- ハルメク365トップ
- 美と健康
- 健康
- 女性は男性よりも冷えやすい!足がつったときの対処法
足がつる! そのまま痛みがおさまるまで待つしかないの? 足の専門医・長﨑和仁さんの著書『足の先生!足のむくみ、だるさ、冷え、下肢静脈瘤どうすればラクになるか教えてください。(アスコム刊)』から、足のトラブルの予防・対処法をご紹介します!
著者プロフィール:長﨑 和仁
ながさき・かずひと 下北沢病院副院長。心臓血管外科専門医。慶応義塾大学医学部卒業後、スタンフォード大学外科フェローとして渡米。帰国後、浜松日本赤十字病院、さいたま市立病院を経て現在に至る。足の総合病院・下北沢病院で、「切断やむなし」でも多くの温存例を出すなど、「足をトータルで診る」治療で話題になる。
足の冷えで悩むのは圧倒的に女性!
一般的に、女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、熱を発生させる能力が高くありません。さらに体を締めつけるファッションや無理なダイエットが、冷えやすい体を作っていると考えられます。
人間は食べ物を消化・分解したり、筋肉を運動させたりして熱を発生させ、それを血流に乗せて全身に運んでいます。体のどこかが冷えるというのは、熱の発生が十分でないか、熱を運ぶ血流が十分でないか、あるいはその両方が原因になって起こります。
運動不足や胃腸の働きが十分でないこと、貧血、ストレス、女性ホルモンのバランスの乱れなども血流の悪化を招きます。最近多いのは、冷暖房による自律神経の乱れです。自律神経が乱れると、体の温度調節機能がうまく働かなくなり、冷え性の悪化を招きます。
女性の多くが履いているハイヒールも、冷え性、特に足の冷えの原因となります。ハイヒールを履いた状態で歩くと、ふくらはぎの筋肉がうまく働かないために、足の血流が悪くなるのです。
どうしてもハイヒールを履かなければならないのなら、必要な場所でだけ履くようにして、それ以外の場所ではスニーカーなどに履き替えることをおすすめします。
足が冷えやすく、ふくらはぎがつるのは、病気の前兆?
足の冷えと足がつることは関連があります。どちらにも、足の血行不良が関係しているからです。病気とは関係がないことが多いですが、あまりにも頻繁に起きる場合には、念のために医療機関を受診しましょう。
足がつる、俗に「こむら返り」という現象は、ほとんどすべての人が経験します。特に就寝時に足がつると、寝ぼけているために適切な処置ができず、さらに悪化させてしまうなどのトラブルになることがあります。
体に血行不良や脱水症状があると、筋肉中のイオンのバランスが崩れ、ちょっとした刺激で筋肉が暴走してしまうために、足がつるといわれています。しかし、まだわからないことも多く、たとえばなぜ足がつるとあんなに痛いのかは、科学的に詳しく解明されていません。
足がつったときの対処法
ふくらはぎ、足の裏、太ももの前側について、足がつったときの対処法をご紹介します。
ふくらはぎがつった場合
座ってひざを伸ばし、手で足指をつかんで手前にゆっくり引き寄せる方法(左)、または立って足を前後にずらし、痛いほうの足のアキレス腱を伸ばす方法(右)を試してみてください。これでたいていは治ります。

足の裏がつった場合
まず、つま先をつかんで足裏を伸ばします。痛みが治まったら、足の親指と人さし指を足裏に向けて倒します。これでこわばった足裏の筋肉をほぐすことができます。

太ももの前側がつった場合
つった側の足の甲を手で持って、太ももの裏側にかかとをつけるようにします。これでつった筋肉が伸ばされます。筋肉が大きいためかなり痛みますが、しばらくすると痛みが和らぐはずです。

