菅沼薫さんに聞く、今の自分に合う美容法

育毛剤の効果をアップ!ヘッドマッサージのススメ

公開日:2019.05.29

50歳を過ぎたら、育毛剤を使った頭皮のスキンケアは必須です。今回は、育毛剤の効果を高めるヘットマッサージのやり方を、菅沼薫さんに教えてもらいます。顔のむくみやたるみなどにも効果的なので、ぜひマスターしてください。

育毛剤は正しくつけてこそ効果がある

ヘアサロンでも人気のヘッドスパ。頭だけでなく気持ちもすっきり軽くなるので、一度体験するとやみつきになりますよね。その気持ちよさを家で再現!とまではいかないまでも、ヘッドマッサージはぜひ取り入れた美容習慣の一つ。育毛剤をつけて行えば、成分が頭皮の奥まで浸透しやすくなる、頭皮が刺激されて血行がよくなるなどの効果も期待できます。
もともと頭皮は顔の皮膚と比べてしっとりして柔らかい傾向にありますが、疲れやストレスで固くなってしまいます。ほぐしてあげることで、頭もスッキリ! ぜひ取り入れてください。

ところで、育毛剤は頭皮につければいい、というものではありません。清潔で乾いた頭皮に、頭皮が少し湿ったと感じる程度の量を、指の腹でマッサージしながら浸透させるのが一般的な正しい使い方とされています。つけ方を間違うと効果が減ってしまうので、商品に記載された「つけるときの頭皮の状態」「つける量」「つけ方」などの正しい使い方を必ず確認してください。
 

ヘッドマッサージの指の動かし方

ヘッドマッサージでは「指の腹で頭皮を押して離す」タッピングが基本の手技です。頭皮を引っ張ったり摩擦しすぎないよう、「気持ちいい」と思う程度の圧を加えて押し、力を抜きながら指を頭皮から離します。違和感や痛みがある場合は、力の入れすぎ。あくまで心地いいと感じる範囲で行います。

ヘッドマッサージの手順

頭のツボの場所

育毛剤を頭皮全体が少し濡れる程度につけ、額の前髪の生え際から頭頂部を中心に、側頭部、後頭部、耳の後ろまでマッサージを行います。ここから始めてここで終わる、というルールはありません。

頭全体から首にかけては、多くのツボがあります。このツボを抑えれば、眼精疲労や肩こりなどにも効果的です。また、耳の後ろから首、鎖骨まで指でさするマッサージをすれば、リンパの流れも良くなります。
 

ヘッドマッサージをしたらリンパを流す

マッサージのやりすぎは、やらないよりダメ!

マッサージは気持ちいいあまり、ついやりすぎてしまう傾向になるようです。でも、やりすぎは頭痛の原因になるのでNG。とくに襟足の押しすぎは注意しましょう。また、育毛剤をつけすぎると髪がベタついて重くなってしまいます。ボリュームが潰れて髪がペタンとなってしまうので気をつけましょう。

マッサージは、30秒から1分程度を目安にできれば朝晩行います。朝に行うのが難しい場合は、細胞が活性化する夜は必ず行うとよいでしょう。
 

ヘッドマッサージは美肌効果がある!?

頭皮は、顔の皮膚を支えてもいます。頭皮の血行をよくすることは、顔の肌の血流を促すことにつながり、美肌効果も。よく頭皮マッサージには小顔効果があるといいますが、これは頭だけでなく顔の血行とリンパの流れがよくなり、老廃物がスムーズに排出されるため。むくみが解消され、顔がすっきりします。朝晩のスキンケアの前に行えば、メイクのノリもよくなってくるはずです。ぜひ試してみてくださいね。

次回は、抜け毛予防の正しい頭皮の洗い方とブラッシングについてお話しします。

 

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取材・文=田中優子


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菅沼 薫

ビューティ&ライフ サイエンティスト、武庫川女子大学客員教授、sukai美科学研究所代表。日本顔学会会長をはじめ、化粧品成分検定協会理事、日本香粧品学会学術委員などを務める。美容雑誌「VOCE」における化粧品比較実験を長年手掛ける。化粧品と肌のスペシャリストとしてメディアでも活躍中。

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