閉経後に必要!デリケートゾーンの保湿方法を覚えよう
2023.11.052024年10月18日
今こそ知りたい50代からのデリケートゾーンの話10
フェムケアQ&A|膣に水と空気が入ってしまう…
50代からのデリケートゾーンに関するお悩みに、対馬ルリ子 女性ライフクリニック銀座院長の石山尚子さんと、認定メノポーズ(更年期)カウンセラーとして活動中の吉川千明さんが回答します。今回は「膣に水と空気が入ってしまう…」というお悩みです。
教えてくれる人:石山尚子(いしやま・なおこ)さん
日本産婦人科学会専門医。富山大学附属病院および関連病院勤務を経て2007年より女性医師・スタッフによる女性のためのクリニック、対馬ルリ子 女性ライフクリニック 銀座に勤務。21年より院長に。
石山尚子さんの回答:骨盤底筋群を鍛えましょう
膣に入ったお風呂のお湯が後から出てきたり、膣に入った空気がおならのような音を出して出てきたりするのは、膣のゆるみが原因です。
膣や尿道を引き締めたり、膀胱や子宮などの臓器の位置を保ったりする役割を持っている骨盤底筋群は、出産や加齢、運動不足、肥満などによって衰えます。そしてそのことが膣のゆるみにつながり、水や空気が漏れやすい状態を引き起こしているのです。
尚、骨盤底筋はセルフトレーニングで鍛えることができます。即効性はありませんが、毎日少しずつでも続けることで、数か月後にはある程度の改善が自覚できますし、更年期以降に増えてくる尿失禁や骨盤臓器脱の予防にもつながります。
ただし、ご自身で骨盤底筋を意識して絞めるのが難しい場合は、骨盤底筋トレーニングの専門家に指導してもらった効果的です。
また、ホルモン補充療法や、座るだけで骨盤底筋を鍛えてくれる電磁波治療器、腟のゆるみや乾燥を改善させる膣レーザー、手術療法など、症状の程度によってさまざまな対策がありますので、まずは婦人科医にご相談ください。
そもそも腟に水が入っても大丈夫なの?
特に大きな問題はありませんが、膣の中に入った水を出す方法として、指を膣に入れて、溜まっている水を出す、しゃがんで2~3回強く咳払いする、タオルを両足の間に挟んでぎゅっと絞め付けるなどがあります。
また、下着や洋服が濡れることを防ぐため、尿漏れパッドや吸水型のショーツを使うのも便利です。
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