菊池和子さんのWEBレッスン#13

何歳からでもOK!骨密度を上げる「きくち体操」前編

公開日:2023.07.27

雑誌「ハルメク」で人気の「きくち体操」がWEB版になって登場!今回のテーマは「骨密度アップ」。「体を動かさないと、筋力が落ちるだけではなく骨も弱くなる」ときくち体操の創設者・菊池和子さん。少しの「負荷」で骨を強くする方法を伺います。

菊池和子(きくち・かずこ)さんのプロフィール

菊池和子(きくち・かずこ)さんのプロフィール

1934(昭和9)年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始し、以来50年以上、毎日の授業、ラジオ、テレビ、講演などを通して指導にあたる。神奈川・東京に直営教室を持つ。『毎日のきくち体操』DVD『「意識」と「動き」で若く、美しく!きくち体操』『立ち方を変えるだけで「老いない体」DVD付き』(ともにハルメク刊)など著書多数。

きくち体操とは?

きくち体操は、形、回数を目標にして動かすのではなく、脳で自分の体を感じ取って動かします。「体は、あなたの命そのもの。今日から一緒に動かしましょう」(菊池和子さん)

「この体で、最後まで楽しんで生きたい!」だから、動いています!

「この体で、最後まで楽しんで生きたい!」だから、動いています!

いつもお願いしているヘアメイクの方は、60代。毎回、メイク用品などがたくさん入った重たい荷物を持ってこられます。その彼女が先日、病院で骨密度検査を受けたら30代の若々しさだったそうです。

「いつも『きくち体操』をしてますから」とうれしそうに報告してくれましたが、重い荷物を毎日のように運んで、しっかり筋肉を使っているから骨も丈夫なのだと私は思いました。

私も買い物のときには、どんな重い荷物になっても自分の手で持つようにしています。洗濯洗剤を買うときなど、「あら、今日は重い」と一瞬ひるみますが、「この重さで骨が育つわ!」と考えるようにします。ちょっとした負荷が、筋肉をより動かし、その刺激で骨を強くするのですから。

次回以降で紹介する4つの動きは、どれも普段の動きにちょっと負荷をかけるものです。いすの力を借りていつもより肩の動く範囲を広げたりももを引き上げたりジャンプして両腕に重みをかけてみたり。みなさん、日常生活で飛び跳ねることなんて、あまりないでしょう?

丁寧に意識して動かすことで、何歳からでも骨は育つ!

丁寧に意識して動かすことで、何歳からでも骨は育つ!

私たちは毎日年を取っていきます。例外は誰一人としていません。そのとき、丈夫な骨で年を取れるか、弱った骨で年を取るかは、この先の人生を左右するほどのことなのです。

弱った骨では転倒して寝たきりになる可能性が高いです。そうなると、まわりに迷惑をかけてしまいますし、何より本人が毎日を楽しんで生きることができません。

私は絶対にそれはイヤなので、ちょっとでも時間があると体を動かしています。じっとしていると、その分だけ体を弱らせている、ということですから。年を取ったので若い時よりも丁寧に意識をして動かしています。

血液は骨の中で作られていますから、丈夫な骨になれば、血液もしっかり作られます。動けば、筋肉、骨、血液、すべてがよくなるのです。そう思えば、体を動かすことが楽しみになりますよ。

次回から2回に分けて、骨を強くするための運動をご紹介します。いすを使ってもも、お腹、ふくらはぎの筋肉を刺激する運動と、ジャンプして両腕に体重をかける運動の2種類です。

取材・文=岡島文乃、井口桂介(ともにハルメク編集部) 撮影=中西裕人 ヘアメイク=小島けさき モデル=太田伸子 イラストレーション=浦恭子
※この記事は雑誌ハルメク2022年4月号を再編集しています。


体をよくしていく奇跡の体操始めよう

【オリジナル動画】自分の体は自分でよくする「きくち体操」

【オリジナル動画】きくち体操
↑動画一覧を見るには画像をクリック

自分の体を自分でよくするために、毎日家でできる動きを「きくち体操」創始者の菊池和子さんが実演・指導します。毎月1本ずつ新しい動きを紹介しています。 
>>「きくち体操」一覧はこちら

「きくち体操」は、雑誌「ハルメク」で毎月好評連載中!ハルメク365本会員(有料)なら、電子版でお読みいただけます。詳しくは、こちらをご確認ください。

雑誌「ハルメク」

女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

注目企画