薄毛ケアは早めが肝心!適切なケアで健康な髪に

医師が教える!50代からの薄毛対策・頭皮ケアと更年期との関係

医師が教える!50代からの薄毛対策・頭皮ケアと更年期との関係

更新日:2025年11月26日

公開日:2024年09月26日

更年期と薄毛の関係とは?50代からの薄毛対策 pixta_33091471_L

50代から増える「分け目・つむじの地肌目立ち」。女性ホルモンと髪の関係、今日からできる薄毛対策5つ、育毛剤の使い方と医療の選択肢まで、医師がやさしく解説。

女性医療クリニックLUNAグループ 理事長  関口由紀さん
監修者
関口由紀
監修者 関口由紀 女性医療クリニックLUNAグループ理事長

監修者プロフィール:関口 由紀(せきぐち・ゆき)さん

山形大学医学部卒。横浜市立大学大学院 医学部泌尿器病態学修了。医学博士。横浜市立大学医学部泌尿器病態学講座 客員教授。株式会社 フェムゾーンラボ代表。 女性医療クリニックLUNAグループ理事長。2019年より「LUNA横浜元町(生殖年齢向け)」と「LUNAネクストステージ(更年期以降向け)」を主宰。

女性ホルモンと髪:更年期に「地肌が目立つ」理由

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beauty-box / PIXTA

50代になると「分け目・つむじの地肌が目立つ」「髪が細くなる」などの悩みが増えます。背景には女性ホルモン(エストロゲン)の低下が。エストロゲンは ヘアサイクル(生える→太く長く成長→自然に抜ける→次が生える) を整え、頭皮の弾力や新陳代謝を支える役割も担います。

更年期で分泌が減るとヘアサイクルが乱れ、「新しい毛が生えにくい/細い毛が増える」状態に。さらに頭皮の回復力も落ちやすく、紫外線・カラーやパーマのダメージが蓄積しやすくなります。

だからこそ、ホルモンバランスをいたわる生活頭皮ダメージを減らす日常ケアの両輪が大切。早めのセルフケアで、ふんわり感は取り戻せます。

今日からできる!更年期の薄毛対策5つ

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mits / PIXTA

鍵は「頭皮ダメージを抑える」と「ホルモンバランスを整える」。女性医療の専門医・関口さんの実践ポイントです。

1)紫外線対策を続ける

帽子・日傘で頭皮を直射からガード。秋口(9〜10月)も初夏並みの紫外線量といわれるため、季節を問わず「外に長くいる日は対策」を習慣化。

2)洗いすぎない&低刺激シャンプー

更年期の頭皮はデリケート。洗髪は多くても1日1回、低刺激処方を選び、指の腹でやさしくマッサージ洗いに。ゴシゴシ摩擦は乾燥・炎症のもと。

3)睡眠は6〜7時間を目標に

髪は睡眠中に成長。睡眠不足はホルモン分泌と頭皮の代謝リズムを乱します。就寝・起床時刻を揃え、眠りの質も育毛ケアと考えて。

4)栄養を“まごわやさしい”で底上げ

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yoneko / PIXTA

バランスの良い食事をベースに、タンパク質と良質な脂質を意識。
不足しがちな 鉄・亜鉛・カルシウムもプラスを。鉄=赤身肉やレバー、亜鉛=牡蠣・卵・ナッツ、カルシウム=小魚・大豆製品・乳製品。

「まごわやさしい」とは?
ま=豆類/ ご=ごま・ナッツ/ わ=海藻/ や=野菜/ さ=魚介/ し=きのこ/ い=いも類

5)“気にしすぎない”もケアの一部

ストレスはホルモンバランスの乱れにつながります。分け目が気になる日は、ヘアスタイルでカバーも有効。セルフケアを続けつつ、完璧を求め過ぎない視点も大切です。

育毛剤の使い方&医療の選択肢

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shimi / PIXTA

薄毛がつらいときは、育毛剤や医療の助けを借りるのも一手。関口さんいわく、 「まずは適切に1本使い切って評価」を。用法容量を守り、皮膚トラブルがなく 「抜け毛が減った」「ボリューム感が出た」などの実感があれば、相性が良いサイン。

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8x10 / PIXTA

医療機関では、内服(女性ホルモン様作用・不足栄養の補充など)外用(ミノキシジルなど)頭皮レーザーなどの選択肢も。症状や体質に合わせて相談を。

※効果には個人差があります。刺激や異常を感じたら使用を中止し、医療機関へ。強い抜け毛・地肌トラブルは早めの受診を。

HALMEK up編集部
HALMEK up編集部

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