心臓力を上げる新習慣#3
すぐできる心不全対策!ストレッチ&“日本式地中海食”で心臓を鍛える
すぐできる心不全対策!ストレッチ&“日本式地中海食”で心臓を鍛える
公開日:2026年03月12日
教えてくれたのは、心臓専門医の大島一太(おおしま・かずたか)さん

大島医院院長・東京医科大学八王子医療センター循環器内科兼任講師。1996年、東京医科大学卒業。同大学院修了。かかりつけ医と大学病院を兼務する、心臓病のエキスパート。著書に『100歳まで元気でいたければ心臓力を鍛えなさい』(かんき出版刊)など。
ストレッチ&有酸素運動で血管をしなやかに!【運動編】
体が硬い人ほど血管が硬くなり、動脈硬化が進行しています。心臓力を上げるには有酸素運動も欠かせません。ストレッチは、筋肉と血管をほぐし、血圧を下げる効果が期待できます。座ったままできる3分ストレッチと「プラス10ウォーキング」を習慣にしましょう。
血管を柔らかく!3分座ったままストレッチ

(1)ゆっくり呼吸をしながら、肩を上げ、力を抜いてストンと下ろす。これを10回繰り返す。

(2)呼吸をしながら、ゆっくりと肩を後ろに5回まわす、同様に、肩をゆっくりと前に5回まわす。

(3)両腕を前に出し、片手の甲を天井に向け、反対の手で指先を持って手首を伸ばし5秒保つ。左右5回ずつ繰り返す。

(4)両足を床につけ、呼吸をしながら、足指だけを左右交互に10回ずつ上下に動かす。末梢血管のストレッチにもなる。
プラス10ウォーキング!歩幅と歩く時間をちょい足し

ウォーキングは効果的な有酸素運動です。「『一定時間に歩けた歩数』を日々確認し、その歩数を増やすことが大事。調子がいい日は、歩幅を10cm広げ、10分長く歩く『プラス10ウォーキング』を試せばさらに心臓力が鍛えられます」
“日本式地中海食”で心臓病のリスクを軽減【食事編】
野菜、魚介類が豊富で、オリーブオイルを使う地中海食が、心臓病のリスクを劇的に減らすことで注目されています。心臓を守るためには、和食の主食を全粒穀物にし、オリーブオイルで調理した魚介類を主菜にし、塩分を減らした“日本式地中海食”がおすすめです。

献立の一例
- サバの塩焼き(レモン添え)
- もち麦入りご飯
- 豆腐と季節野菜のみそ汁
- トマトとタマネギのサラダ(オリーブオイルドレッシング)
- キウイとヨーグルト
植物性の食品(野菜・果物)
野菜・果物には動脈硬化を進める悪玉コレステロールを吸着して体外へ排出する食物繊維と、血圧を下げるカリウムが含まれ、心血管疾患の発症や死亡リスクを低下させます。「小皿や小鉢は1皿、大皿の野菜は2皿と数え、1日5皿を目安に野菜を食べましょう」
良質な油
サラダ油、ゴマ油、コーン油、バターなどの取り過ぎは心臓病のリスクを増加させます。調理には動脈硬化を防ぐオリーブオイルを用い、酸化した古い油は使わないように注意を。
豆類・全粒穀物
豆類・大豆製品や玄米・胚芽米、全粒粉やライ麦のパンなどの全粒穀物は、血糖値の急激な増加を防ぎ、糖尿病と心臓病の発症リスクを低下させるので、毎日とりたい食品です。
魚介類
イワシ、サバ、鮭、マグロなどには、心血管疾患の発症や死亡リスクを減らすEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれます。魚介類をとる回数を増やしましょう。
実は暑い季節も注意!夏の心血管疾患を防ぐには?
暑い季節には脱水で血液がドロドロになり、血管の中に血栓(血の塊)ができて心筋梗塞や脳梗塞を起こすことがあるので要注意です。特に朝は脱水になりやすいため白湯や水を飲み、日中も小まめに水分補給を。
「部屋を冷やし過ぎると、外との温度差で夏のヒートショックが起こることもあるので注意しましょう」と大島さん。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
取材・文=福島安紀、イラストレーション=熊本奈津子、構成=新井理紗(ハルメク編集部)
※この記事は、雑誌「ハルメク」2025年8月号を再編集しています。




