生きるのが少し楽になる「逃げヨガ」(4)
マウントを取る人に悩んだら。肩こり、力みを取るヨガ
マウントを取る人に悩んだら。肩こり、力みを取るヨガ
更新日:2025年07月29日
公開日:2021年02月24日
マウントを取られ不快な思いをしたときの考え方

こんにちは、ヨガインストラクターのタダヒコです。押さえつけられて小さくなっていた心身を、深い呼吸とシンプルなポーズで取り戻し、生きる力と自由を手に入れる「逃げヨガ」をお伝えしています。
人付き合いの悩みの中で、子どもや夫など家族、知人、仕事のことを引き合いに出して自慢したり、自分が優位に立とうと威圧的な態度を取る人と、どう付き合っていけばいいかわからないということがあると思います。
こういった自分の優位性を周囲に示すような行動を「マウントを取る」と表現します。またこういった行為は「マウンティング」とも呼ばれます。
いますよね、そういう人。そもそもそういう方とは付き合う必要もないと思いますが、一切のお付き合いを断つのは現実的には難しいかもしれません。
今回は、マウントを取られて不快な思いをしたときの対処方法を提案します。
マウントを取る人は自己防衛をする弱くてやわらかい人

自慢をする人は、エゴが強い人です。エゴは「自己中心的」「独りよがり」という意味があります。エゴが強い人は戦うことが大好きな人です。エゴは、人や物事をわかりやすく「敵」「味方」に分けて、戦うモードに入ります。
なぜ戦うのか。その理由は、自己防衛をするためです。
自慢が多い人は、実は自分自身のことが大嫌いで、自己肯定感が低いことが多いです。自己肯定感が低い分、承認欲求が強く「ほめてほしい」「すごい、やっぱりあなた違うよね」と言ってほしいのでしょう。
自分が嫌いだから、なんとか周囲の賞賛を得ることでしかバランスを取れない。マウントを取る人ほど、本音は弱くて心がやわらかいんですね。
マウントを取られたと思ったときは、なぜ相手がマウントをとろうとするのか見抜けるといいでしょう。何でこの人はエゴが強いのか、なぜ自慢したがるかを理解することが大切です。子どもだと思って見るといいでしょう。
すると、不思議とマウントをとる相手の「別の顔」が見えてきます。その内側に隠されている劣等感と傷ついていることを見抜かれると、自然とその人はあなたにそんな態度をしなくなるでしょう。
そして反対に受け取り手である、あなたの状態も客観視してみましょう。
例えば「この間ヨーロッパ旅行に、家族で行ってきたの!」と言われたとします。これに対して自慢された!と感じる人もいるかもしれません。事実だけをみると、相手が伝えているのは「家族で海外旅行をした」ということだけです。
でも、これを自慢と捉えたり、「私はどうせ海外旅行になんて行けないわよ!」と、心に波風が立ってしまうとしたら、あなたの心の傷に触れていると考えられるでしょう。
このように実は、相手にとってはマウントをとる意図がなかった言葉も、「マウントとられた!」と思ってるのかもしれません。そうなると、どちらが良い・悪いとも一概に言えませんよね。
エゴを手放すためにヨガがある
承認されたいという欲求、自分を肯定できない傷の痛みといった、エゴから自由になるために行うのが、ヨガの目的です。深く呼吸をして、自分のエゴに「戦う必要はない」と安心させてあげましょう。
誰かに何か言われたときも、「いいことがあってよかったね!」とご機嫌な自分でいられるように、余裕を持って毎日を過ごしたいものですよね。
攻撃的な態度の人との付き合いは肩がこりやすい

マウントをとられたり、攻撃的な態度をとられたと感じると、勝手に心は防御の鎧(よろい)をまとおうとします。前回お話ししたように、ストレスを受けたときの体の反応は人によって違うので、自分の体がどんな反応をしているのかを知ることが大切です。
そんなときこそ、自分を観察してみてください。呼吸が浅くなっていないか、お腹が痛くなっていないか、奥歯をぎゅっとかみしめていないか……。
心の防御の鎧をまとったとき、よくあるのは、肩まわりが力んでカチカチの肩こりになってしまうパターン。心と体を守ろうと、肩まわりが力んでしまうのです。
肩まわりの力み、肩こりを取るヨガのポーズ
それでは、今回の肩まわりの力みと肩こりを取る、逃げヨガのポーズをお伝えします。今回は、「肩を上げ下げ」する動きと、肩をひねって伸ばす「壁ドン」の2種類のポーズです 。
ヨガの基本の呼吸方法
ポーズを行う際には、ヨガの基本の呼吸を繰り返し行いましょう。鼻から吸って、鼻から吐きます。苦しいときは口から吐いてもいいです。お腹の底を満たすように吸い、息を吐くときはおへその辺りから押し出すように、細く長く息を吐き出しましょう。
肩を上げ下げする動き

まず、親指同士を重ね、腕を前に伸ばします。そのまま腕を耳の横につくくらいまで、息を吸いながらゆっくりを持ち上げます。そしてまた、息をゆっくり吐きながら腕を下ろします。これを10回繰り返して行います。
腕を上げ下げするといっても、ただ動かすだけでなく、呼吸と自分の腕を動かしている感覚に集中しましょう。「マインドフルネス」とも表現されるように、今この瞬間を大切に、今の自分の状態に心を向けることが大切です。
呼吸が浅いと細胞の元気がなくなって、調子が悪くなり、負の感情も手放せず、悪循環になります。とにかく深呼吸を行いましょう。
自分の呼吸と腕を上下する動きに集中すると、マウントをとられた~!とむしゃくしゃしたり、相手に対しての不快な感情でいっぱいになった心と距離を取ることができます。雑念が浮かんでくるようでしたら、ただ眺めて流していきます。
肩をひねる動き

肩を上下に動かしたら、今度は横の動きでひねって内側に縮こまった肩まわり、伸ばしていきます。このときしっかりを胸を開いてストレッチを行うことが大切です。胸と肩、首はつながってますので、肩こり・首こり解消にも効果な動きです。肩まわりをほぐすことで、頭痛の解消も期待できます。
壁に向き合って立ち、壁に手をつきます(手のひらを開くのがポイント)。それから体を壁とは逆方向にねじっていきます。肩まわりが開いていくのを感じてください。ほどよく伸びたところでストップ。呼吸を行い、徐々にストレッチを深めていきましょう。約40秒ほど伸ばしたら元の姿勢に戻ります。
反対側も行いましょう。

手首に不安がある場合は壁にひじをついて行いましょう。胸の筋肉がしっかりとストレッチされます。

手のひらを上に返して壁に手をつく場合は腕のストレッチにもなります。指をよく使う現代人には腕のストレッチも心地よいと思います。
肩まわりの力み、肩こりを取るヨガのポーズのやり方を動画で見る
ヨガインストラクター・タダヒコさんのプロフィール

学童期から、人間の心理に興味があり、多数の書物に触れる。ある時期に自分自身の基本的な考え方、捉え方と共通するものをヨガの中に見出す。スタジオヨギーのトレーニングコースやクラスを担当、他スタジオのプログラム監修やオーディション審査、指導者の研修指導などを行う。瞑想、禅、ヨガ、タオ、タントラ、スーフィーなど日々学びを深めている。自身の稽古スペースでは、オンラインでもレッスンを行っている。http://tadahikoyoga.wp-x.jp/
著書に、『たった10秒で心をほどく 逃げヨガ』(双葉社刊)1540円。
※HALMEK upの人気記事を再編集したものです
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