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- 足の指は使えている?正しい歩き方をきくち体操で
きくち体操創設者・菊池和子さん(89歳)に、一生歩ける体とはどんな体なのか教えてもらいます。歩ける体を保つために意識しがちなのが「歩数」ですが、菊池さんは、それよりも大事なことがあると語ります。まずは一緒に、足の小指を確認してみましょう
菊池和子さんのプロフィール
きくち・かずこ
1934(昭和9)年生まれ。体育教師を経て「きくち体操」を創始し、以来50年以上、毎日の授業、ラジオ、テレビ、講演などを通して指導にあたる。
きくち体操とは?
きくち体操は、形、回数を目標にして動かすのではなく、脳で自分の体を感じ取って動かします。「体は、あなたの命そのもの。今日から一緒に動かしましょう」(菊池和子さん)
1万歩目指すよりも足の裏の感覚を感じる方が大事
私はいつも生徒さんたちに「脳と体をつないでね」と言いますが、それは体と会話ができるようになるためです。
1万歩歩くことを目指すことよりも、自分の体がどんな状態なのかを感じ取れることの方がよほど大事です。足首回しや足の指を伸ばすことなどは、足の裏の感覚を脳がハッキリ感じるための準備なのです。
みなさん、その場に立って足を床につけてみてください。足の指の付け根からついていますか?
足の小指を感じる?チェックしてみよう
全部の指をしっかり使えていますか?
「足の指」と言うと見えている指の部分しか意識しない方が多いのですが、足の指は、指の股ではなく、足の裏の指の付け根の部分から始まっているのです。その付け根を床につける感覚がわかると、踏みしめる安定感や、地面を蹴る力が違ってきます。
特に足の小指は一番意識しにくい場所。ご自身の足の小指を見てください。
力を入れているつもりでも、指の外側が床についていませんか?
なかなか言うことを聞いてくれない指ですから、手で真っすぐ前を向かせて、しっかり付け根がつくようにしてみてください。
そして、足の指一本一本に意識を向けます。小指の筋肉は、足首、ひざ、ももの外側を通ってお尻へとつながっているのです。自然とひざの裏が伸び、おなかも引きやすくなり、姿勢がよくなります。肺や胃腸などの内臓も正しい位置に収まります。
自分の体を感じ取れるのは、自分しかいない
足の指一本一本を脳とつなげていれば、脳も活性化できます。思えば私も、腰が痛くて家にこもっていたとき、頭がぼんやりして部屋の片付けもおっくうになっていました。でも外に一歩踏み出したあのとき、脳にも血が流れ込んで、パッと物事がハッキリ見えた気がしました。今は、部屋もそれなりに片付いていますよ。
本当にいくつになっても体の発見は尽きません。自分の体を感じ取れるのは、自分しかいないのです。誰であれ、他人に自分の体を任せてはいけません。自分の体を感じる感覚を全開にして、動いてください。
菊池和子さんが歩いてレクチャー!正しい歩き方を身につけよう
真っすぐ前を向く・おなかを引く・足の指、足の裏全体で立つ
- 背すじを伸ばして立ち、少しあごを引いて、視線は正面に。歩いているときも常に頭を持ち上げ正面を向きましょう。
- 腹筋でしっかりと上半身を支えます。ブレないで真っすぐ歩くために、おなかを常に引くことを忘れずに。
- 自分の体重を支えます。足の指、足の裏をきちんと使うことで、ひざに力が入り、骨盤を正しい位置に保てます。
しっかりひざを伸ばす・かかとから着地する
- 踏み出したときのひざは、しっかりと伸ばします。歩幅が大きくなり、自然とかかとから着地できます。
- 歩くときは、足の裏、足の指すべてを使います。足の指からつながる足首、ふくらはぎ、もも、お尻にも力がつきます。
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