本当に正しい体の休ませ方・整え方#2

これが正解!季節ごとの体の休ませ方・整え方

公開日:2023.07.19

更新日:2023.11.23

「一年中、いつも調子のいい体」をつくるために、正しい「体の休ませ方・整え方」を季節の養生法に詳しい鍼灸師の鈴木さんに学ぶ特集の第2回。今回は春・夏・秋・冬ごとにそれぞれ違う過ごし方のポイントを紹介します。

教えてくれたのは、鈴木知世さん(すずき・ちせ)さん

教えてくれたのは、鈴木知世さん(すずき・ちせ)さん

1969(昭和44)年、東京都生まれ。仁愛中国鍼灸院院長。鍼灸師・東洋医学研究家。季節に合わせた養生法を幅広く提案。著書は『いつも調子がいい人の 体を動かす習慣 休める習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)、『東洋医学式 カラダとココロの整え方 新装版』『あなたのカラダとココロに寄り添う更年期とのつき合い方』(河出書房新社刊)等。

季節のリズムと体のリズムはつながっている

春・夏・秋・冬で、それぞれ違う“体の休ませ方・整え方”のポイントを紹介します。「基本は、気温や日照時間など、季節に合わせて変化する体を助けること」と話すのは、仁愛中国鍼灸院院長で季節の養生法に詳しい、鍼灸師の鈴木知世さん。今から意識して、一年中活動的で「調子がいい」体を目指しましょう!

春:体も“芽吹く”季節

春:体も“芽吹く”季節

水分を小まめに取り、新陳代謝を助けて体の回復力アップ!

2月初めの立春から4月にかけては、冬に停滞していた新陳代謝が急激に活発になる季節。1時間に1度を目安に小まめに水分補給をすることで、老廃物の排出が促され、自己治癒力も高まります。

春は「ゆるっと動かす・しっかり休める」

春は「ゆるっと動かす・しっかり休める」がポイント。運動を始めたいなら、いきなりトップギアに入れるのは早すぎます。まずは、春は体を大きくゆっくり動かすのが基本です。運動前には、ストレッチをして体を温めましょう。

「春だけどやる気が出ない人は、無理せずしっかり休んでください。その上でやりたいことをのんびり探すのもよいですね」(鈴木さん)

夏:心身ともに“発散”が大切な季節

夏:心身ともに“発散”が大切な季節

汗をたっぷりかけば自然と休まる・整う!ただし8月は要注意

5月初めの立夏から7月にかけては、日中しっかり体を動かして汗をかくと、夜間に副交感神経が優位になり、きちんと休めるサイクルができます。

8月初めの立秋以降も暑さは続きますが、体は秋モードに切り変わっているので、汗のかき過ぎに注意。

夏は「しっかり動かす・ゆるっと休める」

夏に体を動かすピークを持っていくと、十分な体力を備えた状態で秋・冬を過ごすことができます。多少体がダルくても、体を動かすか休めるか迷ったときの選択肢は一択、体を「動かす!」ただし、無理は禁物です。「休みたい」と思ったときの選択肢はもちろん体を「休める」ことです。

「体をしっかり動かせていれば、意識せずとも休めてしまうので、無理に体を休めなくても大丈夫。心構えとしては、“ゆるっと休める”がよいでしょう」(鈴木さん)

秋:寒さに備え“パワーを蓄える”季節

秋:寒さに備え“パワーを蓄える”季節

運動はほどほどに睡眠をしっかりとる。秋口は“薄着”が◎

立秋から10月にかけては、日照時間の低下とともに体は省エネモードに。早寝早起きで睡眠をたっぷりとり、「休ませる」比重を多くします。秋口ぐっと冷え込んでもすぐ厚着はせず、しばらく少し薄着にして寒さに体を慣らすと免疫力アップ!

秋は「ゆるっと動かす・ゆるっと休める」

体はひとたび涼しさを経験すると、日照時間の減少の影響もあり、副交感神経優位になりがちです。夏の間にがんばってきた体は「疲れ」を感じて、休むことで体を治そうとします。秋は体を「動かす」よりも「休める」モードで無理せずいきましょう。

「動かす」ときのポイントとして、無酸素運動よりも有酸素運動へシフトしましょう。運動前後には、特に呼吸を意識して準備運動やストレッチを行います。

「春と夏にしっかり体を動かしてきた人は、多少は運動量を減らしながらも、筋力が維持できるくらいの運動を続けましょう」(鈴木さん)

冬:生命力を“静かに育む”季節

体や心の「守り」の時期。家の中でぬくぬく過ごすのが正解

11月から1月にかけては、なるべく「落ち着いて」過ごす時期です。汗をかかず、無理もせず、おいしいものを食べてのんびりしているのが一番です。防寒に努めてしっかり休むことが過度な老化を防ぎます。

冬は「ゆるっと動かす・超しっかり休める」

11月に入ったら、夏のピーク時の3分の1程度から半分くらい動くと考えましょう。夏につくった筋肉をできる限り維持するためにも、日中に汗をかきすぎないくらいの運動を。運動習慣のない人は、体力が落ちない程度に軽く体を動かす!という気持ちでOK。

「冬は睡眠をしっかりとって、疲れを癒やしたい時期でもあります。日照時間が一年で一番短くなり、夜が長いので、その分睡眠時間を長めにとりましょう」(鈴木さん)

次回からは、体を休ませることが特に大事な冬の過ごし方や、冬におすすめの運動について紹介します。冬にしっかり体を休ませることで、生命力がアップし、動ける体を保てます。

※この記事は雑誌「ハルメク」2023年2月号の再編集及び、鈴木知世・著『いつも調子がいい人の 体を動かす習慣 休める習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)より一部引用・編集して構成しています。

雑誌部分:取材・文=新井理沙(編集部) イラストレーション=いなばゆみ
構成・編集:ハルメクWEB編集部

■もっと知りたい■

■本当に正しい体の休ませ方・整え方■
【第1回】調子のいい体を作る、動かす習慣・休める習慣
【第2回】これが正解!季節ごとの体の休ませ方・整え方
【第3回】生命力がアップする!冬の体の休ませ方
【第4回】体の巡りをよくする冬の休ませ運動&習慣


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鈴木先生の著書

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