足がつることに関係する病気には、下肢静脈瘤などの血管病変、糖尿病・肝硬変などの代謝異常、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)・脳梗塞などの神経筋疾患が挙げられます。
足がつるだけでなく、ほかにも体の異常を感じる場合は、病気が隠れていることを疑い、医師の診察を受けたほうがいいでしょう。
以上、足の【冷え】対策でした。次回は、75歳以上の4人に3人が発症するといわれる【下肢静脈瘤】の予防法を紹介します。
※本記事は、『足の先生!足のむくみ、だるさ、冷え、下肢静脈瘤どうすればラクになるか教えてください。』(株式会社アスコム/1485円・税込)より一部抜粋して構成しています。
※この記事は2021年7月の記事を再編集をして掲載しています。
※商品の情報は2023年7月時点のものです。
■もっと知りたい■
- 【連載1回目】足の健康&下肢静脈瘤危険度チェック
- 【連載2回目】足のむくみをとる4つの体操
- 【連載3回目】足のだるさにおすすめ「ふくらはぎ体操」
- 睡眠前ストレッチで疲れとむくみを解消!
- 足むくみを解消!椅子に座ってセルフリンパケア
「足の先生」長﨑 和仁さんの著書をチェック!
この連載の引用元である『足の先生!足のむくみ、だるさ、冷え、下肢静脈瘤どうすればラクになるか教えてください。(アスコム刊)』では、足の専門病院の副院長・長﨑 和仁さんが、足のむくみ、だるさ、冷え、そして下肢静脈瘤といったツラい、なかなか治らない「足のトラブル」について、どうすればラクになるかをしっかり教えてくれます! 足のトラブルにお悩みの人は、あわせてチェックしてみてくださいね。
※Amazonや全国の書店でお買い求めいただけます。
動画:【むくみ・冷え・つる】足に悩む若い女性が増えている!!
-
子供の血液型
子供(13歳)のアレルギー検査のついでに 血液型を調べました。 私も夫もA型ですが、子供はAB型でした。 そんな確率って稀にあるのでしょうか? 確実に夫の子です。それは間違いありませんが、 夫婦間で不穏な空気になっています。 ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( 健康)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2023.09.24 -
心理カウンセリングのあり方
私は田舎住まいなので、カウンセリングをオンラインで受けています。カウンセラーさんは自宅個室から話されていて、たまにご家族が家にいる時(なんとなく、いる気配がする)は、会話が部屋の外に漏れやしないか、気になります。 私の希望で夜間に融通していただいてるので、カウンセラーさんに「プライバシーが確保できる場所(カウンセリング事務所がある)へ行って、そこからオンラインカウンセリングして欲しい」と頼みにくいところがあります。 どうしたらいいでしょうか? ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( 健康)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2023.07.12 -
新型コロナワクチン6回目接種
私の地域で新型コロナ6回目ワクチン接種の案内が高齢者、基礎疾患持ちの方に届いているようです。皆さん、6回目は打ちますか? 私はもう打たなくてもいいかな、とちょっと迷い中です ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( 健康)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2023.05.15 -
健康診断はどうされていますか
自営業の方、主婦の方、定年退職された方などは、毎年の健康診断などはどのようにしてらっしゃいますか? ※OKWAVEより補足:「ハルメク365( 健康)」についての質問です。
締切済み ベストアンサー2023.04.10
-
ハルトモの腸活のお供は?
人生100年時代をアクティブに楽しむハルメク世代の3人。気になる腸内環境の改善に選んだ「心強い味方」とは? -
送るだけのシンプル供養
樹木葬や海洋葬など多彩な供養の中で、今注目なのが「送骨」。檀家じゃなくてもお墓がなくてもできる、新しい供養の形とは? -
悪玉菌は老化を早める!?
「腸」は全身の健康を大きく左右する器官。悪玉菌を優勢にさせないために、50代・60代が気を付けるべき習慣は? -
老け見え原因…セルフ診断
50代以降増える「まぶたのたるみ」…こんな症状があれば危険信号!眼瞼下垂の悪化を防ぐ正しいセルフケアは? -
24時間 見逃し配信中♪
美容・お金・趣味…など有名講師による日替わりレッスンを月100回以上楽しめる!詳細は番組表をチェック★ -
体が若返る!きくち体操
創始者・菊池和子さんはなんと89歳!若々しい体をキープするための秘訣と誰でもマネできる運動のやり方を特集!