、さらに悪化させてしまうなどのトラブルになることがあります。

体に血行不良や脱水症状があると、筋肉中のイオンのバランスが崩れ、ちょっとした刺激で筋肉が暴走してしまうために、足がつるといわれています。しかし、まだわからないことも多く、たとえばなぜ足がつるとあんなに痛いのかは、科学的に詳しく解明されていません。

足がつったときの対処法

ふくらはぎ、足の裏、太ももの前側について、足がつったときの対処法をご紹介します。

ふくらはぎがつった場合

座ってひざを伸ばし、手で足指をつかんで手前にゆっくり引き寄せる方法(左)、または立って足を前後にずらし、痛いほうの足のアキレス腱を伸ばす方法(右)を試してみてください。これでたいていは治ります。

足がつったときの対処法1・ふくらはぎ
足がつったときの対処法1・ふくらはぎ

足の裏がつった場合

まず、つま先をつかんで足裏を伸ばします。痛みが治まったら、足の親指と人さし指を足裏に向けて倒します。これでこわばった足裏の筋肉をほぐすことができます。

足がつったときの対処法2・足の裏
足がつったときの対処法2・足の裏

太ももの前側がつった場合

つった側の足の甲を手で持って、太ももの裏側にかかとをつけるようにします。これでつった筋肉が伸ばされます。筋肉が大きいためかなり痛みますが、しばらくすると痛みが和らぐはずです。

足がつったときの対処法3・太ももの前側
足がつったときの対処法3・太ももの前側

足がつることに関係する病気には、下肢静脈瘤などの血管病変、糖尿病・肝硬変などの代謝異常、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)・脳梗塞などの神経筋疾患が挙げられます。

足がつるだけでなく、ほかにも体の異常を感じる場合は、病気が隠れていることを疑い、医師の診察を受けたほうがいいでしょう。

以上、足の【冷え】対策でした。次回は、75歳以上の4人に3人が発症するといわれる【下肢静脈瘤】の予防法を紹介します。

著者プロフィール:長﨑 和仁

ながさき・かずひと 下北沢病院副院長。心臓血管外科専門医。慶応義塾大学医学部卒業後、スタンフォード大学外科フェローとして渡米。帰国後、浜松日本赤十字病院、さいたま市立病院を経て現在に至る。足の総合病院・下北沢病院で、「切断やむなし」でも多くの温存例を出すなど、「足をトータルで診る」治療で話題になる。

※本記事は、『足の先生!足のむくみ、だるさ、冷え、下肢静脈瘤どうすればラクになるか教えてください。』(株式会社アスコム/1485円・税込)より一部抜粋して構成しています。

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長﨑和仁

下北沢病院副院長。心臓血管外科専門医。慶応義塾大学医学部卒業後、スタンフォード大学外科フェローとして渡米。帰国後、浜松日本赤十字病院、さいたま市立病院を経て現在に至る。足の総合病院・下北沢病院で、「切断やむなし」でも多くの温存例を出すなど、「足をトータルで診る」治療で話題になる。

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